更新日:2020年11月24日
ホイールは、車の動力をタイヤに伝え、ブレーキを機能させ、タイヤと共に車体を支える役割のあるパーツです。
デザインの凝っているホイールがいくつもあり、好みに応じてホイールを選べます。
ホイールは、縁石にぶつけることや飛び石により傷がつき、強い衝撃でできたホイールの傷は、放置すると危険です。
この記事で修復方法を解説しますので、参考にしてください。
目次
ホイールにできる傷の種類
ホイールは足回りにあるパーツなので、傷がつきやすいです。
どこかにぶつけてできる傷の他に、石などが飛んできてできる傷もあります。
よくあるのが、縁石などにぶつけてできる傷(削り傷)です。
ガリ傷とも呼ばれており、強くぶつけるとホイールの一部が欠けるほどの衝撃が加わります。
ホイールは車体を支えており荷重がかかっているので、削り傷を放置すると、割れてクラックが発生することがあります。
縁石に乗り上げた時、不整地を走りホイールに強い負荷がかかった時などは、ホイールが歪むことがあります。
ホイールの傷や歪みは放置すると危険
傷によってホイールに隙間ができれば、そこから水分が入り込み、カビが発生することも。
カビはホイールの塗装を剥がし、タイヤを浸食し、ホイールもタイヤも寿命を縮めます。
傷や歪みがホイールに発生しても、すぐ事故に繋がるわけではありません。
しかし、ホイールは荷重のかかるパーツなので、傷や歪みを放置するとダメージが大きくなっていく可能性があります。
損傷を受けたホイールを放置したまま走行を続ければ、タイヤの揺れやハンドルのぶれが発生します。
そればかりではなく、タイヤの摩耗やエア漏れが起きタイヤの寿命が短くなり、パンクやスリップが発生して事故を起こす結果に繋がります。
ホイールの傷や歪みに気がついた時は、早めに修理し、安全に運転できる状態を保ちましょう。
修理は自分で行うか、業者に依頼して修理してもらうかのどちらかです。
ホイールの修理方法
ホイールにできた傷や歪みは、自分で修理もできますが、自分で直せないような深い傷は業者に依頼すると直してくれます。
傷か歪みかによって、修理方法は違います。
削り傷の修理
削り傷は、最初に傷の状態を確認します。
傷によって掛けた部分があれば、金属パテで修復し、傷跡はサンドペーパーなどを使い研磨して整えます。
最後に塗装剤を塗って下地を作り、シルバー塗装とクリア塗装を行うと修理完了です。
クラックは、発生した部分を切り取ってから溶接します。
最後にポリッシャーなどを使って溶接部分を研磨して完了です。
歪みの修理
歪みは、専用工具を使い歪んだ部分を動かして歪みを修整します。
計測器具を使い、歪みを測りながら微調整します。
小さな歪みは研磨で調節して終了です。
傷の状態によっては、修復できない場合もあり、ホイールの交換が必要です。
修理よりも交換した方が安いならば、ホイールの交換をおすすめします。
傷や歪みが小さい間に修理すると、修理費用が安いです。
ホイールの傷を自分で直すには?
ガリ傷である削り傷は、自分でも直せます。
修理に必要となる道具は、アルミパテ、サンドペーパー、シリコンオフ、マスキングテープです。
サンドペーパーは耐水性のある番号の違うものを、いくつか用意してください。
※修復の必要がない程度の小さい傷であれば、タッチペンで塗ると傷が目立たなくなります。
1、下地処理と前準備
最初に下地処理をします。
傷部分を洗浄し、耐水サンドペーパーで擦り傷部分を滑らかにします。
耐水サンドペーパーは、最初に目の粗いタイプを使い、仕上げに目の細かいタイプを使うと傷部分が綺麗になります。
パテの必要がない部分を削らないように、傷周辺をマスキングテープで養生します。
その後にアルミパテがホイールに固着するように、ペーパーで擦った部分にシリコンオフを使い脱脂します。
2、アルミパテを塗って仕上げる
アルミパテは、主剤と硬化剤を混ぜてから使います。
ヘラを使い傷部分にアルミパテを塗り、パテ表面が固まったらマスキングペーパーを取ります。
3、硬化するまで時間をおく
完全に硬化するまで待ちます。
アルミパテの硬化時間はメーカーにより違いますが、5時間~12時間程度は完全硬化までに必要です。
4、サンドペーパーで磨く
硬化した後に、目の細かいサンドペーパーを使い磨きます。
塗装して仕上げるならば、ホイール用の塗装を使って仕上げてください。
傷を予防するならばホイールにコーティングする
ホイールの傷の修理は、自分で行うと美しく仕上げるのは難しいです。
業者に修理を依頼すると、綺麗に仕上げてくれますが、お金がかかります。
ホイールに傷をつけなければ、自分で修理することも、業者にお金を払って修理することもありません。
ホイールコーティングすると、ホイールを皮膜で覆い、傷がつきにくくなり、ホイールを傷から守ります。
ホイールは泥や油で汚れやすい部分です。
コーティングを行うと汚れがつきにくくなり、汚れがついても水洗いでも汚れが落ちます。
ホイールコーティングを行うならば、プロの業者に依頼してください。
まとめ
ホイールは地面から近い場所にあるので、ぶつけると傷や歪みができることがあります。
傷や歪みを放置すると、車のスリップやタイヤのパンクが発生して危険なので、ホイールの傷や歪みに気がついたら、早めに修理しましょう。
傷を防ぐには、プロによるホイールコーティングも効果的です。
ホイールが傷つきにくくなり、汚れもつきにくくなりますよ。