更新日:2019年07月4日
自動車の保護のために自分でコーティングをする方も多いと思いますが、コーティング剤の種類には気をつけないといけません。フッ素系のコーティング剤の場合、メリットだけでなくデメリットもあるからです。
ではフッ素コーティングをした時にどんなデメリットが起こるのかを見ていきましょう。
フッ素コーティングの効果について
フッ素コーティングは、その名の通りフッ素が使われた成分を車に塗布することで被膜を形成します。
この被膜が車を保護する役割を果たしてくれ、コーティングすることで車のボディ汚れを防ぐ効果を期待できます。
特にフッ素コーティングは簡単に塗布できるため、自分でも作業がしやすく、使っているという方も多いのではないでしょうか?小さな傷であればコーティングすることで目立たなくでき、車にツヤも出るので見た目を美しくするためにも役立ちます。
こうして見ると非常に便利で、メリットばかりのようにも思えますが、フッ素コーティングにはデメリットもあります。そのデメリットを知り、本当にフッ素コーティングを使うべきなのかを検討することが大切です。
フロントガラスにフッ素コーティングは使える?
コーティングというと車のボディ部分に塗布するというケースが多いのですが、同時にフロントガラスなどのガラス部分にも塗布できます。
フッ素コーティングは撥水性も持っていますので、車のガラス部分に塗布することで、雨水などを弾いて水垢汚れの防止にもなります。
ボディ部分だけでなく、フロントガラスにも塗布しておけば、ガラスを綺麗な状態に保ちやすく、クリアな視界を確保することも可能です。
またガラス部分も汚れが目立ちやすい部分なので、汚れの問題を解消するためにもフッ素コーティングが役立ってくれるでしょう。
フッ素コーティングはスプレータイプが便利
車のボディやガラス部分に使えるフッ素コーティングは便利ですが、塗布する作業はなかなか面倒です。
自分で行う場合は手間も時間もかかってしまいます。
そこでスプレータイプの使用も検討してみましょう。スプレータイプなら車に吹きかけるだけでコーティング剤を塗布できるため、作業負担を軽減できます。
ただ、スプレータイプはムラなく塗布することが難しいというデメリットもあります。
ボタンをプッシュすると噴射口から成分が出てくるわけですが、勢いの調整などはできないため、どうしてもムラができやすくなってしまいます。
簡単なスプレータイプであっても、ある程度慣れていないと上手に塗布するというのは大変な作業になるのは変わりません。
車にフッ素コーティングを使用するデメリット
車を保護するために役立つフッ素コーティングですが、具体的にどんなデメリットが考えられるのかをまとめます。
まず覚えておきたいのは、フッ素コーティングには傷を防ぐ効果はほとんどないという点です。
一般的にコーティング剤は汚れに加えて傷を防ぐ効果が期待できますが、フッ素コーティングの場合はあくまでも汚れを防ぐという効果のみです。
というのも、フッ素系の成分から作られる被膜はとても柔らかく、衝撃などには弱いのです。そのため被膜が十分でも車に傷が付いてしまうことがあります。
フッ素コーティングを使用した場合、汚れ対策だけで傷対策は不十分な状態なので、別な対策を考える必要が出てきます。
また、フッ素コーティングには油脂分が多く含まれていて、この油脂は劣化しやすくこまめなメンテナンスが求められます。簡単に言えば、効果時間が短いのです。せっかく車全体に塗布しても、3ヶ月もすれば効果はほとんど期待できなくなるため、定期的に塗布し直さないといけません。これでは手間がかかってしまいます。
しかも被膜が柔らかいことで、洗車するだけでも被膜が落ちてしまうことがあります。
研磨剤入りのカーシャンプーならすぐに被膜が落ちるでしょう。洗車のたびにコーティングのやり直しが必要と考えても良いくらいです。
このようにフッ素コーティングはデメリットも多く、簡単に扱えるものの結局は面倒なメンテナンスなどが出てきます。愛車を守るためにコーティングすることは大切ですが、フッ素コーティングを自分で塗布するなら、プロにコーティングしてもらった方が良いでしょう。
プロによる作業なら、もっと性能の良いしっかりしたコーティング剤を使ってもらえますし、効果も長持ちします。自分で作業する手間も省けるので、車のコーティング作業はプロに任せるのが理想です。
まとめ
フッ素コーティングは撥水効果など、一定の効果を期待できますが同時にデメリットも多いのが特徴です。
こまめなメンテナンスが必要になるなど、面倒も多いコーティング剤ですので、あまりおすすめはできません。
車にコーティングを施したいのであれば、プロの業者に相談してみましょう。プロに任せればしっかりとしたコーティングが可能で、より長く愛車を汚れや傷から守ることが可能です。その分費用はかかりますが、それだけの価値は十分にあると言えます。
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