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タイミングベルト交換の適切な時期とは?交換の目安と費用も解説

更新日:2021年07月30日

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タイミングベルトは、エンジンを規則的に動かすために必要なパーツです。

寿命を迎えて切れると、エンジンが停止してしまい、最悪の場合はエンジンがダメージを受けます。
寿命を迎える前には交換した方がよく、適切な時期に交換します。
この記事でタイミングベルトの適切な交換時期をご紹介しますので参考にしてください。

目次

タイミングベルトの役割と材質

エンジンルーム内にタイミングベルトがあり、クランクシャフトとカムシャフトを繋ぎます。

 

・クランクシャフト : エンジン内部でピストン動作を回転動作に変換する
・カムシャフト : エンジン内部で吸気と排気のときのバルブを開閉する

 

タイミングベルトによって、クランクシャフトの動きをカムシャフトに伝え、エンジンの吸気と排気のタイミングを調節しています。

エンジンの吸排気のタイミングは重要であり、タイミングがずれると不完全燃焼を起こし、エンジンが停止するときもあります。

 

その吸気と排気のタイミングを調節する重要なパーツが、タイミングベルトです。

タイミングベルトはカバーに覆われているので、エンジンルームを開けてもタイミングベルトはそのままでは目視できないです。

 

クランクシャフトやカムシャフトのみならず、ウォーターポンプやオイルポンプなどともタイミングベルトは繋がっているので、タイミングベルトが切れてしまえば、エンジンが大きなダメージを受けます。
走行中にタイミングベルトが切れれば、エンジンが停止し事故に繋がりかねません。

タイミングベルトの材質

タイミングベルトの素材は、ゴムでできています。
単純にゴムのみではなく、ナイロンやグラスファイバーのワイヤーが入っており、これらによってベルトを切れにくくします。

 

ベルト表面は平らではなく、ギアのように凹凸がついており、これによりエンジンの各パーツと密着しやすくなっており、クランクシャフトなどの動力を確実に受け取ります。

 

タイミングベルトに似たパーツとして、タイミングチェーンがあります。
タイミングチェーンは金属でできたパーツであり、自伝車のチェーンのようなパーツです。
ゴム製のタイミングベルトは切れますが、タイミングチェーンは切れない前提で使用します。
金属製で切れないので、廃車まで一度も交換する必要がないケースもあります。

 

もしも、タイミングチェーンを交換するとなれば、その工賃は高いです。
残念ながら構造の問題のために、タイミングベルトをタイミングチェーンに交換することはできません。
ただし、エンジンを丸ごと交換すればタイミングチェーンにできますが、そこまでしてチェーンにするメリットがありません。

タイミングベルトの交換の目安

タイミングベルトは、寿命が近づいても、何らかの兆候は見えません。
寿命が来ても交換せずに使っていると、ある日突然切れるので、ベルトの状態を見て交換時期かどうか判断するのは難しいです。

 

交換の時期かどうかは、走行距離によって判断します。

 

・通常は10万km
・過酷な状況で運転しているなら5万km

 

日常では街中を走るなどで車を運転していれば、10万kmでタイミングベルトを交換します。
もしも、低速走行やアイドリングを多く行う、または山道などの悪路を普段から走るならば、5万kmで交換です。

 

新車を購入したならば、走行距離が10万km以下であっても、最初の車検で交換します。

 

タイミングベルトの交換方法と交換費用

タイミングベルトの交換費用は、ベルトの費用と工賃の2つです。
ベルト本体の費用は高くはありませんが、エンジンを開け閉めして、各パーツを取り外しベルトを交換するので工賃が高いです。

10万km走った車は、各パーツが劣化しているので、タイミングベルト以外のパーツも交換が必要かもしれません。

 

・タイミングベルト費用 : 5,000円前後
・工賃 : 3万~5万円

 

交換費用は上記の通りですが、総額で3万円以上はかかると考えておきましょう。
タイミングベルトが切れているときや、他のパーツの交換も必要なときは、交換費用はさらに高くなります。

 

もしも、タイミングベルトが走行中に切れてしまい、エンジンがダメージを受けたなら、修理費用として数十万円かかります。

タイミングベルトはエンジンカバーに覆われているので、交換するときはカバーを外します。

 

交換の手順は以下の通りです。

1、エンジン周辺のパーツを外す
2、クランクプーリーを外す
3、タイミングベルト関係のパーツを外す
4、タイミングベルトを外す
5、テンショナーやスプロケットを外す
6、オイルシールを交換する
7、テンショナーとスプロケットを取り付ける
8、タイミングベルトを取り付ける
9、クランクプーリーを取り付ける

 

交換の手順はいくつもあり、タイミングベルトを取り付けるときは精密な作業を要求されます。
タイミングベルトにはマークがついているので、古いベルトのマークと新しいベルトのマークが同じ位置になるように交換して取り付けます。

 

また、取り付けるときは歯車とベルトに狂いがないように取り付けないとならず、素人が交換作業を行うのは、ほぼ無理です。

エンジン周辺のパーツも取り外すために、リスクを考えると業者に交換を依頼した方が無難です。

 

車運転しているときにタイミングベルトが切れてしまうと、事故の危険があり、エンジンはダメージを受けるので、交換時期が来たら業者に交換を依頼してください。

 

まとめ

タイミングベルトは、エンジンを規則正しく動かすのに必要なパーツです。
ゴム製でできているベルトですが、耐久性を改善している金属製のタイミングチェーンを使う車も多くなってきました。

 

タイミングベルトは、10万km走行を目安にして交換します。
交換時期が来てもそのまま使用していると、ベルトが切れてエンジンにダメージを与えることもあります。
もしも、自分で交換が難しいと感じたら、お近くの業者に交換を依頼してください。

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