更新日:2020年06月29日
カーフィルムは機能的にとても優れていて、車内の温度調整や遮光に役立ちます。
カーフィルムを貼ることで、愛車をスタイリッシュに見せることも。
そんなカーフィルムですが、色の濃淡や光の透過率などでいろいろと種類があり、車検にも大きく影響してきます。
今回はカーフィルムとはどういったものなのかを解説していきます。
カーフィルムのメリットや、選ぶ際の注意点などを理解することができますよ。
カーフィルムとは?
カーフィルムとは、車のガラスに貼り付けて太陽の光をカットするフィルムのことです。
太陽光は大きく分けて、赤外線、可視光線、紫外線に分けられます。
赤外線と紫外線は人間には見えない光です。
もちろん、見えない光にも特徴や役目はあるのですが、運転をする上では特になくても困りません。
そのような光を軽減させることで、運転者の目を保護し、車内空間を快適に保つことができます。
カーフィルムは赤外線と紫外線をカットするフィルター
カーフィルムの解説を行うには、赤外線と紫外線について説明をする必要があります。
赤外線と紫外線とは?
太陽光には「波長」と呼ばれる色を表す数値があります。
人間の目に見えるのは、虹色で表現される七色、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫です。
赤は波長が長く、紫は波長が短い光です。
では、赤よりも波長が長い光や、紫よりも波長が短い光は存在するのでしょうか。
それらが、赤外線、紫外線と呼ばれる光です。
赤外線と紫外線は人間の目にはほとんど見えませんが、それぞれに特徴があります。
赤外線には熱効果があり、暖房器具で使用されています。
紫外線は短波長のため、エネルギーが強いのが特徴です。
殺菌を目的とした紫外線ライトは、紫外線のエネルギーで殺菌効果を狙ったものです。
カーフィルムで赤外線と紫外線をカット
カーフィルムは赤外線と紫外線をカットすることを目的として使用されます。
赤外線は夏場のジリジリとした熱い感覚をもたらし、紫外線は肌や目を傷める原因となります。
カーフィルムは赤外線と紫外線をカットすることにより、車内空間を快適にしてくれるのです。
カーフィルムのメリット
赤外線と紫外線をカットするカーフィルム。
では、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
・車内温度の上昇を防ぐことで、エアコンの効率をアップさせる
・肌や目を守る
・スモークフィルムで車内のプライバシー保護、防犯効果を高める
・スモークフィルムで見た目のドレスアップに繋がる
・ガラスが割れた場合に破片が飛び散ることを防ぐ
地球温暖化が深刻な昨今は、地球に届く紫外線の量が増えているので、カーフィルムなどで肌や目を紫外線から守ることも大切です。
カーフィルムの透過率は70%以上でなければ車検は通らない
カーフィルムの要素には「光の透過率」というものがあります。
光の透過率とは、光をどれくらい通すかの割合です。
カーフィルムを選ぶ際には、光の透過率に注意する必要があります。
光の透過率は数値が小さくなるほど、光を通さなくなりますが、その分当然見えにくくなります。
特にフロンドガラスとサイドガラスは、可視光線の透過率が70%を下回ったら法律違反になります。
見つかった場合、反則金は普通車で7000円、大型・中型車で9000円に。
違反をしている場合は、もちろん車検も通りません。
赤外線と紫外線の透過率は制限が設けれられていません。
紫外線はほとんどのメーカーで99%カット。
可視光線の透過率が同じならば、赤外線の透過率が小さい製品を選んでください。
スモークが入っていない透明のタイプでも赤外線透過率が小さい製品がありますよ。
リアガラスのカーフィルムは透過率の制限なし!5%でも問題ない
フロントガラスと運転席と助手席のサイドガラスは可視光線の透過率が70%以上と決まっています。
しかし、リアガラスであれば、特に基準は設けられていません。
透過率が5%でも問題ありません。
ほぼ真っ黒なフィルムなので、後部座席に座る方のプライバシーを守りたい場合は有効です。
ただし、光の透過利を小さくすることは、車内からも外が見えにくくすることになります。
最低でも、後ろの車のライトが見える程度の透過率は確保しておきましょう。
カーフィルムの施工は専門業者におまかせを
カーフィルムを自分で貼るのは、慣れない方にとってはすごく難しい作業です。
綺麗に貼るためには、カッターやはさみ、霧吹き、ゴムベラなどが必要ですし、初めて行う方の多くが空気やごみが入って失敗しまうのは仕方ないことです。
また、どこのガラスにどんなカーフィルムを貼ればいいか、自分で考えて購入するのは大変です。
そこでおすすめしたいのが、専門業者に依頼することです。
専門業者であれば綺麗にカーフィルムを貼ってくれますし、いろいろな種類のカーフィルムから最適なものを選んでくれます。
例えばフロントガラスは、上部のみがスモークになっているサンバイザーフィルム。
眩しさをカットしつつ、視界をきっちりと確保します。
リアガラスではミラータイプのカーフィルムがおすすめです。
可視光も取り入れつつ、プライバシーを守ることができます。
カーフィルムはいろいろな種類があります。
プロであれば、自分が希望しているカーフィルムを選んでもらうことができます。
まとめ
カーフィルムは、車に入り込む太陽光線をカットするためにガラスに貼るフィルムです。
赤外線と紫外線をカットすることが主な目的ですが、プライバシー効果を高めるものもあります。
カーフィルムを貼った車で車検を通すには、フロントガラスは光の透過率が70%以上である必要があります。
リアガラスには透過率の基準はありません。
フロントガラスのみに光の透過率の基準が設けられていることを考慮し、ガラスの部位によって、カーフィルムの種類を分けることがおすすめです。
カーフィルムを自分で貼るのはすごく大変です。
初めての場合、多くの方が失敗してしまいます。
専門業者は、いろいろなカーフィルムの中から自分が希望するものを選定し、綺麗に施工してくれるので、カーフィルムを貼りたい場合はプロに相談するのがおすすめです。
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