更新日:2020年04月30日
長く車に乗っていると気になるのが、ヘッドライトの黄ばみ。黄ばみがひどくなってくると、ライトの光が暗くなるので夜の走行がしにくくなります。見た目も古い車のようになってしまうので、黄ばみを取りたいと考える車のオーナーも多いです。
この記事では、ヘッドライトの黄ばみの原因と黄ばみの取り方を説明します。
ヘッドライトが黄ばむ原因
車のヘッドライトは経年劣化によって黄ばみが発生します。黄ばみの主な原因となっているのは、紫外線、ライトバルブの熱、傷です。外からのダメージと、ライトバルブという中からのダメージで黄ばみます。
紫外線
ヘッドライトが黄ばむ原因の大きな要因を占めるのが紫外線です。ヘッドライトには樹脂が使われていますが、ガラスよりも紫外線に弱く、傷がつきやすいという特徴を持ちます。
紫外線を多く浴びるほど、ヘッドライトの黄ばみは早く進行します。当然のことながら、屋内に駐車する車よりも、屋外の日光に当たる場所に駐車する車の方がヘッドライトは紫外線を多く浴びます。昔のヘッドライトはガラス製でしたが、今は安全面とデザイン面で優れているということで、現在はほとんどの車が樹脂製ですので、紫外線の影響を受けやすくなっています。
ライトバルブの熱・傷
ヘッドライトはダメージを受けなくても、時間と共に経年劣化するので黄ばみは避けられません。
ライトをつけると、ライトバルブの熱によって劣化していくのです。熱による劣化で、自然とヘッドライトは黄ばんでしまいます。
また、車の前方についているヘッドライトは、車を走らせれば砂や埃がぶつかるので傷や汚れが付着しやすく、その点も黄ばみの原因となっています。
ヘッドライトの黄ばみ防止方法
ヘッドライトは紫外線を浴びると黄ばむので、黄ばみ防止にはできるだけ紫外線を受けないようにすることです。四六時中ヘッドライトを日に当たらないようにするのは困難なので、車を停めるときは日陰に置く、乗らないときは車にカバーを掛けるなどして、紫外線から守るようにしましょう。
車のカバーは市販されているので、直射日光が当たる場所に車を置いている場合は、利用されることをおすすめします。
黄ばみを放置するとさらに状態がひどくなる
樹脂の劣化が進み、黄ばみがひどくなると、ヘッドライトの端に隙間ができ、内部にまで黄ばみが発生します。ヘッドライトの内部まで黄ばんでしまった場合、内側からのクリーニング、または、ヘッドライトの交換をしないと、黄ばみはなくなりません。外側だけ黄ばみがある状態ならば、磨けば取り除くことが可能です。
黄ばみがひどいと、ライトの光量が足らず車検に通らないこともあるので、黄ばみを見つけたら早めにきれいにしましょう。
ヘッドライトの黄ばみを落とす方法
ヘッドライトの黄ばみは、磨くことで落とせます。外側の黄ばみだけならば、耐水ペーパーやコンパウンドを使って磨けば良く、誰でも行える方法です。磨くときに、ヘッドライトを取り外す必要はありません。
用意する道具は、耐水ペーパーとコンパウンドなどの磨き剤です。
磨く前には、ヘッドライト周辺の塗装を磨いて傷つけないために養生しておいてください。
耐水ペーパーで磨く
耐水ペーパーを使うときは、1000番、1500番、2000番などと粗い目のペーパーで先に磨き、最後に細かい目で仕上げ磨きします。耐水ペーパーはヘッドライト表面の傷を磨いて平らにならすことが目的です。
力を入れすぎないようにして、水をかけながら磨いていきます。
磨くと最初は水が黄色くなりますが、磨いていくと白くなっていきます。全体の仕上げ磨きが終われば、次に磨き剤での磨きです。
磨き剤を使用する
磨き剤としては、コンパウンドや金属磨き(ピカール)があります。ピカールはホームセンターなどで手軽に買うことができ、値段も手ごろで使いやすいです。使わなくなったシャツのような布を用意して、布にピカールをつけてヘッドライトを磨きます。
磨くときはヘッドライト全体を一気に磨かずに、少しずつ狭い範囲を順に磨いていきます。
磨いた部分の黄ばみが取れて透明になったら、次の黄ばんでいる部分を磨きます。
ヘッドライトもコーティングが必要
ヘッドライトを磨くと、表面のコーティングが取れてしまいます。磨いた後には再度コーティングが必要であり、そのままにしておくと樹脂部分は紫外線の影響を受けやすく黄ばみやすくなってしまいます
自分でコーティングするときはヘッドライト用のコーティング剤を併用しましょう。
プロの業者にコーティングしてもらう
ヘッドライトの黄ばみ取りとコーティングは、自分で行うこともできますが、きれいに仕上げたいならプロにお願いするのがベストです。確実に黄ばみを落とし、しっかりコーティングしてくれます。
黄ばみとりとコーティングを行うと、時間と手間がかかりますし、慣れていないと上手くいかない可能性もあります。施工料金はかかりますが、忙しい方や失敗したくない方は、ぜひプロのコーティングを検討してください。
まとめ
車のヘッドライトの多くは樹脂製であり、経年劣化によって黄ばみます。黄ばみがひどくなればライトが暗くなり走行しにくくなりますし、ひどい場合は車検に通らない可能性も。黄ばみは磨いて落とすことができますが、その後はヘッドライトのコーティングが不可欠です。
確実に黄ばみを落としてくれるプロに、ヘッドライトの黄ばみ落としとコーティングを依頼されることをおすすめします。
Tweet