更新日:2020年03月24日
春になると日本全国ほとんどの地域で、花粉が舞います。花粉が飛ぶ時期になると車にも花粉がつくので、ボディがざらざらして汚れやすいです。車に付着した花粉は、粘着質なので放っておくとシミとなってしまいます。
シミを作らないためには、花粉が車に付着したらすぐに洗車してきれいにすることです。
ただし、間違った方法で車を洗うと、車体に傷をつけてしまいます。
傷をつけずに花粉をきれいに落とすには、どのように洗車すればいいのでしょうか?
花粉の時期は3月から5月まで
日本で空気中に多く舞うのは、ヒノキやスギの花粉です。
3月から5月にかけて花粉の時期であり、飛散のピークは4月中旬です。
3月後半ぐらいから花粉が飛び始めますが、地域によっては2月末や3月初めから花粉が飛びます。
花粉は前年の夏の気候で、その年に多く飛ぶかどうか決まります。
猛暑で雨が少ないと雄花が多く咲くので、翌年の春には多くの花粉が飛びます。
逆に冷夏で雨が多いと、翌年は花粉が少ない傾向です。
車に付着する花粉は、主にヒノキとスギです。
スギは日本全国にあり、ヒノキは東京以南の地域に植えられています。
東北や北海道は、スギの花粉のみ飛びます。
車についた花粉の放置は良くない
花粉にはペクチンというたんぱく質が含まれています。
雨が降って花粉が水分を含むと、このペクチンを排出します。
水とペクチンが混ざって粘着性のある物質となり、塗装面に浸食し、ボディの浸食、シミ、ゆがみの原因となるのです。
浸食が進めば、錆の原因にもなります。
花粉が付着するのは、車のボディの塗装面のみではありません。
フロントガラスなどのガラス部分にも付着します。
花粉がある状態でワイパーを動かせば、ガラスに細かい傷がつくこともあります。
車に花粉が付着した場合、できるだけ早めに洗車することで、車を汚れや傷から守れます。
車についた花粉をきれいに落とすには?
花粉が車についたときには、最初からタオルや雑巾を使いゴシゴシと拭くのは良くありません。
花粉が研磨剤のようになり、塗装を傷つけてしまいます。
また、花粉が完全に落ちていない状態でワックスやコーティングを施すと、花粉を車体にすり込むこととなり良くありません。
水洗いできれいにする
車に付着した花粉は、まずは水で洗い流します。
付着した花粉に気がついたときには、できるだけ早く水で洗い流しましょう。
花粉が車体にこびりつく前に、水で洗い流してください。
花粉の時期は、念入りに水洗いして、付着している花粉を洗い流します。
ペクチンは熱に弱いという特性があります。
水で洗い流しても落ちないような頑固な花粉になったときは、お湯で洗い流すと落ちるときもあります。
お湯の熱でペクチンを溶かして、車からきれいに洗い流すのです。
お湯を使うときは、花粉がついている部分にタオルや雑巾をかけて、その上からお湯を流すと、花粉が落ちやすいです。
少し頑固な花粉は50度ぐらい、頑固な花粉は70度ぐらいのお湯を使います。
花粉を洗い流した後は、カーシャンプーを使って他の汚れも落としてきれいにしてあげましょう。
頑固な花粉はクリーナーを使う
水やお湯で流しても花粉が取れないときは、クリーナーを使ってきれいにします。
鳥のフン、昆虫、花粉を除去してくれるクリーナーがあるので、それを使ってください。
ペクチンはたんぱく質なので、たんぱく質を除去できるクリーナーなら何でも使えます。
このようなクリーナーは、ペクチンのたんぱく質に浸透して除去します。
クロスにクリーナーを含ませて、花粉のついている車体部分を優しく拭き取るだけできれいになります。
最後にから拭きをして完了です。
雨上がりには、花粉と水が混ざって頑固な汚れとなるので、雨が降った後はできるだけ早く水洗いすると、花粉がきれいに落とせます。
花粉がつかないようにカーコーティングして予防しよう
花粉から車を守るには、車をコーティングしておくのが効果的です。
カーコーティングをすると、花粉のみならず、ホコリ、泥、鉄粉などから車を守れます。
車体を皮膜で覆うことで、汚れをつきにくくして、花粉がついても落ちやすくなるのです。
汚れが落ちやすくなれば、水洗いだけでも汚れが落ち、きれいになります。
また皮膜で車体を覆うので、塗装にシミがつきにくく錆びにくくすることが可能です。
プロの業者にコーティングしてもらおう/h3>
カーコーティングは、カー用品店やホームセンターにコーティング剤が売っているので、自分で行うこともできます。
しかし、コーティング前には車をきれいに洗って汚れを取り除いておかないとならず、花粉が残ったままコーティングすると、塗装面に花粉を塗り込んでしまいます。
花粉は頑固な汚れになりやすいので、車を汚れから守るためにコーティングするなら、プロの業者にしてもらうのがおすすめです。
業者がコーティングする前にも、洗車して車をきれいにします。
専用の道具を使用し、プロの技術で洗車してからコーティングするので、車に汚れを残さずに洗車してコーティングしてくれます。
まとめ
日本では3月~5月に花粉が飛散するので、車を走らせれば車体に花粉が付着します。
屋外に車を置いておくだけでも、ボンネットなどに花粉は降り積もるでしょう。
時間が経つと花粉は頑固な汚れとなるので、車に花粉がついたらすぐに水洗いしておきましょう。
毎回水洗いするのが大変というならば、カーコーティングしておくと花粉がつきにくくなり、さっと水で流すだけで簡単に落とせるようになります。
カーコーティングするなら、プロの業者に依頼してください。