更新日：2020年07月30日

雨の日の車を運転で「フロントガラスがギラギラとして視界が悪くなって困る」という経験はありませんか？
雨が降るとフロントガラスが見えにくくなる、その原因はフロントガラスに溜まった油膜です。

ここではそんな油膜がどうして発生するのか？
そしてその対処方法についても紹介します。

雨の日に視界が悪くなるのはどうして？

雨の日になるとフロントガラスの視界が悪くなり、ワイパーを動かしても、フロントガラスのギラギラが一向に解消されない。
そして、ワイパー自体もフロントガラスに引っかかるようにして動きがスムーズではなく、ワイパーからギコギコといったガラスをこするような音がすることもあります。

その原因ですが、フロントガラスに付いた油膜です。
雨の夜の運転ともなると、対向車のヘッドライトがギラギラとして視界がゼロに近くなることさえあり、危険です。

ここではそんな油膜の原因についてご紹介します。

フロントガラスに油膜が付着する原因

フロントガラスに油膜が付着する原因については、いくつか挙げられます。
例えば車の屋根に塗布したワックスが少しずつはがれて、フロントガラスに流れ落ちてくるということが考えられます。
あるいはフロントガラスに塗った撥水コーティング剤、これが劣化すると油性の汚れつまりは油膜となってしまいます。

これだけではありません。
大気中のばい煙や排気ガスなどに含まれる油分が、フロントガラスに付着するというのも大きな要因として挙げられます。

その他にも酸性雨や黄砂・花粉などが、空気中に含まれる油分と一緒にフロントガラスに付着することも考えられます。

ワイパーや拭き取りでは油膜は落ちない

前方が見えにくい原因が油膜と分かっても、ワイパーやウインドウォッシャー液では落ちてくれないのです。
何せフロントガラスに付着した油膜は、水と油とが一緒になって付着したものですから。
しかもフロントガラスに付着した油というのは、元素記号がSiで表されるシリコン系の油が主成分だといわれてます。

従って、通常の洗車でさえそう簡単には落ちてくれないのです。
その上、フロントガラスに油膜が残ったままの状態だと、せっかく撥水コーティングをしても1か月足らずで水をはじかなくなってしまいます。

フロントガラスに付着した油膜を落とすには？

油膜が付着したままだと視界が悪くなるので、事故も心配です。
早急に対処をしましょう。

そこで洗車では落ちにくい油膜の除去方法について紹介します。

車用に開発された油膜除去剤がオススメ

油膜は頑固で落ちにくいので、確実に除去するには、車用に開発された油膜除去剤やそのスプレータイプがおすすめです。
この油膜除去剤にはコンパウンド（研磨剤）が含まれているため、カーシャンプーとは違い油膜を削り落としてくれるのです。

そこで大まかな使い方を紹介します。

まずは油膜除去剤をスポンジに数滴たらしながら、フロントガラス全体に塗り込みます。
その後、から拭きするだけでOKです。
ちょうど洗車後にワックスがけをして、から拭きするのと同じ要領です。

最後に油膜が取れたかどうかは、フロントガラスに水をかければすぐに分かります。
もし油膜が残っていれば、水をはじいてしまいます。

ところが油膜が除去できていると、フロントガラスに張り付くようにして水が流れ落ちていきます。

食器洗い用の洗剤やウーロン茶

フロントガラスに付着した油膜を落とすには、油膜除去剤以外だけでなく日常用品でも代用することができます。
例えば、食器洗い用の洗剤です。
食器洗い用の洗剤は、油のこびり付いた食器でも簡単に洗い流せます。

その他にも、意外なことにウーロン茶も油を分解する作用があるので効果があると言われています。
そのためカー用品店に行くと、ウーロン茶を染み込ませた油膜取りシートが販売されています。

プロの業者やガソリンスタンドに依頼する

頑固なフロントガラスの油膜を除去する方法を紹介しました。
しかし、手間もかかりますし、大切な車に傷を付ける可能性もゼロではありません。
忙しい人や自分で作業するのが心配な人は、プロに依頼を検討しましょう。
洗車やコーティング業者に依頼すると、有料になりますが、確実にきれいになりますよ。

まとめ

フロントガラスに付着した油膜を取り除く方法を紹介しました。

余談ですがフロントガラスには、今回ご紹介した油膜だけでなく水垢といわれる白いウロコ状の汚れもよく付着します。
その成分は、ナトリウムやマグネシウム・カルシウムといった金属系のイオン。
こうした水垢は、油膜除去剤では落とすことができません。
その場合、ガラス用のコンパウンドで削り落とす。

いずれの場合でもフロントガラスをきれいにして、前方の視界を見えやすくすることが安全運転の第一歩です。
こまめに車のケアをするのが難しい場合は、プロによる洗車・コーティングを利用することをお勧めします。