更新日:2022年06月2日
車内の温度調節のために冷暖房として機能するのがカーエアコンです。
長年エアコンを使用しある時に効かないとなれば、それはエアコンガスが原因かもしれません。
そんな時は、ガスの補充をしてみましょう。
この記事で、エアコンガスの補充方法についてご紹介します。
目次
エアコンガスとは?
エアコンガスとは冷媒と言われており、空気を冷やしたり暖めたりする時に使用します。
お風呂に入り体に水滴がついたまま上がると、寒いと感じたことはないでしょうか?
これは肌についている水分が蒸発し、気化熱として体から熱を奪うためです。
液体が気体になると、周囲から熱を吸収する性質があるのです。
また逆に気体が液体に変わると、熱を放出する性質があります。
エアコンガスは状況に応じて、気体や液体になります。
液体から気体になれば低温の液体になり、逆に気体から液体になれば高温の液体になるのです。
この温度変化によって、エアコンは暖房と冷房として機能します。
つまりエアコンガスはガスと名前がついていても、常に気体ではないのです。
エアコンガスが少なくなれば、気体や液体に変化しにくくなるので、冷房も暖房も機能しにくくなります。
一昔前は冷媒にはフロンが使われていましたが、オゾン層を破壊するので使用が禁止されました。
現在はカーボンが使用されており、冷媒用のカーボンにはいくつか種類があります。
ただし古い車だとフロンを使っているエアコンもあります。
エアコンガスが漏れる原因
エアコンは複数のパーツで構成されており、アルミ管やゴムホースなどでパーツを繋いでいます。
エアコンガスは漏れないように密閉されて封入されてます。
そのために通常は漏れませんが、車が走行すると振動によって気密性が崩れ漏れることがあります。
または砂利道などを走行し、飛び石がエアコンパイプに当たりガスが漏れる場合もあります。
エアコンガスは2~3年で減ると言われているので、時間が経てば補充した方が良いです。
エアコンが効かないと感じたらエアコンのスイッチを切ります。
ガスがないまま使用すると、オイルが循環せずコンプレッサーが焼き付きます。
効かない時はエアコンのスイッチを切り、修理業者に見てもらいましょう。
エアコンガスを気体や液体にするのにコンプレッサーを使用します。
エアコンが作動しなくなった場合は、コンプレッサーも正常に作動しているかチェックしてもらいましょう。
エアコンガスの補充方法
エアコンガスは自分で補充できます。
もしも自分で補充するとなれば、以下の2つの道具を用意してください。
・エアコンガス
・ガスチャージホース
エアコンガスもガスチャージホースも、お店で購入できます。
近くで購入できるお店がなければ通販で買えます。
エアコンガスは、車で使用されている一般的なガスであるHFC-134aを購入し、補充するならば1缶または2缶あれば十分です。
ガスチャージホースは、ゲージつきのホースを用意してください。
ガスチャージホースの取り付け
最初に、ガス缶にガスチャージホースを取り付けます。
ホースのバルブ部分をガス缶のネジ部分に取り付けます。
車のボンネットを開けて、エアコンガスのチャージポートを探します。
高圧ポートと低圧ポートの2つがあり、高圧ポートはH、低圧ポートはLの表示があります。
Lの表示のある低圧ポートに、ガスチャージホースを取り付けます。
高圧ポートはポートの形が違うために、ホースは取り付けられません。
空気を逃がしてからガスを補充
ポートのホースを取り付けたら、ホース内には空気が残っています。
ホース内の空気圧が高いので、ガス缶のバルブを少し緩めると、ホースの中の空気が逃げていきます。
空気は一瞬だけ抜けば大丈夫です。
再度バルブを閉めた後は、ホースのバルブ分についているピンを回すと、先端の針がガス管に刺さりガスがホースを通じてエアコンに入っていきます。
補充時はホースのゲージを見て適切な圧力を確認し、ゲージの青い部分を指していれば正常な圧力です。
ガス缶は圧力が下がり冷たくなるので、凍傷を防ぐために手袋をして持ってください。
ちなみにエアコンガスを補充する時は、エアコンを作動させ、1番低い温度に設定し風量を最大にしてから補充します。
ゲージが正常値を指せば、エアコンガス補充は完了です。
最後にエアコンが設定通りの温度になるかどうか確かめます。
エアコンガスは補充しすぎてもエアコンの効きが悪くなるために、ゲージの青い部分を指すように補充します。
エアコンガスは初めて行う方は、難しいと感じるかもしれず、道具も用意しないといけません。
自分での補充が難しいと思うならば、プロの業者にエアコンガス補充を依頼してください。
まとめ
車のエアコンガスは密閉されているので通常は漏れませんが、走行での振動や飛び石でのパイプ破損などによって漏れることがあります。
エアコンガスが少なくなれば、自分での補充できます。
エアコンガスとガスチャージホースを購入して、エアコンにガスを補充していきます。
自分での補充が難しい方は、業者への依頼を行ってください。