更新日:2019年10月16日
車に施すコーティングの1つに、ポリマーコーティングがあります。よく聞く言葉ですが、ポリマーコーティングとは何なのか、正確に理解している方は少ないのではないでしょうか?
ポリマーコーティングとはどういうものかをはじめ、どんな効果が期待できるのかを紹介していきます。
愛車を守るためにコーティングは欠かせません。そのコーティングの1つであるポリマーコーティングについても、正しい知識を身に付けておきましょう。そうすることで効果的にコーティングを利用できます。
ポリマーとは?
まず、ポリマーというのは日本語にすると重合体という意味になります。重合体という言葉自体、聞き慣れない言葉ですが、複数のモノマーと呼ばれる物質が集まったものと考えるのがわかりやすいでしょう。
モノマーというのは単量体と呼ばれ、1つの物質で構成されたものといった意味合いです。このモノマーが集まっている、つまり複数の単量体で構成されているのがポリマーです。ポリマーは高分子の有機化合物のことで、身近な物だとポリエチレンもポリマーの1つです。ポリマーとは合成樹脂だと考えてもかまいません。
車のコーティングに使われるポリマーには、フッ素やシリコンといった物質が使われていて、車に被膜を形成することで保護します。ポリマーがシールドになり、車を守っているイメージです。
ポリマーコーティングは、文字通りこのポリマーが含まれているコーティング剤なのです。車のコーティング剤には他にもガラス系などがありますが、その違いを区別するためにもポリマーとは何なのかを簡単に把握しておくようにしましょう。
ポリマー加工について
ポリマーについて基礎知識を紹介しましたが、車に使われるポリマーコーティングが持つ、ポリマー加工とは何でしょうか?
ポリマー加工というのは、コーティング剤にフッ素やシリコンなど、ポリマーを使っていることを言います。カーショップなどでコーティング剤の成分を見ると、フッ素やシリコンを使った物が見られますが、これらはポリマーコーティングに該当します。他にもガラス系コーティングや、ワックスなどもありますが、これらはポリマー加工とはまた少し違います。
最近ではガラスコーティングが人気で、ポリマーコーティングよりも一般的になってきています。ですがポリマーコーティングもその効果は高く、ワックスがけをするよりも長持ちし、汚れや傷も防いでくれると言われます。
実際に施工する場合は、費用の差などもありますので、必ずしもガラスコーティングをするとは限りません。ポリマーコーティングも選択肢の1つとして考える必要があります。
ガラスコーティングは一般的に費用が高いのですが、ポリマーコーティングは費用が安く抑えられます。経済的なコーティング剤とも言え、トータルで考えた時に費用が安いというのも重要な要素です。
車のコーティングを行う場合は、特徴や効果、費用などあらゆる面からどのコーティング剤を利用するか選ぶようにしましょう。
ポリマーコーティングの効果とは?
ポリマーコーティングを施すことで、愛車を水や衝撃、汚れなどから保護できます。特殊な被膜が車体の上に形成されることで、水を弾くことができ、水シミの予防になります。また、外部からの衝撃にも強くなり、傷の予防も可能です。
もちろんあまりに強い衝撃だと被膜があっても傷になってしまうことがありますが、ちょっとした傷なら防ぐことができます。さらに車体に直接汚れが付くことも防げますから、見た目が悪くなることも防げます。被膜の上に汚れが乗る形なので、洗車することで簡単に落とせ、メンテナンスの手間も省けます。
こうしたポリマーコーティングの効果は、施工の仕方にもよりますが、およそ3ヶ月から半年ほど持つとされています。1年は持たないので、定期的にコーティングし直す必要があります。
コーティング効果を発揮する期間がやや短いのが欠点ですが、愛車を保護するために重要な存在なのは間違いありません。ちなみに、ポリマーコーティングは市販の物を使えば自分で施工することも可能です。施工も比較的簡単とされていますが、効果を最大限発揮させるなら、やはりプロに施工してもらうのがベストです。
専門の業者にお願いし、ポリマーコーティングしてもらうのもおすすめの方法です。自分で作業するより手間もかかりませんし、より良い効果を期待できます。
まとめ
ポリマーコーティングはポリマーを使ったコーティング剤で、愛車の保護に役立ちます。厄介な水シミや紫外線による劣化、汚れが付着することによる見た目の劣化などを防ぐことができ、愛車を長くきれいな状態に保てます。
効果時間は3ヶ月から半年とやや短いですが、ガラスコーティングよりも費用を抑えられ、経済的という特徴も持っています。コーティングしない状態でいると、車はどんどん劣化していきます。劣化を遅らせるためにも、コーティングを活用していきましょう。
プロに施工を依頼すれば、手軽にコーティング剤のメリットを活かせます。