更新日:2021年01月29日
目次
車に傷や汚れがつきにくくするために、効果的なガラスコーティング。
汚れがついても、軽く洗えば落ちる効果が期待できるものです。
しかし、コーティング後にできた水垢は、洗ってもなかなか落ちない場合もあります。
どうしてコーティングしても水垢ができるのか、そしてどのように水垢を落とせばいいのか、この記事でご紹介します。
車体に発生する水垢の種類は?
ガラスコーティングは、車体を保護する保護膜です。
コーティングによって車体を皮膜で保護し滑らかにして、車体についた水垢などの汚れを落としやすくしてくれます。
しかし「ガラスコーティングすれば、まったく水垢がつかなくなる」ということはありません。
コーティングしても車体に水垢や汚れは付着し、洗車しなければどんどん車は汚れます。
ガラスコーティングした車体にも、以下の3つの水垢が発生します。
・水垢、水シミ
雨が降った後に発生する黒いスジの流れが水垢です。
洗車時のシャンプー成分が車体に残留すると、雨が降った後に水垢を作ります。
・イオンデポジット
車体にできた白く見える水玉状の汚れがイオンデポジットです。
雨の有害物質や、水道水のミネラル分が固まってイオンデポジットを形成します。
長時間放置しておくと、化学変化を起こしコーティングを傷めていきます。
・ウォータースポット
車体に付着した水滴がレンズの働きをして、蒸発時に焼き付いて発生するのがウォータースポットです。
蒸発時に水滴に含まれる黄砂やPM2.5、汚れなどを車体に焼き付けるために、放置すると塗装面を浸食し劣化させます。
汚れが酷くなったウォータースポットは、クレーター状になり、シャンプーやクリーナーを使ってもなかなか落ちません。
頑固なウォータースポットは、プロの業者に依頼しないと落とせません。
ちなみにイオンデポジットやウォータースポットは、専門用語ではなく業界用語であるために、明確な定義はありません。
水垢を落とす方法
洗車時に専用のクリーナーを使って、水垢を落とします。
水洗いするだけで落ちる水垢もありますが、こびりついた水垢はクリーナーを使わないと落ちません。
水垢を落とすための洗車は、手洗いするならば以下の道具を用意します。
・バケツ
・洗剤
・マイクロファイバー
・拭き上げ用ウエス
水洗いする
最初に水洗いして、水垢が落ちるか確かめます。
直射日光の当たる場所で水洗いすると、水滴がすぐに蒸発して水垢になるので、日光の当たらない場所や、曇った日に水洗いしてください。
水洗いした後に、マイクロファイバーなどを使い拭きあげして、水垢が落ちたか確かめます。
カーシャンプーで洗う
油を含んだ水垢は、水洗いだけでは落ちません。
カーシャンプーを使って洗うと、油を含む水垢を落としてくれます。
コーティングを傷つけないために、研磨剤の入っていないシャンプーを使用します。
食器用の中性洗剤は泡切れが悪く、洗い残しができやすいので、車用のカーシャンプーを使うことをおすすめします。
バケツにカーシャンプーを入れて水で泡立て、マイクロファイバーで泡をすくい取り、洗車していきます。
汚れているマイクロファイバーを使うと車体に傷ができやすいので、きれいなマイクロファイバーを使ってください。
洗った後はすすぎを念入りに行っていましょう。
カーシャンプーの成分が車体に残ると、水垢を作る原因になります。
カーシャンプーで水垢が落ちない場合は、水垢落とし専用のクリーナーを使います。
水垢落とし用のクリーナーを使
頑固な水垢には、水垢落としクリーナーを使います。
水垢落としや水垢除去剤と呼ばれる、専用のクリーナーです。
市販品を使いますが、研磨剤が含まれないタイプを使用し、研磨剤が入っているならば微粒子タイプにします。
研磨剤が含まれていると、コーティングを傷つけるおそれがあるためです。
水垢落としのクリーナーは、狭い範囲で使用して、落ちたかどうか確認しながら使います。
クリーナーでも落ちない場合もあるので、無理に強くこすらないようにします。
車体を磨く
水垢落とし用のクリーナーを使っても落ちない水垢は、磨いて落とすしかありません。
このような汚れはコーティング表面に付着しているのではなく、表面で陥没して付着しているので、クリーナーでもほとんど落ちません。
ウォータースポットは、磨かないと落ちない場合が多いです。
磨く場合は、ポリッシャーのような道具を使っていきます。
ただし、磨きすぎると傷になってしまうので要注意。
磨きすぎた部分はコーティングを再塗装します。
自分で無理に磨くとコーティングまで削ってしまうかもしれないので、専門店に依頼して磨いてもらった方が無難です。
まとめ│徹底的にきれいにするならプロの業者に依頼を
雨が降った後に、車体についた水滴を放置しておくと、やがて水垢ができます。
できたばかりの水垢は水洗いでも落ちますが、時間が経っているならば、カーシャンプーや水垢落とし用のクリーナーを使います。
洗っても落ちないような水垢ならば、研磨して落とさないとなりません。
コーティングした表面に水垢ができないようにするには、こまめな洗車が有効です。
手洗い洗車する時間がないならば、洗車機を使って洗っても構いません。
できてしまった水垢を自分で洗っても落とせないときは、プロの業者に洗車を依頼します。
コーティングしてもらったお店で、水垢を落とせないか相談しても良いでしょう。
どうしても水垢が落ちないとなれば、コーティングを落として再塗装する方法もあります。