ECHELON 1043NANO-FILは、従来のFE-1043の優れた性能を引き継ぎつつ、プロの施工店の厳しい目とエシュロンユーザーからの声を元に、より満足度の高い製品を目指し開発されボディーコーティングの本質である体感できる性能にこだわりました。その為、全面的に製品内容を見直し、原材料から再考し誕生したのがNANO-FILです。
ECHELON 1043NANO-FIL
1043 NANO-FILへのアップデート
大きな性能向上を実現させた新開発3Dネットワーク被膜構造
今回のモデルチェンジにおいて最大の特徴は、上記のポイントを実現した新開発の3Dネットワーク被膜構造にあります。
この開発の最大の重点は、ガラス被膜や被膜硬度といったスペックにこだわるのではなく、コーティングの基本である、塗装を保護し美感を長期間維持するということを追求したことです。その結果としてこれまでに無い新しい概念の被膜構造が誕生しました。
従来のガラス被膜構造は、均一な立体架橋構造を持った単一的な被膜で、ガラス被膜としての硬度は十分に発揮できますが、柔軟性に欠けており、塗装面への追従性の限界やキズ等のダメージに対する回避能力に劣る部分がありました。
それに対して新開発の3Dネットワーク被膜構造は、三次元網目構造のガラス被膜中に均一に直鎖構造を持った強固なつなぎ目が存在することによって、ガラス被膜としての硬度を保ちつつ、優れた柔軟性を実現し、塗装面への追従性も優れた物になっています。
これまでの「FE-1043」を凌駕する耐候性
また、この構造は強力なエネルギーを持ったシロキサン結合を主骨格としており、紫外線の影響を受けず、強固な耐候性を発揮します。これらの性能によって、酸性雨や樹液、糞害、黄砂、花粉などの外的要因からのダメージを防ぐとともに、スクラッチシールド塗装のような特殊高弾性塗装をはじめ、耐スリ性塗装や水性、粉体塗装など様々な塗装面に対応するマルチステータスを実現しています。
もちろん、FE1043を越える光沢感はもとより、撥水+滑水性を持ち合わせた性能を備えております。
初期被膜安定性の向上でダメージを大幅に軽減
従来のガラス被膜コーティングは、空気と反応して被膜が硬化して行くという性質上、施工直後の被膜性能が十分でなく、外的要因によるシミなどのダメージを受けやすいという弱点がありました。
1043NANO-FILは、基本的な反応のメカニズムは従来と同様ながら、3Dネットワーク被膜構造という新しい架橋構造によってその弱点を克服することにより、被膜を形成することで被膜の優れた初期安定性を実現し、シミ等のダメージを最小限に抑えます。
トータルで向上した被膜の基本性能
総合的な基本性能で従来のFE-1043と比較し、多くのメリットがあるNANO-FILですが、実際にどの点が異なるのかをわかりやすく比較してみました。
比較項目 | 1043 NANO-FIL | FE-1043 |
---|---|---|
被膜耐候性 | ◎ | ◎ |
表面滑水性 | ◎ | ○ |
体感膜厚度 | ◎ | ◎ |
被膜硬度 | ○ | ◎ |
物理的耐性 | ○ | △ |
構造的柔軟性 | ◎ | △ |
被膜透過性 | ◎ | ○ |