更新日:2020年06月16日
車の傷の中でも特に目立ってしまうのがドアの傷です。
鍵で擦ってしまった、ドアを開けたときに塀にぶつけてしまったなどで、ドアに傷を付けてしまった経験のある方も多いです。
ドアは車の中で最も触れるパーツ。そのため日常のちょっとした動作で傷を付けてしまうことも。
今回は車のドアに傷が付いてしまう原因や、補修費用などについて解説します。
車のドアの傷の原因は?補修はできる?
車の傷にはいろいろな種類があります。
原因や補修について見ていきましょう。
様々な原因がある車のドアの傷!
車のドアの傷は次のように分けられ、発生原因が異なります。
・引っかき傷
引っかき傷は鍵や爪で引っかいたことが原因で付いてしまう傷です。
猫の爪や、車を走らせているときに飛んできた小石などでもついてしまうことがあります。
・擦り傷
擦り傷は草木やガードレールで擦ってしまった際にできる傷です。
曲がり角を小さく曲がりすぎて擦ってしまったり、無造作に置いてあるポールを擦ってしまったりなどでできてしまいます。
・へこみ傷
へこみ傷は、車に衝撃が加えられてへこんでしまう傷です。
ドアを開けた際にコンクリートにぶつかったり、隣に駐車した方がドアを開けた際にぶつけたりすることでできます。これらの傷はもちろん補修は可能ですが、人によっては「ちょっとくらいの傷なら直さなくてもいいか」と考える方もいます。
では、車のドアの傷は直さなくても平気なのでしょうか。
車のドアの傷は補修するべき?放っておいたらどうなる?
車のドアの傷には放っておいても影響がないものと、補修をした方が良いものがあります。
細かな線傷であれば、放っておいても問題はありません。
しかし、塗装が剥がれたり、下地が見えてしまったりしている場合は、傷を放っておくと大変なことになります。車のドアは金属パーツ。傷の部分から水分が浸入すると錆の原因になってしまうんです。
錆は金属を腐食させ、穴を開けてしまいます。
また、最近はドアの部分に電気部品が埋め込まれている場合があるので、電気系統が故障してしまう可能性も。
金属は一度錆びてしまうと、どんどん広がっていきます。錆が広がってからでは、補修費用が高くなってしまいます。
初期の段階でしっかりと補修をしておきましょう。
車のドアの傷!修理方法・費用はどれくらい?
車のドアの傷は自分でも直すことはできるのでしょうか。
また直す場合、費用はどれくらいかかるのでしょう。
細かな引っかき傷の修理方法と修理費用
細かな引っかき傷や擦り傷の場合は、コンパウンドを使用します。
コンパウンドとは細かな研磨剤です。研磨と言えば、サンドペーパーを思い出す方もいますが、コンパウンドは研磨剤が粉や液体となっており、より細かな研磨ができます。
コンパウンドはあくまで研磨剤であるため、傷を埋めるわけではありません。傷の部分と傷の周囲をなだらかにすることにより、傷を目立たなくします。
修理費用は、自分で修理する場合は準備物の購入費が5000円程です。
一度購入をすると、何度も使用できますが、日常でそれ程引っかき傷の補修をしない方であれば、結構な出費に感じてしまいますね。
車のドアに爪の引っかき傷が!自分で修理をする方法は?
自分で引っかき傷を修理する方法を解説します。
引っかき傷はコンパウンドで目立たなくして、ワックスやコーディング剤で保護する流れになります。
1. 洗車をする
コンパウンドをする前には必ず洗車をします。
油汚れや砂埃が付着していますので、綺麗に落としていきます。
きちんと落とさないと、コンパウンド作業の際、スポンジで擦るときに新たな傷を作ってしまうことに。
2. コンパウンドで傷と周辺の塗装部分を磨く
目の細かいコンパウンドから使用していきます。
縦・横と直線的にスポンジを10回ほど動かして磨きます。目の細かいコンパウンドで補修効果が感じられなかったときは、目の大きいコンパウンドに変えてみましょう。
3. ワックスやコーディング剤で研磨した部分に保護膜を作る
コンパウンドは傷を目立たなくさせるもの。
ドアを保護するにはワックスかコーディングの施工を行う必要が。
しかし、自分で行う場合はコーディングであっても効果は数か月。車を傷や錆から守るためには、こまめにメンテナンスを行う必要があります。
塗装面が大きく剥がれている擦り傷やへこみ傷の修理方法と修理費用
塗装面がえぐれていたり、へこんだりしている場合は、専門家にお願いする必要があります。
修理費用は業者によって異なりますが、ディーラーにお願いすると、板金塗装業者に外注をするため、割高になる傾向が。
数万円から10万円程は予算を見ておきましょう。
車のドアの傷を防止するプロテクターとは
車のドアの傷を手軽に防止する方法があります。
ドア傷防止プロテクターを使用することです。両面テープになっているため、簡単に取り付けることができます。取り付けの際は、取り付け部分の洗浄をし、汚れを取ってから行うようにします。
引っかき傷を防止するほかに、静電気を軽減する効果がある製品もあります。
車のドアの傷を防ぐ方法
車のドアの傷を防ぐには次の方法があります。
・ドア傷防止プロテクターを使用する
ドア傷防止プロテクターは貼り付けた部分を保護する効果は高いです。
しかし、保護するのはドアノブの周囲のみの狭い範囲です。
・ワックス掛けを行う
ワックス掛けは低価格で手軽に行える傷防止方法です。
しかし、効果の持続期間が1週間から1か月程とかなり短いです。
・コーディングを施す
プロによるコーディングであれば傷防止効果はワックスよりも高く、効果は長ければ5年程持ちます。
料金は数万円と高額ですが、傷防止効果は最も高いです。
まとめ
車のドアの傷は細かな線傷であれば、コンパウンド作業で目立たなくさせることができます。
しかし、大きな傷は板金塗装業者に依頼する必要があり、多額の予算が必要になります。
愛車を傷から守るためにも、プロの手によるコーディングを施しましょう。
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