更新日:2020年12月4日
車の点検をほとんどしない方は、ボンネットを開ける機会は少ないでしょう。
「今まで一度もボンネットを開けたことがない」という方もいるのではないでしょうか?
ボンネットは開け方を知ってしまえば、簡単に開け閉めできます。
この記事で、ボンネットの開け方と閉め方を解説するので、参考にしてください。
目次
ボンネットの開け方
ボンネットはロックがかかっているので、開ける時はロックを外してから開けます。
1、運転席にあるレバーを引く
一般的には、運転席の足元付近に、ボンネットが開いている車の絵のマークのあるレバーがあります。
ボンネットオープナーと呼ばれており、レバーを引くと、ボンネットが数センチ浮きます。
運転席の足元にレバーがない時は、助手席のグローブボックスの中を見てください。
ボンネットオープナーのレバーがあります。
2、ボンネットの隙間に手を入れて開ける
レバーを引いてロックを外すと、ボンネットが数センチ浮き、ボンネットと車体の間に隙間ができます。
この状態だと、ボンネットはロックがかかっており、持ち上げても数センチ浮いたままの状態であり開けられません。
隙間からボンネットの中を見ると、レバーでボンネットを引っかけてロックしているのがわかります。
このレバーを動かしてロックを外してから、ボンネットを持ち上げてください。
ロックを外せば、ボンネットが開けられます。
3、ボンネットステーでボンネットを固定
ボンネットを開けると、エンジンルームの中にボンネットステーという金属棒が設置されています。
ボンネットステーを持ち上げて、ボンネットに取り付けてボンネットを固定します。
ボンネットを固定しないと、手で支えていないといけないので大変です。
ボンネットステーは、手で持ち上げて固定するタイプ、自動でボンネットステーが持ち上がるタイプ、最初から固定されているタイプの3つがあります。
ボンネットの閉め方
ボンネットは開けた時と反対の手順で閉めます。
開ける時よりも簡単であり、難しい操作は必要ありません。
1、ボンネットステーを外す
ボンネットを閉める前には、ボンネットステーをボンネットから外します。
ステーが自動で持ち上がるタイプや、固定されているタイプは、外さずにボンネットを閉められます。
2、ボンネットを約30cmの高さまで下げてから一気に閉める
目一杯ボンネットが開いた状態から、一気に閉めると、大きな音が発生して、車体に衝撃を与えます。
ある程度の高さまでボンネットを下げてから閉めます。
ボンネットが30cmぐらいの高さになるまで手で下げてから、一気に閉めます。
軽く勢いをつけて閉めておき、勢いはつけすぎないようにしてください。
3、閉まったか確認
ボンネットは閉めれば、レバーで自動的にロックがかかります。
閉めた後は、半開きになっていないか、ロックがかかり完全に閉まったか確認しておきます。
半開きになったまま車を走らせると、風で走行中にボンネットが開くおそれがあります。
特に強い風を受ける高速道路では、ボンネットが半開きのまま走ると、開くことがあります。
ボンネットを閉めた後は、手で持ち上げてみて、完全に閉まっているか確かめます。
ボンネットを開け閉めする時の注意点
ワイパーが上がった状態では、ボンネットは開けないようにします。
洗車時などに、ワイパーを上げてそのままボンネットを開けると、ワイパーもボンネットも傷つけます。
ボンネットを開ける時は、ワイパーが下がっているか確認します。
ボンネットを閉める時は、自然落下させるようにして、手で強く下に押し込むようなことはしません。
何度もボンネットを強く押し込むと、ボンネットが歪みます。
自然落下でボンネットが完全に閉まらない時は、軽く手で押さえるようにして閉めます。
特に軽自動車は車体が軽く、ボンネットは薄く作られているので、強く雑に扱うと歪みます。
ボンネットが完全に閉まらない時は、ウエスや工具が挟まって、半開きになっていることがあります。
閉めても半開きになるなら、ボンネット周囲に挟まっているものがないか確認してください。
ボンネットのレバーが故障して半開きになる場合もあります。
外国車のボンネットの開け方
外国車はメーカーによっては、ボンネットの開け方が国産車とは違います。
運転席にレバーがなく、助手席にレバーを取り付けている車種もあります。
ベンツのVクラスなどは、助手席にレバーがついています。
BMWであれば、ボンネットにレバーはついておらず、運転席のレバーであるボンネットオープナーを2回引いて、ボンネットを開ける車種があります。
1回レバーを引けばボンネットが半開きになって、2回レバーを引けばボンネットが開く仕組みです。
ベンツは、運転席のレバーを引いた後には、ボンネットの下からつまみが出ます。
運転席のレバーを引いてボンネットを半開きにした後に、つまみを引くとフックが外れてボンネットを開けられます。
まとめ
ボンネットは一度開け閉めの方法を知れば、開けるのも閉めるのも簡単です。
思い切り開けたり閉めたりすると、ボンネットや車体を歪ませるおそれがあるので、開け閉めする時はゆっくりと行ってください。
閉める時は、手を挟まないようにして、注意しながらゆっくりとボンネットを閉めます。
外国車は、国産車とボンネットの開け方が違う車種がありますので、気を付けましょう。