更新日:2020年03月3日
愛車をいつまでも綺麗にしておきたいと考えるなら、ボディを汚れから守るカーコーティングが効果的です。コーティングをすれば車体の表面を皮膜で保護して、水を弾くようにできます。弾くことによって、水や油、その他のホコリや砂を車体につきにくくするのです。
ただ「弾く」と言っても、その特性には、撥水・親水・疎水があり、コーティング剤によって、このどれかの特性を持っています。
コーティングして車を汚れから守るには、撥水・親水・疎水の中で、どの特性のあるコーティング剤を使うのが良いのでしょうか?
車の撥水とは?親水と疎水の違いは何?
車のボディのコーティングと言っても、コーティング剤の特性には、撥水・親水・疎水と種類があります。
もちろんこの3つのそれぞれの特性が違います。
撥水コーティングは、車のボディに水がかかったときに、水を弾く性質を持ちます。綺麗な水玉ができて水を弾いて、ボディに水や汚れを付着させないようにします。水やホコリを弾くので、ボディが汚れにくいという性質を持ちます。水玉がボディに残ってしまうと、ウォータースポットになりやすいです。
親水と疎水のコーティングは、車のボディに水が馴染む性質です。水が一箇所にとどまらずに、全体に広がり、付着した汚れと共に流れ落ちていきます。ウォータースポットができにくく、ボディに溜まった水が流れることで、クリーニング効果が見込めます。
疎水の方が、ボディに付着した水は馴染みやすく、水がより薄く車体全体に広がります。
とは言っても、コーティングであれば、親水と疎水はそれほど変わりません。
撥水・親水・疎水のメリットとデメリット
コーティングの特性により、メリットとデメリットが生まれます。
撥水のメリットとデメリット
車のボディの光沢を強くできます。水滴を弾くので「コーティングしている」という実感を得やすく、洗車時の拭き取りが楽です。ボディに付着した水は流れ落ちやすいので、多少のホコリがボディについていても、一緒に洗い流してくれます。
水玉ができやすいので、その水玉がレンズの役割を果たして、塗装面にウォータースポットやイオンデポジットを作ることがあります。ウォータースポットやイオンデポジットを長く放置すれば、シミとなってしまいます。
親水のメリットとデメリット
水はけが良く、雨が降った後でも車のボディに水が残りにくいです。水玉ができにくいので、イオンデポジットやウォータースポットもできにくいです。しかし洗車の後の水拭きは行いにくく、少し汚れが車体に付着すると、撥水のような性質に変わっていきます。
疎水のメリットとデメリット
親水と同じく水はけが良いので、雨が降ってもボディに水が残りにくく、シミができにくいです。
イオンデポジットやウォータースポットもできにくいです。小雨だと撥水のように水を弾いてしまい、大雨でないと疎水の効果は期待できません。
どの性質のコーティングがいいの?
ボディにホコリや汚れがつくと、親水や疎水コーティングでも雨が降れば水玉ができます。同じくボディに汚れがあると、撥水コーティングでも、雨が降れば水を弾きにくくなります。
洗車をこまめにすれば、コーティングの特性を十分に発揮できます。
ただし、細かい条件を抜きにして、どの特性のコーティングがいいのかとなれば、以下の通りです。
・撥水コーティング : 毎日車を使用する人
・親水や疎水コーティング : 週末など時々しか車を使用しない人
どんな風に車を使うかで、コーティングの特性を選んでください。
例えば、屋内駐車場があり、洗車をこまめに行うような人なら、どの特性を選んでも問題ありません。
屋外に車を止める人は、撥水だと雨上がりにウォータースポットができる可能性が高いです。
親水や疎水だと、雨が降ってもウォータースポットはできにくいので、屋外に車を止める人に適しています。
プロにコーティングしてもらおう
かつてはコーティングと言うと、水を弾いてこそ良いものだという考えがありました。
しかし、撥水・親水・疎水という特性のコーティングが登場し、自分の車の状態に応じて、コーティングの特性が選べるようになり、より高いコーティング効果を得られるようになっています。
車をどのように使うか、そしてどこに車を止めるのかで、コーティングの特性は選ぶと良いでしょう。
ただし素人では、どの特性のコーティングが自分の車には適しているのかは判断しにくいです。
そのために、プロの業者にコーティングを依頼すれば、最適なコーティングを提案してくれます。
頼れる専門店を見つければ、コーティング以外の相談も行えます。
まとめ
コーティングの特性には、撥水・親水・疎水とあります。水を弾きやすいのが撥水であり、水に馴染みやすいのが親水と疎水です。自分の車の状態にあわせて、特性を選んでコーティングをしてください。
どの特性のコーティングが良いのか分からないならば、専門の業者にコーティングを依頼すると、適した特性でコーティングをしてくれます。
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