更新日：2019年04月9日

最初はピカピカできれいな車でも長く乗っていると塗装が剥がれてしまうことがあります。
部分的に剥がれるため見た目も悪くなってしまいます。
では、なぜ塗装の剥がれが起きてしまうのでしょうか？
その原因と、最適な補修方法を見ていきます。

車の塗装が剥がれる原因とは？

車の塗装が剥がれる原因は1つではありません。
走行中をはじめさまざまな原因によって車体が傷つき、やがて塗装が剥げてしまいます。
原因は大きく4つに分けることができ、それが以下の通りです。

・車体についた傷
・紫外線
・水垢
・鳥のフンなどの汚れ

これらが主な原因となっています。
まず1つ目の車体の傷というのは、車体が傷つくことで塗装が剥げてしまう状態です。
たとえば走っている時に小石が車に当たって傷ついてしまったり、壁にぶつけてしまったりした時などに傷あとが残ります。
衝撃によって塗装が剥がれてしまう形です。
厄介なのは小さな傷で、ちょっと小石が当たったくらいであれば気づかないことが多いでしょう。
いつの間にか小さな傷ができていて、そこから徐々に塗装の剥がれが大きくなることもあります。

また、目に見えない紫外線も塗装剥がれの大きな原因となります。
紫外線を長時間に渡って受け続けると、車体はそれだけでダメージを受けてしまいます。
すぐに塗装が剥がれることはありませんが、ダメージは蓄積されていきやがては塗装部分を剥がしてしまうのです。
特に青空駐車など車を屋根のない屋外に停めていて、いつも強い紫外線を受ける状態にある車は要注意でしょう。
傷がつかないように気を付けていても、紫外線によって塗装が剥がれるリスクが生まれます。
さらに、雨などで車が濡れると白い水垢のような汚れが目立つ場合があります。
これも塗装剥がれの原因です。
車体にわずかに水が溜まった状態でおいておくと、この水がレンズのような働きをし、日光を受けて熱を帯び、塗装を焼いてしまう仕組みです。
水垢は見た目にも良くないですし、なるべくこまめに掃除することが理想でしょう。
最後に、鳥のフンなど外敵からくる車の汚れも原因になります。
鉄粉も同じく塗装剥がれの原因で、こうした汚れが車に付着していると酸化、つまり塗装を錆びさせて剥がれを引き起こします。
見た目をきれいに保つだけでなく塗装を守るためにも、こまめな洗車で汚れを落としておくように心がけましょう。

車の塗装の剥がれを補修するならクリア塗装についても知ろう

車の塗装は何層にもなっていて、下塗り、中塗り、上塗りと作業を進めていきます。
最後に艶出しなどの目的で塗られるのがクリアと呼ばれるもので、一般的に塗装が剥がれるというのはこのクリアが剥げてしまう状態を言います。
どんな車でも基本的には上塗りの仕上げとしてクリア塗装が使われています。
クリア部分が強いダメージを受けると、やがて剥がれてしまって塗装が剥がれた状態になるわけです。
クリアは塗装を守るために最後に塗られるわけですが、ダメージによって剥がれると中の塗装が露出することになります。
そうなればクリア塗装をした下の層の塗装もダメージを受けるようになり、剥がれがひどくなると考えられます。
塗装が剥がれていると気付いたら、早めに補修することも大切です。
少し見た目が悪くなっているだけで、特に問題ないと放置される方もいるかもしれませんが、愛車を守るためにも塗装が剥がれたらすぐに補修するように検討しましょう。

車の塗装が剥がれたらどうやって補修するべき？

車の塗装が剥がれてしまった場合、基本的には塗装を塗り直すことで補修可能です。
カー用品店などでも補修用のペンをはじめ、スプレーなどが販売されています。
また、ハケを使って塗料を塗ることでも補修はできます。
ただ、ハケを使って補修する方法は塗る作業が難しく、ムラができてしまいやすいので注意しましょう。
十分に慣れていないと、仕上がりが悪くなる可能性があります。
ペンやスプレーでの補修は比較的簡単ですが、それでも仕上がりを美しくするにはコツが必要です。
こうした自分で行う作業は費用も抑えやすく、その意味ではメリットもありますが、慣れない作業で苦労することも多いでしょう。
そこでプロに依頼して補修する方法も考えてみましょう。
プロに補修してもらった場合、費用は自分で補修するよりも高くなり、数万円の費用がかかることも少なくありません。
ですが仕上がりは美しくしてもらえますし、作業の質という点では自分でやるのとは大きな差が出ます。
自信がある方は自分で補修する選択肢もありますが、不安な方はプロに相談してみるのがおすすめです。

まとめ

車の塗装は普段の走行で受けるダメージなどが原因で剥がれてしまうことがあります。
複数の原因で塗装剥がれが起きるので、長く乗っていれば必ず剥げてしまうと考えておくべきでしょう。
塗装が剥がれてしまった時は、自分で補修アイテムを用意して補修する方法と、プロに補修してもらう方法があります。
特にプロに補修してもらう場合は仕上がりも美しく、しっかりと補修してくれるので費用を支払うだけの価値はあるでしょう。