更新日:2019年08月8日
車のフロントガラスには、撥水コーティングを施すことができます。
撥水コーティングには、その名の通り水を弾く効果がありますが、フロントガラスに撥水コーティングは必須なのでしょうか?
もし自分で作業をする場合どんな流れで行うのかも含めて、フロントガラスの撥水コーティングについて考えてみます。
フロントガラスを撥水コーティングすれば見にくい視界もクリアに
雨の日に車を走らせていると、雨水がフロントガラスに付着して視界を悪くします。
一般的にはワイパーで水を落としながら走行するわけですが、視界の悪い中走行するのは事故のリスクも高まり危険です。
そこで活躍してくれるのが撥水コーティングです。
フロントガラスをコーティングしておくことで雨水を弾くようになり、水滴がどんどん落ちていきます。
視界もクリアになり、雨の日であっても普段と変わらないクリアな視界で走行できるようになります。
この効果は非常に大きく、安全運転のためにも、フロントガラスを綺麗な状態に保つためにも役立ちます。
この2つの働きを考えると、フロントガラスへの撥水コーティングはほぼ必須と言ってもいいでしょう。
絶対にやらなくてはいけないというわけではありませんが、可能なら撥水コーティングをしておいて、天候に関わらずはっきりした視界で走れるようにしておきましょう。
フロントガラスに使える撥水コーティングにはフッ素系とシリコン系がある
実際に愛車に撥水コーティングをする場合、まずはコーティング剤を用意することになります。
撥水コーティングとして使われるコーティング剤には、フッ素系とシリコン系と呼ばれる2種類があります。どちらも撥水効果を期待できるのは同じですが、使われる成分によって効果が発揮される期間などや値段などが変わります。
たとえばフッ素系は耐久性が高く、1度塗布しておけば半年ほどは効果が持続すると言われています。
こまめな塗り直しが不要で、作業の負担を軽減できるでしょう。ただし値段もシリコン系よりも高くなります。
一方のシリコン系は、効果の持続期間は1ヶ月から2ヶ月ほどとフッ素系よりも短くなっています。
ただし値段がフッ素系よりも安く、さらに撥水効果自体もフッ素系より優れていると言われます。こまめな塗り直しが必要になるものの、より水を弾いてくれる特徴を持っている形です。
どちらが良いかは迷うところですが、耐久性の高さを考えるとやはりフッ素系の方が手間はかかりません。
塗り直しの頻度なども考慮し、自分に合っている方を選ぶようにしましょう。
フロントガラスの撥水コーティングを自分で行う場合の流れ
フロントガラスへの撥水コーティングは自分で作業することも可能です。手順さえ理解しておけばそれほど難しいことではないので、自分で作業するのも良いでしょう。
撥水コーティングを塗布する場合、まずはフロントガラスをよく掃除します。フロントガラスには砂やホコリをはじめ、水垢や油膜などさまざまな汚れが付いています。カーシャンプーを使ったり、油膜除去剤を使うなどして、フロントガラスの汚れをできる限り落としましょう。
油膜を落とす場合は、専用の洗剤がなくても食器用洗剤などで代用できます。しつこい汚れはコンパウンドも使うなどして、徹底的に汚れを落とします。
次にいよいよコーティング剤を塗っていきます。
購入したコーティング剤の説明通りに塗っていき、必要なら最後に拭き取り作業も行います。コーティング剤によっては拭き取り不要なものもあるため、使ったコーティング剤によって最後の作業の有無は変わります。
いずれにしてもコーティング剤が乾けば完了で、実際に水をかけてみるとよく弾くのがわかるはずです。
フロントガラスの撥水コーティングをするとワイパーから音が出ることがある
撥水コーティングを使用した後、ワイパーを使用すると異音が聞こえることがあります。この音はビビリ音とも呼ばれていて、ワイパーがフロントガラスに引っかかっていることが原因です。
撥水コーティングをした後は、ワイパーを使わなくても水が弾かれて流れ落ちしていきます。そのためフロントガラスに水滴が付いておらず、ワイパーを使ってもガラス面との滑りが悪くなってしまうのです。ワイパーが故障したわけではなく、フロントガラスの水滴が少なくなっていることが原因です。
もし音が出る場合はいったんワイパーの使用を止めて様子を見ましょう。
まとめ
フロントガラスに視界をクリアにするために撥水コーティングはとても役立ちます。雨の日でも視界を確保することができ、安全な走行にもつながりますので、できれば撥水コーティングをしておきましょう。作業の流れを把握しておけば自分でもできます。
流れもフロントガラスを綺麗にし、その後にコーティング剤を塗って拭き取るだけと簡単なものなので、初めての方でも十分に対応できるはずです。フロントガラスの汚れや水滴が気になったら、撥水コーティングを試してみるのも良いでしょう。
自分で作業する時間がない方、上手くコーティングする自信がない方は、プロにコーティングを依頼するのもおすすめです。
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