更新日:2022年02月28日
雪の降る地域では、フロントガラスが見えなくなるぐらい車に雪が積もるときもあります。
車全体が雪で覆われると、雪下ろしをするのも面倒になるかもしれません。
車に雪が積もったまま放置すると、車が壊れる危険があるので早めに雪下ろしはした方が良いです。
この記事で、車に降り積もった雪を放置するリスクと積雪対策をご紹介します。
目次
車に雪が積もったまま放置したときのリスク
あまり雪の降らない地域だと、車に雪が積もっても数センチ程度ですが、豪雪地帯となると話が違います。
数メートルも雪が降るときもあり、車にも数十センチも降り積もります。
数十センチ積もった雪を放置すると、いくつかリスクがあります。
バッテリーやオイルが劣化する
雪が積もってから2日や3日程度の放置では問題ありませんが、1週間以上放置するとなれば、バッテリーが劣化します。
バッテリーが上がれば、エンジンがかからなくなり、バッテリーの充電かバッテリー交換をしないとなりません。
充電するにしても交換するにしても、ボンネットを開けないとならないので、まずはボンネットの雪下ろしが必要です。
もしもエンジンオイルが寒冷地に対応していないならば、オイルの劣化も考えられます。
劣化すればエンジンがかかりにくくなったり、エンジンが不安定になったり、または異音が発生するかもしれません。
ちなみに冷却水も、寒冷地仕様でなければ凍るかもしれず、エンジンを壊す結果になります。
車が錆びる
車体が傷ついている部分であれば、雪が積もると錆びる恐れがあります。
また下回りも錆びる恐れがあり、ブレーキのディスクローターも錆びます。
ただしローターは車を動かし、何回かブレーキをかければ鈍い音がしますが、自然と錆は取れるのでローターの錆取りは必要ないです。
ワイパーの金属部分も錆びつき、ゴムは劣化するかもしれません。
ちなみにワイパーはそのままにするとフロントガラスにくっつくので、雪が降ったときはワイパーを立てておくと、くっつかずに済みます。
車がつぶれる
1メートル以上車に積もった雪を放置すると、雪の重みで車がつぶれます。
ボンネットや天井がつぶれていき、フロントガラスは雪の重みで割れます。
意外に運転席や助手席のサイドガラスは割れにくいです。
特に水を含んだ雪は重いので、少し積もっただけでも長い時間放置すると車体を潰します。
ピラーにもダメージを与え、サスペンションやタイヤにもダメージがあります。
雪の積もった屋根の近くに車を止めておけば、落雪した雪が車を直撃し車体を潰す可能性もあります。
エンジンは無事なので車は動きますが、車はボロボロになるので修理が必要です。
保険が使えれば保険金でカバーできますが、使えなければ自費での修理です。
車に積もった雪の下ろし方
車に雪が積もった後は、運転するためには雪下ろしをしておきます。
車が動けるようにするために、基本的に前後ではなく車の横に雪を捨てていきます。
・スノーブラシ
・スコップ
雪下ろしをするときは温かい格好をして、この2つの道具を用意してください。
最初に雪下ろしをしやすくするために、ワイパーを立てておきましょう。
以下の順番で雪を下ろすと、スムーズに雪下ろしを行えます。
1、屋根
2、フロントガラスとウィンドウ
3、車の前と後
屋根の雪下ろしから始めますが、屋根の雪は全部残らず落とします。
少しだけ残しておくと、車を走らせたときに震動で凍った雪がフロントガラスに落ちて、視界を遮り事故を起こす危険があります。
固まった雪がフロントガラスに落ちると、ワイパーで除去できないかもしれません。
次にフロントガラスとウィンドウの雪下ろしです。
ガラスが凍っているかもしれず、無理にガリガリと雪を取るとガラスが傷つきます。
ある程度雪を取り除き、その後エンジンをかけて温めてガラスに付着した雪を溶かすと良いでしょう。
または、解氷スプレーをガラス部分にかけてから、樹脂製のスクレイパーで雪を取り除く方法もあります。
最後に車の前後の雪下ろしです。
ライトやウィンカー周辺は見えるように、しっかりと雪を取り除きましょう。
塗装面に雪が凍ってこびりついているときもありますが、この場合は雪を溶かしてからスノーブラシなどで取り除きます。
ガラスや車体にこびりついた雪は、お湯をかけて溶かすのはおすすめできません。
気温の低い日であれば、お湯をかけると凍り付く可能性もあります。
またガラスとお湯の温度差で、ガラスが割れるかもしれません。
積雪対策ならば撥水コーティング
撥水コーティングは、車体をコーティング皮膜で覆い、水を弾き車のボディに雨や雪を付着させにくくする効果があります。
雪が積もっても撥水効果があるので、雪が滑りやすくなり車の雪下ろしが楽です。
自分でもコーティングは行えますが、寒い日に行うのは大変であり、下手にすればコーティングムラができコーティング効果が長続きしません。
撥水コーティングするならば、プロの業者に依頼するのがおすすめです。
いくつかコーティングには種類があり、種類ごとに効果のある期間や施工費用が違うので、業者と相談して決めてください。
まとめ
雪が車に降り積もって長い時間放置すると車にダメージを与えます。
バッテリー劣化や車体の錆びなどが発生し、水を含んだ重い雪だと車を潰します。
車がつぶれたならば修理しないとならず。保険が使えないなら修理はすべて自費です。
撥水コーティングしておけば、雪がついても滑りやすくなるので、雪が車に積もりにくくなり雪下ろしが楽です。
もしも自分の車に撥水コーティングするならば、プロの業者に依頼してください。