更新日:2020年07月16日
毎日のように、通勤やお買い物などで車を利用している方は多いと思います。
生活の一部ともなっている車だけに
「シートに飲み物をこぼした」
「子供が嘔吐してシートを汚した」
といった経験もあるかと思います。
今回は、車のシートの汚れやシミの落とし方について紹介します。
シートの種類によって汚れの度合いが違う
車には様々な車種や色があるように、車のシートにおいてもいろんな材質や色などがあります。
シートの材質に関して言えば、布製のカバーで覆われたファブリックシート、合成皮革、本革シートの3タイプに分けることができます。
従って、汚れについても、シートの材質によって汚れの度合いや汚れの落とし方が異なります。
そこでシートの材質に合わせた汚れの落とし方をご紹介いたします。
ファブリックシートの汚れやシミ
ファブリックシートは、軽自動車や中小型車・ミニバンなどに多く採用されています。
しかも材質は布生地なので、様々な色のシートを作ることができます。
それこそ黒やグレーなどの落ち着いたシックなシートもあれば、赤やブルーなどカラフルなシートもあります。
さらには1色だけのシートもあれば、2色のツートンカラーのシートもあります。
その代わり、ひとたびコーヒーやジュースなどの飲み物をこぼしたりすると大変です。
すぐに布生地に染み込んでしまうので、シミとなって後々まで残ってしまうことさえあります。
合成皮革・本革シートの汚れやシミ
合成皮革や本革のシートは高級感が感じられる仕様。
それこそ動く応接室といった雰囲気がピッタリと当てはまります。
そのためクラウンなどの高級セダンやリムジンなどには、よく利用されています。
しかもファブリックシートのように布製ではないので、例え飲み物をこぼしてもすぐに中まで染み込んでしまうという心配も要りません。
ただしペットなどをシートに乗せていると、爪でひっかかれてキズが残ってしまうというデメリットもあります。
汚れた時の応急処置がポイント
車のシートに限らず、お家の中のソファーやカーペットでも同様なのですが、いずれの場合も汚れた時の応急処置が後々までシミになって残るかどうかの分かれ目となります。
ジュースをこぼすなどのトラブルは、車を運転している最中に起こってしまうことがよくあります。
しかしながら目的地に急ぐあまりに、シートの汚れを拭き取らずにそのままにしておくことだけは避けていただきたいのです。
できれば目的地に行くまでに、すぐに安全な場所に車を止めて応急処置をするのが望ましいと言えます。
そこで具体的なシートの汚れをとるためのアイテムをご紹介いたします。
ウエットティッシュやボックスティッシュ
車のシートに飲み物をこぼしてしまった際の応急処置ですが、ウエットティッシュやボックスティッシュを使うのがベストです。
ただし、汚れた部分をゴシゴシと擦るのはNGです。
あくまでもポンポンと叩くようにして、汚れを吸い込むような要領で行います。
とくに布製のファブリックシートは、汚れの成分をすぐに吸い込んでしまうので早急な対応がシミとなるかどうかの要となります。
一方革製のシートは、撥水性に優れているのでファブリックシートほど慌てなくても大丈夫です。
いずれにしてもウエットティッシュやボックスティッシュで汚れを吸い込みながら、汚れた部分の水分を取り除くことが大切です。
また革製のシートには、革専用のシートクリーナーがカーショップには売られてます。
この革専用のシートクリーナーは、アルカリ成分や石油系の溶剤が配合されていないので、革を傷めることなく汚れを落とすことができます。
それから応急処置の際の注意点ですが、水分が残って乾燥が不十分だと雑菌が繁殖したりカビの原因となったりしてしまいます。
台所用の中性洗剤や重曹
車のシートにジュースやコーヒーをこぼして汚した場合には、上述したようなウエットティッシュやボックスティッシュによる応急処置が大切です。
また食べ物こぼした際につく油汚れには、台所用の中性洗剤がオススメです。
もちろん車には常備はしていないと思いますので、最寄りのドラッグストアなどで早急に購入して応急処置をします。
掃除に使える重曹ですが、台所用の中性洗剤のような酷い油汚れを落とす効果は期待できません。
その代わり食べ物の軽い油汚れなら、粉状の重曹をそのまま汚れた部分にふりかけてティッシュなどで拭き取ります。
あるいは車用のハンディー掃除機があれば、それで粉ごと吸い取るという方法もオススメです。
最後は、いずれも水拭きと、から拭きをキチンと行って乾燥させることも怠ってはいけません。
最後の頼みの綱はプロのシートクリーニングやコーティング
例え応急処置をしたとはいっても、なかなか元通りにはならないものです。
できるだけ元通りにしたいという場合には、プロにシートクリーニングを依頼するという方法もあります。
プロは、スチーム洗浄やバキューム洗浄といった専用の道具を使いながらクリーニングをしてくれます。
そうすることで、シートの中に入り込んでしまった汚れや臭いまでも浮き上がらせて綺麗にすることが可能です。
また車のシートが汚れないように、事前にシートに特殊なコーティングをしてくれる業者もいます。
とくにこうしたコーティング技術が威力を発揮するのは、革製のシートです。
革製のシートの表面がコーティングされるので、後からついた汚れは簡単に拭き取ることが可能となります。
まとめ
車に飲み物や食べ物をこぼして、シートを汚した際の応急処置についてご紹介しました。
車でドライブをした際には、子供がはしゃいでジュースをこぼしたり食べ物をこぼしたりするのはよくあることです。
その代わりすぐに応急処置をしないと、シートがシミだらけになってしまいます。
また、素人による応急処置ではなかなか元通りにはならないものです。
そんな時は、最後の頼みの綱としてプロの方にクリーニングをお願いしてみてください。