更新日:2023年08月17日
日本では風の強い地域もあり、春から秋にかけては台風がきて強風が吹きます。
強風の中では物が飛んで危険ですが、車も風で横転する危険もあります。
横転すれば乗車している人に危険が及ぶので、強風からどのように車を守ればいいのでしょうか?
この記事で、強風から車を守るポイントをご紹介します。
目次
車に危険が及ぶ風の速度とは?
平均速度が10mを超える風の中では車の運転は危険です。
歩行者であれば歩きにくくなる風の強さです。
風速15m以上だと暴風域、風速17m以上だと台風、平均風速25m以上だと暴風域と呼ばれます。
平均風速20m以上だと車の運転は難しくなり、外を歩いている人はなにかにつかまらないと歩けません。
そして平均風速30m以上だと車が横転する可能性が高いです。
車ばかりではなく木や道路標識、看板が飛ぶかもしれません。
ちなみに風の強さを表すには、平均風速や最大瞬間風速があります。
10分間の風の強さが平均風速、最大瞬間風速は瞬間の風速です。
風で横転しやすい車
車体のバランスが悪い車や、重量の軽い車は横転しやすいです。
主に以下のような車は風の影響を受けます。
・車両重量の軽い車
・車高の高い車
・車体側面の面積が大きい車
車の中でも軽自動車は重量が軽く、特に高速道路を走るときは車が流されやすいので注意しないといけません。
軽自動車でも車高の高い車はあり、SUVも車高が高いです。
これら車高が高い車は風に煽られやすいために、強風でなくともスピードを出しすぎると横転の危険があります。
ワンボックス、ミニバン、トラック、バスなどは車体側面の面積が広く、横風の影響を受けやすいです。
強風から車を守るための対策
台風が近づいているときのように、強風が吹きやすい日があります。
運転する前には天気予報を見て1日や時間帯ごとの風速をチェックしましょう。
強風注意報や強風警報が出ていると、以下のような風速の可能性が高いです。
・強風注意報 : 風速14m以上または最大瞬間風速20m以上
・強風警報 : 風速21m以上または最大瞬間風速26m以上
ただ天気予報をチェックできないときもあるでしょう。
もしも運転中に突然強風に煽られたらどうすればいいのか、対策を見てみましょう。
速度を落とし車間距離を空ける
基本は強い風が吹いたら車の速度を落とします。
車のスピードが早いほど車体が横転しやすいために、周囲の状況にあわせてスピードを落としてください。
また速度を落とすときは、急ブレーキや急ハンドルは行わないようにします。
急に車のスピードを落とし走行方向を変えると横転しやすいです。
ゆっくりとスピードを落としていくようにしましょう。
台風だと雨が降っているかもしれず、なおさらゆっくりと走った方がいいでしょう。
そして車を運転するときは、シートベルトを着用します。
これは強風が吹いていないときでも装着してください。
万が一車が横転したとき、ガードレールや電柱とぶつかるかもしれず、シートベルトが体への衝撃を軽減してくれます。
前の車との距離を空ける
強風が吹いているときは、近くの車が横転するかもしれません。
トラックや車高の高い車がふらつき横転するかもしれず、そのまま自分の車にぶつかる危険があります。
風が強いときは車間距離を空けるようにしましょう。
強風が吹きやすい場所は注意する
風が穏やかな日でも、以下のような場所は強風が吹くときもあります。
・ビルの谷間や山間部
・トンネルの出口や高速道路の防音壁の切れ間
・橋の上や海岸沿い
風は狭い場所に流れると速度を速めるので、ビルの谷間や山間部は強風が吹きやすいです。
トンネルの出口や高速道路の防音壁の切れ間は横風が吹くことがあります。
そして橋の上や海岸沿いは遮るものがないために強風が吹きます。
このような場所を走るときは注意しましょう。
電光掲示板で強風注意と知らせている場合もあるので、掲示板の内容を確かめて注意して走ります。
ドアを開けるときも注意
強い風の中ではドアを開けると、風によってドアが一気に開きます。
勢いよくドアが開き外れて飛んでいくかもしれず、また逆に閉めようとして勢いよく閉まり手や指を挟まれる危険もあります。
風速20m以上だと子供だとドアを開けると抑えられず、風速30m以上だと大人でも抑えられないというデータも出ています。
また車の荷台や屋根にものを置いているならば、それらが飛ばないように固定してください。
駐車場所にも気をつける必要があり、飛来物が車にぶつかるかもしれません。
可能ならば屋外よりも屋内に駐車したほうが安全です。
まとめ
日本では毎年台風がくるので、どこかで強風が吹きます。
風が強いと車が横転する危険があり、強風に煽られたら焦らず冷静に対処します。
ゆっくりと車のスピードを落とし、車間距離を空けるようにしましょう。
近くの車が横転するかもしれず、また周囲からものが飛んでくるかもしれないので、自分の周囲にも注意します。
天気予報でチェックできるときは、その日の風の強さを確かめます。