更新日:2019年11月22日
ほかの車にはない爽快感と開放感を味わえるオープンカーは、ソフトトップとハードトップの2種類に分けられます。オープンカーと言えばソフトトップ!という方は多いですが、ハードトップの車も増えてきていますね。
いずれにしても、オープンカーならではのメンテナンスが必要です。
ここでは、オープンカーの幌のお手入れ方法を説明します。
オープンカーの幌には寿命がある!こまめなお手入れで長持ちさせよう
ソフトトップのオープンカーは、幌が布製のものが大半のため寿命があります。
できるだけ長持ちさせるためには、日ごろのメンテナンスが重要です。
オープンカーの幌は2つの生地がある
ソフトトップ車の幌には、主にビニール製とアクリル製の2種類が用いられています。
ビニール製の幌は擦れに強い傾向にありますが、低温時に硬くなり、劣化すると生地に割れが生じやすいです。一方、アクリル製の幌は高級感があり、低温で硬くなりにくいですが、生地同士の擦れが生じやすいです。
最近は耐久性の高い幌が多くなっていますが、一般的な寿命は5~10年程度と考えられています。
オープンカーの幌はボディカバーで保護しよう
オープンカーの幌を劣化させる原因の一つが、紫外線や雨風です。24時間365日太陽の下に置かれた車は、幌の布に黄ばみや変色を起こすでしょう。また、水に濡れた幌をそのまま放置しておくと、生地が縮んだり布の寿命が早まったりします。
幌(ウェザーストリップ)が硬化、変形している場合は車内に雨水が入り込む可能性があり、カビの発生にもつながります。オープンカーを屋外に保管する場合は、ボディカバーをかけて保護しておくと良いです。
オープンカーの幌は汚れたらすぐ落とすこと
幌を長持ちさせるための一番のポイントと言えるのが、汚れが付着したらすぐに落とすことです。鳥のフンなどが付いた状態で長時間経過すると、汚れを除去するのが困難になったり幌の生地が傷んだりします。また、砂埃などの汚れが付くことは車に乗っている上で避けられません。
普段から幌の状態をチェックし、汚れを発見したら速やかに対処しましょう。
オープンカーの幌は洗車機で洗えない!?ソフトとハードで異なるお手入れ方法
オープンカーの幌は、ソフトトップ車とハードトップ車で、正しいお手入れ方法に違いがあります。
ここでは、それぞれの洗車方法について説明します。
オープンカーでは幌の手入れは手洗い洗車がベター
まずソフトトップ車の洗車に、ガソリンスタンドのドライブスルー洗車機を使うことはできません。幌と窓ガラスの隙間から車内に水が浸入してしまう恐れがあるからです。
ハードトップ車に関しても、年式が古い場合は接合部分の隙間から水漏れする可能性があるため、洗車機は推奨できません。また、ウインドウがビニール製やアクリル製の場合、硬いブラシで洗浄すると傷が付いてしまうことがあります。昔よりは素材が改良されたとはいえ、通常のガラスに比べるとデリケートですから、手洗い洗車を行うべきでしょう。
水洗いの際は、幌が閉まっていることを確認し、車体の上部から水をかけるようにしてください。
オープンカーの幌のお手入れ方法(ソフトトップ)
アクリル生地の場合、水をかける前に柔らかいブラシを使い、幌に付いた砂埃を除去します。水洗いをして全体を洗い流したら、スポンジで汚れを落としていきます。ソフトトップ車専用のカーシャンプーを使用するのが望ましいですが、汚れが目立つ場合や油性の汚れが付着したときは、水で薄めた中性洗剤を用いて落とします。
シンナーやガソリン、アルコール、塩素系漂白剤は素材の硬化やシミ、光沢ムラの原因になるため避けましょう。
オープンカーの幌のお手入れ方法(ハードトップ)
カーシャンプーとスポンジを使用して汚れを落としていきます。水滴が残ったままだと斑点ができてしまうため、水気をしっかり拭き取るように気を付けてください。
また、たわしやナイロンブラシなどで強く擦る、あるいはコンパウンド入りのワックスを使用すると、塗装にキズが付く可能性があるので注意が必要です。
オープンカーの幌は撥水剤や防水スプレーで白くなる?プロのコーディングがおすすめ!
ソフトトップ車の幌はハードトップ車に比べると素材の耐久性が低いため、雨漏りの影響を受けやすいです。お手入れの最後にワックスタイプの撥水剤や防水スプレーなどを使用することで、幌を水から守ることはできます。
しかし、これらを使い続けることには、素材の硬化や白化を招くデメリットもあるのです。撥水剤や防水スプレーの成分が紫外線によって変質するのが原因と考えられます。従って、幌を長持ちさせるためには、直射日光からも保護しなければなりません。そのために有効なのがプロのコーティングです。
まとめ
オープンカーの幌はこまめにメンテナンスすることで長く使用することができます。
その一方、不適切なお手入れによって劣化を早めてしまうことがあります。
きれいな状態を保つためにも、コーティングの施工は早めに行うことをおすすめします。