更新日:2020年01月31日
春先になると、中国の砂漠地帯で舞い上がった砂が、偏西風に乗って日本に飛んできます。黄砂には、土や鉱物の微粒子が含まれており、日本で吹き荒れると車が白っぽく汚れることも珍しくありません。
洗ってもまたすぐに黄砂が車につくので、洗車せず放っておくと車のボディーを傷めてしまいます。
微粒子の黄砂は付着すると洗い落としにくいので、黄砂がついた車の洗い方にはポイントがあります。
黄砂が車に与える影響とは?
黄砂は、中国の砂漠地帯で風が発生し、巻き上げられた土や鉱物の微粒子が偏西風に乗って日本にやってきます。春先に日本に飛んできて、車などに付着してしまいます。
また、雨が降っても車につくので厄介です。
黄砂の特徴
黄砂は先に説明した通り、中国やモンゴルの砂漠地帯で発生します。砂嵐によって黄砂は発生し、日本に飛来するのは3月~5月の春先がピークです。ミクロン単位の微粒子であり、黄砂は軽いので、偏西風に乗って日本まで届くのです。中国やモンゴルの冬は強い風が発生しないので、砂嵐の起こる春に黄砂は発生します。
黄砂が激しく日本に飛んでくる日であれば、車体の他に、ボンネットやルーフなど車内にも入り込みます。
車に与える影響
黄砂は土や鉱物の微粒子であるために、研磨剤のようになって、車体を傷めやすいという特徴があります。
雨水に黄砂が含まれるために、雨が降ると車体に黄砂がこびりつきます。そのまま放置すると、水垢よりも酷い汚れとなって車体表面に表れて目立つでしょう。黄砂と水が混ざると粘土のようになるので、車体に付着すると頑固な汚れとなります。
こびりついた黄砂は、車体からはがそうと無理にこすると、車体を傷つけます。黄砂は、石英や長石などの硬い石からできています。車体表面に付着した黄砂を無理にはがすことは、紙ヤスリで車体をこするようなものです。
黄砂のついた車を洗わずに放置すると、張り付いた黄砂は固まってしまい、塗装にシミを作ります。
黄砂がついた車にしてはいけない洗い方
黄砂が車に付着したときは、早めに洗うと車を傷めずに綺麗にできます。
ただし、他の汚れと同じと考えて洗ってしまうと、車を傷つける可能性があります。
黄砂がついたままこするのは良くない
黄砂は、硬く角張っている微粒子のために、布やタオルでそのまま拭いて落とそうとすると、車体に細かい傷をつけます。
塗装面のみならず、ガラスに付着した黄砂も、同じように布やタオルで拭くとガラスに傷がつきます。
洗車機でそのまま洗うと車体を傷つける
黄砂が車に付着したら、早めに洗い流すことが大切ですが、洗車機で洗うことはおすすめできません。
洗車機のブラシが、車体に黄砂をこすりつけていくので、車に無数の傷がつきます。洗車機を使うなら、車についた黄砂を洗い流しておきましょう。
車を綺麗にするなら、汚れによって洗い方を変えられる手洗いの方が、洗車機よりも車に傷をつけにくいです。
黄砂がついた車の正しい洗い方
車についた黄砂は、放置すると固まってしまい、頑固な汚れになります。黄砂が車についたと気がついたら、こまめに洗車するようにします。
洗車するときは、黄砂が飛んでいない時間を見計らってください。黄砂の吹いているようなときに洗車すると、車を洗ってもすぐに黄砂が車体に付着して汚れます。
たっぷりの水で車体の黄砂を洗い流す
洗車では、最初にたっぷりの水で水洗いして、車体に付着した黄砂をできるだけ取り除きます。ホースなどで水洗いしても良いですが、高圧洗浄機があれば、使うと楽に水洗いできます。
高圧洗浄機は、車から離れた場所から水を噴射し、ジェット水流を寝かせるようにして車体に当てると、車を傷つけずに黄砂を洗い流せます。
水洗いするときは、車の天井部分から地面に向かって洗い流します。このようにして、最初に水洗いして可能な黄砂を取り除いておけば、その後に洗車が楽です。
洗浄力の高いカーシャンプーで洗う
水洗いして水で流れ落ちる黄砂を取り除いた後は、車体表面で固まった黄砂を落としていきます。固まってついているので、こすると車体を傷つけます。水圧を上げて流して落とそうとしても、傷をつけるリスクはあります。
固まった黄砂は、洗浄力の少し高いカーシャンプーを使って、優しく洗って落としましょう。泡立ちのよいカーシャンプーをスポンジにとってなでるように洗うか、または汚れを溶かして落とすタイプのカーシャンプーを使って洗うかのどちらかです。
スポンジでこするのではなく、泡や洗剤の力で黄砂をはがし、拭き取るような感じです。特に細かい部分はスポンジで洗えないので、カーシャンプーの泡で洗い流します。
一通り洗い終わった後は、最後にしっかりと水ですすいでください。
カーコーティングして黄砂から車を守る
黄砂から車を守るなら、カーコーティングをしておくのがベストです。車をコーティングすると、黄砂が付着しにくくなり、汚れが落ちやすくなるので、洗車時間を短縮できます。黄砂が付着しても、洗い流しやすいというのもメリットです。
ただし、黄砂がついたままコーティングすると、黄砂を車体にすり込むことになり良くありません。コーティングするときは、下地処理として車の洗車は必要です。車の洗車とコーティングを行うなら、プロの業者に依頼するのがおすすめです。
プロであれば、頑固な汚れも専用の機械と洗剤を使って洗い流し、その後コーティングして車をピカピカにしてくれます。
まとめ
黄砂は他の汚れよりも固まりやすいので、車に付着したらこまめに洗うようにします。洗うときはこすりつけずに、泡や水で洗い流すようにします。
洗剤と共にマイクロファイバークロスや目の細かいスポンジを使って洗うと車に傷が入りにくいです。黄砂で車が汚れないようにするなら、プロの業者にカーコーティングを依頼するのがベストです。
黄砂の被害を避けたい場合は、一度検討してみましょう。
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