更新日:2022年03月29日
車を運転していけば、タイヤの空気圧は少しずつ減っていきます。
見た目では変化はわからないですが、安全に走行するためには適切な空気圧を保つようにします。
そのためには、ときどきタイヤの空気圧チェックが必要です。
この記事で、タイヤの空気圧の見方とチェックの方法をご紹介します。
目次
タイヤの空気圧とは?
タイヤに入っている空気の圧力が空気圧です。
地面に直接触れる部分がタイヤであり、タイヤの空気圧によって運転性能や燃費性能に影響を与えます。
空気圧は低すぎても高すぎても車に悪影響を与えます。
低すぎる空気圧
タイヤの空気圧が低い場合は燃費を悪くします。
空気圧が低いと、タイヤと地面の接する面が多くなり抵抗が増えるために、運転時のエンジンパワーを余計に必要とし、燃費が悪くなるのです。
また空気圧が低いと、タイヤが早く摩耗し偏って摩耗します。
タイヤがたわみやすくなるために、操縦性も悪くなります。
ちなみにタイヤの空気圧が低い場合でも、バーストの危険は増えます。
これはタイヤのたわみによって側面が波打ち、タイヤが発熱するためにバーストの可能性が増えるのです。
高すぎる空気圧
タイヤの空気圧は高すぎても良くありません。
空気圧が高すぎるタイヤは、タイヤ中央部分だけ盛り上がり、地面と中央部分だけが接します。
接する面が少なくなるので、タイヤのグリップ力が低下します。
コーナリングでもグリップ力は低下し、場合によっては事故に繋がります。
高い空気圧のタイヤは、変形しにくいために衝撃を吸収しにくいです。
そのために衝撃が直に伝わってタイヤ内部のワイヤーが破損することがあり、場合によってはバーストする可能性があります。
地面からの衝撃を吸収しにくいために、乗り心地が悪いです。
タイヤの適正空気圧の調べ方
タイヤの適正空気圧を調べるならば、車の運転席のドアをチェックします。
Bピラーに近い部分のドア側面に、タイヤの空気圧が書かれています。
タイヤサイズとタイヤ空気圧が記載されているシールが貼ってあるので、そのシールの数値を確認します。
通常は前輪と後輪の2つの空気圧が書いており、どちらも同じ数値であるのが普通です。
もしも一般道と高速道路用の適正空気圧が書いてあれば、一般道用を優先します。
タイヤ空気圧をチェックするときは、このドアに書いてある空気圧を元にします。
空気圧を少し高めにしても良いですが、新品タイヤであれば適正値内であれば問題ありません。
シールが剥がれていたりこすれていたりして、数値が読みにくい場合があります。
そのようなときは、車の説明書やサービスマニュアルを見れば適正値が書いています。
タイヤの空気圧のチェック方法と調節方法
タイヤの空気圧をチェックと調節では、エアゲージと空気入れを使用します。
エアゲージをタイヤのバルブキャップに当てて、ゲージの数値を見ると空気圧がいくらになっているかわかります。
それほど高くない製品なので、1つ持っていればいつでも空気圧チェックできます。
空気を充填するときは、空気入れを使用します。
フットポンプである手動式や、コンプレッサーなどを使う自動で入れられる空気入れがあります。
空気を入れて空気圧を調節するときは、どちらのタイプを使っても構いません。
タイヤのバルブ部分に空気入れのポンプヘッドを取り付け、空気を入れていきます。
タイヤに空気を少し追加しゲージで計測していき、これを繰り返しながら空気圧を適正値にします。
自分で空気圧チェックや空気充填ができない方は、ガソリンスタンドや整備工場などで行ってもらえます。
空気圧調節の注意点
タイヤが温まると空気が膨張するので、タイヤが冷えているときに空気圧はチェックします。
空気圧は1ヶ月に1回の頻度でチェックするのがベストです。
長い間チェックしないと、タイヤから空気が抜けて空気圧が低下しているおそれがあります。
空気圧を調節するときは、圧力の上限は適正値の10%程度にしておきます。
タイヤに空気を入れすぎると、タイヤが破裂するおそれがあるので、適正値は正しく把握してください。
タイヤのバルブも漏れがないかチェックしておきましょう。
バルブはゴム製品であるために、時間と共に劣化していきます。
バルブのチェックは、洗剤水をバルブにつけて泡ができるかどうか確かめます。
泡が膨らんでいけば、バルブから空気が抜けています。
同時にホイールの変形やタイヤの傷がないかもチェックしておきます。
もしもスペアタイヤがあるならば、そのタイヤの空気圧も確認してください。
タイヤの側面に適正空気圧が書かれているので、その通りの数値にしておけば間違いありません。
初めて空気圧チェックする方は、よくわからない部分があるかもしれません。
もしも自分でのチェックが不安だという方は、プロの業者に空気圧チェックを依頼してください。
まとめ
タイヤから空気は自然と抜けていき、1ヶ月で5%程度の空気がなくなります。
そのために、月に1度は空気圧をチェックし適正空気圧に調節してください。
空気圧を調節しないと空気圧不足のまま車を走らせることとなり、燃費にも影響を与えます。
ゲージと空気入れがあれば、空気圧チェックと空気圧調節を行えます。
自分でチェックや調節が難しいと感じる方は、プロの業者に依頼してください。