更新日:2021年03月2日
LEDヘッドライトは、車の前方を照らす照明としての役割を持っています。
夜間などの暗い部分を照らしますが、雨の日でも役立ちます。
しかし、雨の日はLEDヘッドライトを使っても前方が見えにくいと感じる人もいるでしょう。
なぜLEDヘッドライトは雨の日だと見えにくくなるのか解説します。
目次
雨の日見えにくいのはLEDヘッドライトの特性のため
LEDヘッドライトは、自然光に近い白色の光を発します。
発生する光の特性として、LEDの光は直進性があり、LEDヘッドライトはまっすぐ光を発しますが、光は広がらず一定の範囲のみ照らします。
LEDの蛍光灯は蛍光灯の下は明るいですが、周辺は暗いのと同じです。
横に広がらず、一定の範囲のみLEDは照らすので、雨の日はLEDヘッドライトだと周囲に光が広がらず暗いと感じます。
また、雨の日は雨粒や霧で視界を遮るのも暗いと感じる原因です。
そして、LEDヘッドライトの光が雨に当たると、光が乱反射するので、余計に視界が悪くなり見えにくくなります。
ちなみに、ヘッドライトにはいくつか種類があり、ハロゲン、LED、HIDの順に明るいです。
雨の日にLEDヘッドライトだと見えないと感じるならば、HIDヘッドライトに交換すると、明るく感じるかもしれません。
ヘッドライトが暗い原因
雨の日にライトが暗いと感じるならば、ヘッドライトに問題があるかもしれません。
光軸がずれている
ヘッドライトは前方の正しい場所を照らすために、光軸という向きがあります。
雨の日見えないと感じるならば、光軸がずれている可能性があります。
ヘッドライトを取り替えて軸が合っていないとき、タイヤ交換して車高が変わったときなどに光軸がずれます。
光軸がずれているならば、調節して修正できます。
まずは、壁に対して車を垂直に停車させて、壁に照らした光のカットラインを見ながら、ドライバーを使い光軸調整ネジを回して、光の位置を調節します。
カットラインは、壁に光が当たった部分と暗い部分の境目です。
正しい軸の位置を知らないと軸調整はできなので、軸のずれたバルブしかない場合は軸調整はできないです。
光軸調整ができないときは、整備工場などで調節してもらってください。
ヘッドライトバルブの劣化
ヘッドライトの電球であるバルブが、経年劣化していると、明るさが落ちて暗いです。
ライトが暗いと感じるならば、バルブの明るさが落ちている可能性が高いです。
新品のバルブに交換すれば、明るさが戻り雨の日でも明るいと感じます。
ヘッドライトの交換は自分で行えますが、難しいと感じる方は整備工場などで交換してもらってください。
レンズが汚れている
長年車を運転していると、ヘッドライトのレンズは紫外線で劣化し黄ばんで汚れてきます。
細かい傷や黄ばみが発生し、レンズが曇ってライトが暗くなります。
または、泥などの汚れによってもヘッドライトは暗くなっていきます。
曇りや汚れが原因で、雨の日見えないと感じるならば、磨けばレンズは綺麗になり明るさは戻ります。
レンズを磨くときは、コンパウンドを用意します。
コンパウンドをレンズにつけて磨いていきます。
コンパウンドがないならば、ピカールでも代用できます。
ある程度綺麗になったら、耐水ペーパーを使用して仕上げ磨きを行ってください。
目の細かい耐水ペーパーを使用して磨きます。
磨くときはマスキングテープなどを使い、ヘッドライト周辺を保護した方が良いです。
レンズ磨き専用のクリーナーもあるので、そのようなクリーナーを使って磨いても構いません。
曇りや汚れ、黄ばみが酷いライトは、素人が磨いて綺麗にするのは難しいので、プロの業者に磨きを依頼してください。
コーティングしてヘッドライトの劣化を防ぐ
ヘッドライトは紫外線を浴びると劣化し黄ばんでいき、ライトが暗くなります。
車を走らせれば、紫外線は浴びるので、時間と共に黄ばみは発生します。
黄ばんだら磨いて綺麗にするのも1つの方法ですが、コーティングすれば黄ばみを防止できます。
ライトをコーティングすると、コーティング皮膜が紫外線を吸収するので、ライトの黄ばみを防げます。
コーティングすれば、汚れがつきにくくなるというメリットもあります。
DIYでもコーティングはできますが、失敗すれば十分なコーティング効果を発揮できません。
特にライトは曲面になっているので、素人が失敗なくコーティングするのは難しいです。
ヘッドライトのコーティングならば、プロの業者に依頼してください。
ついでに、ボディのコーティングもしてもらうと良いでしょう。
まとめ
LEDヘッドライトの光は、まっすぐに照射するという直進性があるので、雨の日は見えにくくなります。
雨の日だと視界が悪いので、余計に見えにくいです。
または、ヘッドライトが黄ばみ汚れているときでも、ライトが暗くなり雨の日は見えないこともあります。
ライトの黄ばみや汚れを発生しにくくするならば、コーティングがおすすめです。
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