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車がオーバーヒートしたらどうする?原因とその対処法を紹介

更新日:2021年09月9日

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エンジンは冷却機能が低下すると、高温になっていき、やがてオーバーヒートします。

オーバーヒートしたままだと、エンジンが止まり、最悪の場合は廃車になります。
もしも、エンジンのオーバーヒートが起こったならば冷静に対処しましょう。
この記事で、オーバーヒートの原因と対処方法をご紹介します。

目次

車のオーバーヒートの原因

エンジンは稼働すると熱を発生するので、冷やすために冷却水がエンジン内部に入っています。
冷却水がエンジンを冷やすので、エンジンのオーバーヒートは起こらないのです。
何かしらの原因で、冷却機能が低下すると、エンジンがオーバーヒートします。

冷却水の漏れや不足

冷却水は、エンジンを冷やすのに必要な液体です。
メーカーごとに冷却水の色は違いますが、異常が起こると錆びて濁ります。
冷却水が漏れて不足すれば、冷却能力が低下するために、エンジンは熱を持っていきオーバーヒートします。

 

冷却水はリザーバタンクに入っています。
メモリが書かれており、MAXやFULLという部分まで入っている状態が正常です。
液面がMINやLOW部分であると、冷却水が不足しています。
タンクに穴が開いていると、補充しても漏れます。

 

さらには冷却水を冷やす、ラジエターのファンの不具合によっても、オーバーヒートは発生します。

ウォーターポンプの不具合

ウォーターポンプはポンプの働きをしており、エンジンに冷却水を循環させます。
冷却水が劣化すると、ウォーターポンプ内のベアリングやシールが損傷し、ポンプが腐食して水漏れを起こします。
その結果、エンジンに十分に冷却水を循環させられなくなり、エンジンがオーバーヒートするのです。

 

ウォーターポンプは消耗品なので、走行距離10万kmを目安にして交換が必要です。
タイミングベルトの交換時期と同じであるために、通常はウォーターポンプとタイミングベルトは一緒に交換します。

車に負荷をかける運転

冷却水やウォーターポンプに異常がなくとも、車に負荷をかける運転を行うと、冷却が間に合わなくなりオーバーヒートを引き起こします。
例えば、以下のような走行を行うと、オーバーヒートが発生しやすいです。

 

・低速ギアで坂道を長時間走る
・長い時間渋滞に捕まり、ラジエターに十分な風が入らない

 

坂道で低速ギアを使うならば、エンジンに負荷がかかりすぎないようにしましょう。
長い間渋滞で車が動かない状態が続いたときは、渋滞から抜けたら、いったん停車しエンジンを止めた方が良いです。

 

オーバーヒートしたときの症状

冷却水の温度は、水温計が表示します。
通常はCとHの間を示しますが、水温計の計測値がH近くになれば、冷却水が高温になっている証拠です。

 

水温計がない車種ならば、冷却水が高温になったときは水温警告灯が点灯します。
オーバーヒートしたときは、最初に冷却水の温度が上がります。
その後エンジンに異常が発生します。

 

・アクセルを踏んでも加速しない
・スピードが出ない
・エンジン回転数が安定しない
・アイドリングが安定しない

 

このような状態になると、エンジンのオーバーヒートの可能性があり、最後はエンジンが停止します。
エンジンから異音がしてオイルの焼けるにおいがするときや、ボンネットから煙が出たときは、すでにオーバーヒートしています。
気がついたら、早めに対処した方がいいでしょう。

 

オーバーヒートしたときの対処方法

エンジンがオーバーヒートしたら、壊れないように冷やすようにします。
オーバーヒートしてエンジンの異常に気がついたら、最初に安全な場所に車を止めましょう。
早めにオーバーヒートに対処すれば、エンジンに深刻なダメージを与えずに済みます。

ボンネット内部を確認する

車を止めた後は、ボンネットを開けてエンジンルームに風が入るようにします。

 

次にラジエターをチェックし、リザーバタンクの冷却水の量がMINまたはLOWレベル以上になっているか見ましょう。
冷却水が吹き出した痕跡があると、ラジエターキャップやガスケットが破損している可能性があります。
冷却水が不足しているならば足しておきますが、手持ちがなければ、水道水やミネラルウォーターで応急的に代用できます。

 

次に、エンジンオイルをチェックします。
エンジンを停止して5分以上経ってから確認し、オイルレベルゲージを確かめましょう。
オイルレベルゲージを見て、オイルが大幅に減っていたならば、エンジンや周辺パーツに不具合が発生している可能性があり、ディーラーや整備工場で相談した方が良いです。
オイルが減っていないようであれば問題ありません。

 

チェックが済んだ後は、ボンネットを開けたままにして時間をかけてエンジンを冷やします。
車が動かないときは、ロードサービスに連絡して、レッカー移動してもらってください。

 

エンジンのオーバーヒートは突然発生し、エンジンが停止し動かなくなり、最悪の場合は廃車になります。
オーバーヒートを防ぐためにも、日頃のチェックとメンテナンスは大切です。
ただし、素人がチェックしても不具合があるかどうかかわかりにくいです。
プロの業者に定期的にチェックしてもらうと、ラジエターやウォーターポンプに不具合があれば修理でき、オーバーヒートを防げます。

 

まとめ

エンジンは冷却水で冷やして、オーバーヒートを防いでいます。
何かしらの原因で冷却水やウォーターポンプに不具合が発生すると、エンジンのオーバーヒートを引き起こし、最悪の場合はエンジンが壊れます。
オーバーヒートを防ぐには、普段からエンジン内部をチェックして、日常点検を欠かさず行います。
点検してもよくわからない方は、プロの業者に点検を依頼してください。

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