更新日:2021年04月30日
安全に走行するには、タイヤのメンテナンスは欠かせません。
消耗品なので定期的に交換する必要があり、経年劣化するとひび割れが発生します。
ひび割れした状態のタイヤで走るのは危険です。
この記事では、タイヤのひび割れについて、危険度や交換時期の目安をご紹介します。
タイヤのひび割れの程度と危険度
タイヤはひび割れした状態で走ると、最後にはゴムが破裂してバーストを引き起こします。
ひび割れしてもすぐにバーストが起こるわけではなく、ひび割れの程度で危険度が変わります。
ひび割れの程度は、主に以下の3つです。
・レベル1~2 : 継続使用可能
・レベル3~4 : 要注意
・レベル5 : 危険
タイヤの表面にひびのない状態はレベル1であり、うっすらと小さなひびのある状態はレベル2です。
これらのレベルだと使用しても問題なく、レベル2だと時々点検しておけば問題ありません。
タイヤの表面に1mm程度のひびが入った状態がレベル3やレベル4です。
そろそろ交換が必要な時期なので、注意深く点検していきながら使用していきます。
ひびが大きくなり、タイヤの深くまで割れている状態がレベル5です。
いつバーストしてもおかしくない状態なので、早めに新品タイヤに交換するようにします。
ちなみに車検はタイヤのひびは関係ないので、ひびの程度で車検に通るかどうかは決まりません。
ただし、検査員の判断次第なので、ひびが目立つようならば交換しておいた方が無難です。
高速道路での使用は注意
車のスピードが上がると、タイヤ内部が温まり空気圧が上がり、タイヤは過酷な状況になります。
ひび割れた状態のタイヤで高速道路を走ると、バーストする危険が高いです。
スピードを出したままバーストすると、2次被害も起こりやすく、大事故に繋がりかねません。
一般道でも、レベル4やレベル5の状態のタイヤで走ると、バーストするかもしれません。
また、バーストしてホイールが変形すれば、修理費用はより高いです。
バーストしないためにも、レベル3やレベル4の状態で、タイヤは交換した方が良いでしょう。
タイヤの外側はゴムでできており、時間と共に劣化していきます。
柔らかいゴム部分が劣化して硬くなっていき、グリップ力が低下するので、ひび割れしていなくとも使用して時間が経ったら新品のタイヤと交換しましょう。
サマータイヤは5年、スタッドレスは3年を目処にして交換します。
また交換時期が来ていないようなタイヤでも、大きな傷やひびがあるときは、安全に走行するために交換してください。
タイヤのひび割れの原因
タイヤのひび割れの原因はいくつかあり、もっとも多い原因が経年劣化です。
どのような状況でも、タイヤを使用していけば、時間と共に劣化していきます。
劣化していけば、ゴムが乾燥して日々が発生します。
タイヤの経年劣化は防げないので、ひびが目立つようになったら、新品タイヤと交換するしかありません。
ひび割れには、その他にも以下のような原因もあります。
・空気圧不足
・高負荷
・長い間運転しない
・紫外線
空気圧不足は、走行中にタイヤが変形して、タイヤに負荷をかけてひび割れを発生させます。
タイヤの空気圧低下は、ひび割れのみならず、グリップ力低下や燃費悪化も招くので、車にとって良いことはありません。
車を支えているタイヤは、負荷が多いとひび割れを発生させます。
タイヤには劣化防止剤が染みこませてあり、車を運転すると染みだしていき、ゴムの劣化を防いでくれます。
しかし、長い間運転しないと劣化防止剤がタイヤ全体に行き渡らず、常にタイヤは一箇所のみ地面に接しているので、ひび割れを起こします。
経年劣化の一種ですが、紫外線もゴムを劣化させるので、ひび割れの原因です。
ひび割れの予防方法
タイヤに高負荷がかかるとひび割れが発生しやすいので、車を軽くしておくとひび割れを予防できます。
無駄な荷物を載せないようにして、タイヤに必要以上の負荷がかからないようにします。
また、車種ごとの定員を守り、定員以上の人数は乗車しないようにします。
空気圧チェック
タイヤの空気圧低下は、ひび割れの原因です。
日頃から空気圧をチェックし、適正な空気圧になっているか確認します。
タイヤの適正な空気圧は、多くの車種でドアの部分に書いてあるので確かめてください。
空気圧が不足しているならば、空気を入れておきます。
空気圧が高すぎる状態も良くないので、適正な値の空気圧を保つようにしましょう。
洗いすぎない
タイヤには油分が含まれており、ゴムを柔軟にさせています。
洗いすぎるとタイヤの中の油分が抜けていき、劣化していき、やがてひび割れが発生します。
まったく洗わないのも汚れが蓄積するので良くありませんが、洗いすぎも良くありません。
洗剤を使うと油分を落とすので、タイヤを洗うならば水洗いが良いです。
まとめ
タイヤは自然と経年劣化していき、時間と共にひびが発生していきます。
少しぐらいのひびだと問題ありませんが、大きなひびになるとタイヤがバーストする可能性があり危険です。
経年劣化の他にも、紫外線や空気圧の低下もひび割れの原因です。
安全に走行するために、ひびが目立つようになったならば、新品タイヤに交換してください。
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