更新日:2020年01月4日
車を運転していると、ガラスが汚れて前が見にくくなり「掃除しないといけない」と思うこともあるでしょう。ガラスが汚れていると見た目が悪いばかりではなく、運転の支障にもなり危険です。
ガラスの汚れを取るときは、拭き掃除をしますが、頑張って掃除をしても拭きムラができて、油膜が取れず、なかなかきれいにならない場合もあります。
今回は車のガラスをきれいに掃除するための、拭き方のコツをご紹介します。
車のガラスにつく汚れの種類
車のガラスには、内側と外側両方に汚れがつきます。内側はガラスを触ったときの手垢や煙草のヤニの汚れ、ホコリが付着し、外側は手垢や排気ガスなどの汚れが付着します。
ホコリ
ホコリは、窓を開けたときやエアコンの吹き出し口から、車内に入ってきます。細かい粒子なので、車のガラスに付着しても気がつきにくいですが、ダッシュボードを触るとザラザラしているのに気がつき、ガラスの汚れにも気がつく場合もあります。
また、フロアマットに自然と溜まったホコリが、巻き上げられてガラスに付着します。
手垢
素手でガラスを触ると、手垢が付着します。指先のような跡から、手全体の跡まで、手垢の大きさは様々です。
車のガラスは、外側も内側も手で触るので、ガラスのどこにでも手垢はつく可能性があります。おでこや鼻の頭を触った後の素手、食べ物を触った後の素手などでガラスにつけた手垢は、油分を含むので落としにくいです。
煙草のヤニ
車内で煙草を吸うと、ヤニがガラスの内側に付着します。手垢とは違いヤニは、車のガラスに均一に付着するために、ヤニでガラスが汚れていても気がつきにくいです。
掃除したときに、タオルや雑巾が茶色になって、はじめて汚れていたと気がつく場合もあります。
排気ガスなどの汚れ
排気ガスには油分を含んだ汚れが含まれるために、ガラスに排気ガスがつくと、油膜を形成します。まさに脂の膜となって、ガラス一面に水滴のようにして付着します。ガラスの外側に付着しやすい汚れですが、内側に付着することもあります。油分を含むので、水洗いでは汚れは落ちず、洗剤を使って洗って落とさなければなりません。
ガラスの内側と外側の掃除方法
ガラスに付着する汚れは、水性と油性の2つです。
水性の汚れは、水で洗い流せます。ホコリや泥などが水性の汚れであり、水洗いすれば落ちるので、比較的簡単にきれいにできます。
油性の汚れは、水で洗っただけでは落ちません。手垢や排気ガスによる汚れであり、きれいにするときには、洗剤を使って洗っていきます。
ガラスは、直射日光の当たらない場所で行うようにして、気温の低い朝方や夕方、日陰のあるような場所で掃除した方が良いです。直射日光がある場所でガラスを掃除すると、付着した水分がすぐ蒸発して、水滴になって汚します。
日中ガラスを洗うなら、ガレージや木陰などの日の当たらない場所で行ってください。
ガラスの内側の掃除
ガラスの内側は、お湯を使って水性汚れを落として、その後に油性汚れを掃除してください。
【ガラスの油性汚れ落としに必要なアイテム】
・無水エタノール
・マイクロファイバータオル
・から拭き用のタオル
・お湯
油性汚れには無水エタノールを使います。無水エタノールは薬局やドラッグストアで売っています。揮発性が高い無水エタノールは、ガラスの拭き掃除に使っても、拭いた後の跡が残りにくいです。最初にマイクロファイバータオルにお湯をつけて、ガラスを拭きます。お湯がガラスから乾燥してなくなる前に、から拭きをします。
次に無水エタノールをマイクロファイバータオルにつけて拭き掃除して、最後にもう一度から拭きすると完了です。汚れが目立つ部分は、もう一度よく拭いてください。
ガラスの外側の掃除
ガラスの外側の掃除では、カーシャンプーと油膜除去剤を使います。カーシャンプーも油膜除去剤もホームセンターやカー用品店に売っていますが、カー用品店の方が種類は豊富です。
カーシャンプーが手元にないときには、家庭用ガラスクリーナーを使っても構いません。
【ガラスの外側の汚れ落としに必要なアイテム】
・スポンジ
・マイクロファイバータオル
・から拭き用のタオル
・カーシャンプー
・油膜除去剤
最初にガラスを水で濡らします。高圧洗浄器やホースがあれば、これらを使うと一気にガラスを濡らせて便利です。車全体を水で濡らしたら、カーシャンプーをスポンジに含ませて、ガラスを洗います。水で洗い流して洗剤を除去してすすぎ、その後にから拭きタオルで拭き取ります。
最後に油膜除去剤を使ってガラスに付着した油膜を取り除き、すすいだ後にもう一度から拭きして終わりです。油膜除去剤はスポンジやワイパーとセットで売られていることが多く、タオルではなくこれらの道具を使って、ガラスを洗っていきます。
掃除しても汚れが取れないときには
車のガラスを掃除しても、汚れが残るときがあります。
・ムラや跡が残る
・曇りが取れない
汚れとして残るのは、このどちらかです。
ムラや跡が残るのは、汚れが完全に除去できていないからです。ガラスを拭いた後には、乾いたタオルでもう一度拭くか、ガラスクリーナーを少し含ませてから拭きします。油分がガラスについていると、拭き掃除してもガラスが曇ったままです。油膜除去剤を使用して、丁寧にガラスを洗ってください。
また、ワイパーのゴムが劣化していると、掃除してもすぐにガラスが汚れます。
プロの業者にガラスの掃除を依頼
頑固なガラスの汚れは、少し掃除しただけでは取れないこともあります。自分で掃除してもガラスがきれいにならないなら、プロに掃除を依頼してください。特に、油汚れや水垢だと頑固で取れにくいので、業者に依頼した方が良いでしょう。
車の洗浄とコーティングをセットでお願いしておけば、車のガラスも撥水性が増して、汚れがつきにくくなります。
まとめ
ガラスは透明になっているために、少しの汚れが残っていても、目立ってしまいます。付着する汚れは水性と油性があるために、それぞれの汚れの特性にあわせて掃除をしてください。汚れを落としても、洗剤が残って拭き残しがあると、跡となって目立ちます。
油性汚れや水垢などの、掃除しても落ちにくい汚れであれば、プロに掃除を依頼するのが良いでしょう。
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