更新日:2021年08月31日
車のエンジンをスムーズに動かすのに、欠かせないアイテムがエンジンオイルです。
エンジンオイルは、エンジンのゴミを取り込んで汚れていくので、綺麗にするためにオイルフィルターが設置されています。
エンジンオイルが汚れていくように、オイルフィルターも汚れるので、定期的に交換しないとなりません。
オイルフィルターの交換時期と、交換方法をご紹介します。
目次
オイルフィルターとは?
エンジンオイルは潤滑剤の役割を果たし、エンジンにとっては重要です。
使用していくと、エンジン内部で燃焼した燃えかすや、エンジンの摩擦で発生する金属粉が混ざり汚れていきます。
汚れたままエンジンオイルを使っていけば、オイルがエンジンの配管に詰まってしまい、やがてエンジンが止まります。
汚れたエンジンオイルはドロドロになり固まっていくので、もはやオイルとしての役割を果たさないのです。
エンジンオイルに混ざった燃えかすや金属粉などの、汚れを取り除くパーツがオイルフィルターです。
空気清浄機やエアコンのフィルターと同じく、ろ紙によって汚れを濾過します。
そのために、オイルフィルターはろ紙で作られているのです。
ただし、空気清浄機のような平たい構造ではなく、オイルフィルターは円形になっています。
オイルのゴミを濾過してオイルを綺麗に保つ役割があるので、一定期間使用したら新しいオイルフィルターに交換します。
オイルフィルターを交換しないとエンジンが故障する
オイルフィルターを交換しないまま車を運転していると、やがてフィルターは詰まります。
フィルターが詰まっても、オイルフィルターをバイパスする配管があるので、エンジンオイルの流れが止まることはありません。
しかし、フィルターを通らずにエンジンオイルがエンジン内部を循環するので、やがてオイルはドロドロになり固まって、エンジンが故障します。
バイパスが機能したら、油圧警告灯が点灯します。
エンジンオイルがなくなったときや、オイルポンプの故障時にも油圧警告灯は作動することはあります。
もしも、オイルの残量が十分ある中で作動したら、フィルターが詰まりバイパスが作動したと思った方がいいでしょう。
油圧警告灯が点灯したら、早めにオイルフィルターを交換してください。
オイルフィルターの交換時期
オイルフィルターが汚れて性能が低下したら、フィルターは交換します。
フィルター交換時はオイルを抜いてから行うので、フィルター交換と同時にオイルも交換するのが普通です。
エンジンオイル2回交換したら、オイルフィルターを交換します。
交換回数で考えるので、わかりやすい方法です。
普通自動車であれば、エンジンオイルは5,000km走行につき1回、または6ヶ月ごとの交換です。
つまりオイルフィルターは、走行距離1万kmか12ヶ月で1回交換する計算です。
そのために、エンジンオイルの交換回数、車の走行距離、車の使用時間のどれかを目安に、オイルフィルターは交換します。
運転する機会の少ない車でも、エンジンオイルは酸化して自然と劣化します。
ほとんど乗らない車でも、オイルフィルターは1年に1回交換した方が良いです。
また、悪路を走行する機会の多い車や、高速道路を日常的に運転するならば、エンジンに負荷がかかり、オイルが早く劣化するので、通常の交換目安よりも早めにフィルターを交換してください。
フィルターは交換時期が来る前に、早めに交換してもエンジンの性能を上げることはないので、適切な時期に交換すると良いでしょう。
オイルフィルターの交換方法
オイルフィルターを交換するときには、以下のような道具を揃えておくと、スムーズに交換作業を行えます。
・レンチ
・廃油処理用パック
・耐熱グローブ
・ウエス
エンジンオイルを交換するときに、一緒にオイルフィルターも交換します。
オイルフィルターは、カートリッジ式、フィルターとガスケットが別々になっているエレメント式の2つがあります。
カートリッジ式はそのまま交換し、エレメント式はガスケットの中のフィルターを交換します。
現在の主流はカートリッジ式です。
オイルとフィルターの交換手順
交換は以下の手順で行います。
1、ドレンボルトを外す
2、エンジンオイルを抜き取る
3、オイルフィルターを外す
4、新しいオイルフィルターを取り付ける
5、ドレンボルトを取り付けて締める
6、新しいオイルを入れる
エンジンオイルを抜き取るときは、先にジャッキアップして車と地面の間に十分な空間を作っておきます。
安全のために、ジャッキアップした後は、車の下には潜り込まないようにしましょう。
オイルフィラーキャップを外して、ドレンボルトを外すとオイルパンからオイルが流れ落ちるので、廃油処理用パックやバケツを下に置いて、地面にオイルが流れ落ちないようにしてください。
エンジンオイルを抜き取った後に、オイルフィルターを交換します。
新しいエンジンオイルを入れるときは、漏れないように先にドレンボルトを締めておきます。
古いエンジンオイルは、廃油処理パックに入れて捨ててください。
廃油処理パックを使わないならば、ガソリンスタンドや整備工場にオイルを持っていけば、引き取って処理してくれます。
オイルフィルターの交換方法がわからない方は、専門業者に依頼すると良いでしょう。
業者がオイルもフィルターも交換してくれるので、自分の手を汚す心配がありません。
まとめ
エンジンオイルは、車を運転していけば汚れていき、オイルフィルターも汚れてきます。
ある程度フィルターが汚れたら、新しいオイルフィルターと交換しましょう。
オイルフィルターを交換しないまま運転を続けると、エンジンオイルが汚れていき、やがてエンジンが故障します。
オイルやフィルターの交換方法がわからない方は、専門業者に交換を依頼してください。