更新日:2020年02月7日
車をきれいに保つには、洗車が欠かせません。車を走らせれば、泥や砂、雨水、オイルが車体に付着していき、汚れていきます。
車を洗う方法としては、手洗いと洗車機があり、どちらにもメリットとデメリットがあります。
手洗い洗車するときにも、正しいやり方をしないと、車を傷つけるおそれがあります。
手洗い洗車と洗車機の違い
手洗い洗車は、全て手作業で車を洗う方法であり、1時間~2時間程度洗車に時間を要します。
洗車するためのスペースと道具を自分で用意し、洗車していきます。自宅に洗車するスペースがなければ、街の洗車場へ行き、手洗いで車を洗いましょう。
洗車機はガソリンスタンドに設置されていることが多く、門型の機械が洗車機です。自分で洗車用の道具を用意する必要はなく、洗車機のある場所まで車を持っていけば、後は機械が自動で洗車してくれます。
洗車機で車を洗うときに要する時間は10分程度です。
手洗い洗車のメリットとデメリット
手洗い洗車は、汚れの状態にあわせて洗い方を変えられます。頑固な汚れならボディを傷つけないように優しく洗うこともできるため、車体を傷つけにくい洗い方と言えます。
車を傷つけずに洗えるような洗車道具も、沢山販売されています。ただし、車全体を手で洗うので、どうしても洗車には時間がかかります。
洗車機のメリットとデメリット
洗車機を使うと短時間で車を洗えます。10分程度で洗車が終わるので、短い時間で車を洗いたい人や、洗車する時間がないような人に向いています。
洗車機を使うと車に傷がつきやすく、汚れの状態に応じて洗い方を変えるのが苦手です。傷をつけずに車を洗いたいなら、手洗いをした方が良いでしょう。
手洗い洗車で使う道具
手洗いを行うときには、カーシャンプーやタオルなどの用意が必要になります。
以下のような道具を揃えると、傷をつけずに車を洗いやすいです。
・ムートングローブ
・マイクロファイバータオル
・スポンジ
・ハケ、ヘラ、ブラシ
・バケツ
スポンジは、カーシャンプーを泡立てるのに役立ちます。スポンジで車を手洗いするというよりも、泡を使って洗うのです。泡で汚れを浮き上がらせながら、洗い流していくイメージです。
羊の毛皮を使った道具・ムートングローブは、たっぷりと水を吸収する性質を持っています。手袋のようにして使えるので、手のひらで車を洗う感覚に近く、力加減を調節しやすいです。スポンジよりも広い範囲を洗うのに役立ちます。
マイクロファイバータオルは、乾いても柔らかい手触りであり、洗車に使っても傷をつけにくいです。洗車後の水の拭き取りに利用される道具です。
細かい部分まで洗うときに重宝するのが、ハケ、ヘラ、ブラシです。
ドアの奥やウォッシャーノズルなどの、スポンジやタオルが届かない場所を洗うのに使えます。
バケツは、スポンジをカーシャンプーで泡立てるときと、汚れたスポンジやタオルをすすぐのに役立ちます。水が少ないと、スポンジやタオルをすすぐとすぐに汚れるので、大きめのバケツの方が使いやすいです。
用意すると便利な道具
・高圧洗浄機
・純水
この2つがあると、洗車するのに便利です。
高圧洗浄機はこびりついた汚れを落としやすく、ホイールの間などの細かい部分を洗うのにも便利です。
純水はプロも使っているものであり、水道水で洗ったときと比べると、その差は一目でわかります。水道水はミネラルを含んでいるために、洗車ですすぎに使うと、どうしても車が白っぽくなります。純水はミネラルを含まないために、白くなる心配がありません。
純水を用意するなら、精製水を買ってくるか、洗車用純水器を使って純水を作るかのどちらかです。
手洗い洗車の正しい方法
手洗い洗車は、気温の高い日中や直射日光が車に当たるような場所では行わない方が無難です。気温が高く直射日光があると、すすいだ後の水が車体で乾燥して水跡となってしまい、洗ってもすぐに車が汚れます。
洗車するときは、夕方か曇っている時間帯、晴れの日ならガレージなど直射日光の当たらない場所で行ってください。
洗車前には、車全体を水洗いして、車体についた砂や泥などを落としてください。砂や泥がついたまま洗うと、これらの微粒子が研磨剤のような役割を果たして、塗装を傷つけます。
ホースで車に水をかけて水洗いするか、高圧洗浄機で水洗いします。水洗いが終わったら、いよいよ洗車開始です。洗うときはバケツの水を使い、スポンジやムートングローブにカーシャンプーをつけて泡立てて車を洗います。
水ですすいだ後は、マイクロファイバータオルで水を拭き取ります。
1.タイヤとホイールを洗う
車を洗うときは、タイヤとホイールから始めます。タイヤには油汚れがついているために、ボディの後にタイヤとホイールを洗おうとすると、ボディにタイヤ・ホイールの汚れが飛び散って、もう一度ボディを洗わないといけなくなる可能性があります。
タイヤは洗剤を長時間つけておくとゴムが劣化するので、素早く洗います。洗剤の洗い残しを防ぐために、タイヤは1本ずつ洗い、水でよくすすいでください。
2.ボディと窓ガラスを洗う
ライト、バンパー、エンブレム、ミラーなどの形状が複雑なパーツに水を当てて、汚れをかき出します。
次にボディをカーシャンプーで洗っていきます。ボディは屋根から洗っていき、その後ボディ全体を洗います。
洗剤が長時間付着するとシミになることがあるので、カーシャンプーで洗った後は、すぐに水で洗い流してください。
3.すすいで水を拭き取る
気温の高い日はパーツごとに洗って、すぐに水ですすいだ方が良いです。曇りの日などは、車全体を洗ってからすすいでも良いでしょう。
すすぐときは、パーツの隙間などに洗剤が残らないように、細かい部分は念入りにすすぎます。ドアノブやボンネットの隙間にすすぎ残しができやすいです。水跡ができないように、すすぎが終わったらすぐに水を拭き取ります。
拭き取りには、給水性の高いマイクロファイバータオルを使うのがおすすめです。
窓ガラスは水筋が残りやすく、パーツの隙間は拭き忘れやすいので、これらの場所も忘れずに拭き取ってください。
カーコーティングをして汚れがつきにくい車に
手洗いするとなれば、時間がかかり労力を使います。車に汚れをつきにくくして、洗車の時間を少なくするならば、カーコーティングがおすすめです。
カーコーティングは自分でも行えますが、下地処理が必要で大変なので、業者に依頼した方が良いでしょう。プロの業者であれば、丁寧に車を洗ってからカーコーティングしてくれます。
一度カーコーティングすれば、コーティング効果は1年以上続き、車が汚れても水洗い程度できれいになります。
まとめ
手洗いでも、間違った方法で行うと車を傷つけます。傷をつけずに洗うならば、最初に水洗いで車全体の細かい汚れを落としてから、カーシャンプー洗い、最後によくすすいで拭きあげます。
手洗いは時間がかかるので、洗車を楽にしたいなら、プロの業者にカーコーティングを依頼してください。
コーティング膜が車体を守り、汚れがつきにくくなります。