更新日:2020年08月24日
路上の端に車を停車する際、ホイールを縁石にこすってしまったことはありませんか。
この時にホイールにできた傷を「ガリ傷」と呼びます。
そんなガリ傷は、高価なホイールを装着している人にとっては相当な痛手となります。
そこで今回は「DIYで直せるのか」「そのまま放置するとどうなるのか」について解説します。
ホイールのガリ傷を放置するとどうなる?
大きな接触事故は起こしたことがない人でも、縁石にホイールをこすったり、乗り上げてしまったりということが、1度くらいはあるのではないでしょうか。
ボディやバンパーが接触しないように気を取られていると、誰もが起こしやすいミスといえます。
そこでもしそのままホイールの傷を放置していると、どうなるのでしょうか?
ほとんどのガリ傷は、ホイールのリムと呼ばれる一番出っ張ったところに発生します。
その場合、ちょっとしたガリ傷であれば放置したままでもさほど支障はありません。
見栄えが悪くなるだけです。
ところが縁石に乗り上げるようなミスをすると、リムが歪んでいる可能性があります。
また、駐車場から車道に出る際や車道から入る際に、段差の部分を勢いよく走行するとリムが歪んでしまう恐れもあります。
リムが歪むと、タイヤとホイールとの間に隙間ができるので、エア漏れが発生しやすくなります。
従ってリムが多少なりとも歪んでしまった場合には、修理をお願いするしかありません。
万が一エア漏れ状態で走行していると、ハンドルがブレたり重たくなります。
さらには高速走行中だと、タイヤがバースト(破裂)するかもしれません。
ホイールのガリ傷はDIYで直せる?
ホイールのリムが歪んでしまうと素人が修理することは難しいですが、軽度のガリ傷の補修はDIYでも何とかなります。
その代わり今はやりのインチアップホイールによくあるステンレスメッキともなると、DIYでは難しいでしょう。
そうした特殊なデザイン加工が施されたホイールの場合、材質自体はアルミですが表面にメッキや装飾が施されているので、素人では復元できません。
DIYで修理ができるガリ傷は、あくまでも凹凸部分をヤスリやペーパーで平坦にする程度です。
あるいはへこんだ部分に、アルミのパテで埋め合わせるというレベルまでになります。
もちろんそれでも、ギザギザのガリ傷が丸出しのホイールよりも見栄えはよくなるでしょう。
DIYでガリ傷を補修する方法
ここでは、ガリ傷をDIYで補修する方法や必要なアイテムについてご紹介します。
ホイールのガリ傷・DIYに必要なアイテム
ホイールのガリ傷を直すには、凹凸の部分を平坦にする耐水サンドペーパー(100~300番程度)が必要です。
そして傷のへこみ部分には、アルミのパテやヘラも必要です。
またパテがはみ出ないように、マスキングペーパーも必要です。
そして最後の仕上げとして、500~1000番の耐水ペーパーやクリア塗装用のスプレーも必要です。
ホイールのガリ傷を修復するには、最低でもこれらのアイテムを事前に準備しておく必要があります。
ホイールのガリ傷・DIYの際の作業手順
まずは、ガリ傷が発生しているホイールの汚れを取るためにカーシャンプーで洗います。
そして、カーシャンプーでは落としきれない油分については台所用洗剤で洗い落とします。
次にガリ傷の凹凸部分を100~300番程度の耐水サンドペーパーで、平坦にします。
その後パテ作業の際に、パテで汚れないようにガリ傷の周辺をマスキングペーパーで養生します。
マスキングペーパーで養生が終わったら、ヘラを使ってへこんだ部分をパテ埋めします。
パテ埋め後、半日か1日経過したらパテ埋め部分がしっかり固まります。
最後の仕上げは、500~1000番の耐水ペーパーで細かい凹凸を平坦にします。
さらに、クリア塗装用のスプレーをかければ完成です。
まとめ│ホイールの傷の対策にはコーティングがおすすめ
軽いガリ傷であれば、DIYでも修復が可能ですが、きれいに仕上げるにはテクニックや時間が必要です。
また、損傷が激しいガリ傷ともなると、プロに直してもらうしかありません。
ガリ傷をできるだけ抑える方法としては、ホイール部分のコーティングがあります。
コーティングをしている分、軽度のガリ傷であれば、ホイール本体まで到達する傷にはならない可能性が高くなるのがポイント。
もちろん、ホイール本体の汚れや劣化を防ぐ働きもあるので、お手入れもしやすくなります。
プロによるコーティングなら、コーディング力も高く、きれいな状態が長続きします。
一度試してみてはいかがでしょうか。