更新日:2019年11月1日
誰もが憧れる高級車でも、長年乗っていればタイヤは汚れてしまうものです。
また、気が付いたらタイヤのサイドウォールが茶色く変色していることはありませんか?
どんなにボディがピカピカな状態でも、タイヤが汚れていると車がくすんだ印象になってしまいます。
ここでは、タイヤの汚れの落とし方のポイントをご紹介していきます。
タイヤの汚れの落とし方のポイントと手順
洗車の際に忘れてはならないのがタイヤまわりです。タイヤそのものをキレイにすることはもちろん、タイヤが取り付けられているホイールハウス(タイヤハウス)の汚れもしっかりと落としましょう。
タイヤのクリーニングで鍵を握るのは、「水」と「洗う順番」にあります。
タイヤの汚れを落とすときは水を使う
カーシャンプーを使ってゴシゴシ洗うことは、タイヤにとって良くないことを知っていますか?
タイヤはゴム製品ですから、熱やオゾン、太陽光(紫外線)、雨、油類、化学薬品などで劣化してしまいます。従って、界面活性剤が含まれるカーシャンプーを用いることは、タイヤの劣化を早める恐れがあるのです。
タイヤの汚れを落とすときは水を使うことが望ましいでしょう。もともと、タイヤの汚れは油性のものはあまりありません。ほとんどの汚れは水で落とすことができます。
効率よく洗浄するためのポイントのひとつが、ホースや高圧洗浄器の水圧を利用することです。そのほか、洗車用のタオルと水洗い用のバケツ、長靴を用意しておきましょう。
タイヤの洗浄はホイールハウスからおこなう
走行中にもっとも汚れやすいといわれるタイヤですが、その中でも泥汚れが目立ちやすいのがホイールハウスです。
ホイールハウスには泥や砂など多くの汚れが溜まっていますから、最後の方に洗うとタイヤやホイールが汚れてしまいます。そのため、最初に水圧でホイールハウス汚れを落としきってしまうのがベターです。手の届きにくい奥の方も、専用ブラシを用いてきちんと洗い流しておきましょう。
どうしても水だけで落ちない汚れがある場合は、中性洗剤を薄めたもので対応します。最後に洗剤が残らないようにすすぎ洗いを丁寧におこなってください。
ホイールの次にタイヤの順番で洗う
ホイールハウスの次に洗うのはホイールです。走行後の場合は、水をかけて熱を冷ましておきます。使用するのはスプレータイプの洗剤か、もしくは中性洗剤を薄めたものが推奨されています。
洗剤が乾いてしまうとシミになる可能性があるため、スポンジで全体を磨いたらすぐに水で洗い流すことが大切です。洗剤が乾きやすい真夏の日中や、炎天下での作業は避けた方が良いでしょう。
最後にタイヤを洗います。まずはホースや高圧洗浄器で目立つ汚れを落としてしまい、水をかけながら洗車用ブラシで細かい部分を洗浄していきます。
全体を洗い終えたら、乾いたタオルで表面の水滴を拭きとってください。タイヤにもゴムが多く使用されているため、なるべく洗剤がかからないように気を付けましょう。
タイヤの汚れが服に付いて落ちないときの対処法
洗車時にタイヤの汚れが服に付着してしまった場合、非常に焦ってしまうものです。服に付いたタイヤの汚れはカーボンのススによるもので、油汚れや排気ガスなどが混入してより強固になっています。取れないからといって擦ったりすると、汚れの粒子が繊維の奥まで入り込んでしまい、かえって落とすのが難しくなります。
タイヤの汚れが服に付いたときは、速やかに適切な対処をとることがポイントです。カーボンは炭素でできているため、水や油に溶けない性質をもちます。そのため、物理的に吹き飛ばす方法が有効です。
まず、衣類の汚れた箇所にスチームクリーナーを当て、蒸気で汚れを浮かせます。その後、洗濯用洗剤を使って洗濯すれば汚れが落ちやすいでしょう。また、蛍光増白剤入りの洗濯石鹸で手洗いするのも効果的です。
ただし、洋服を洗うときは、必ず洗濯表示に従うようにしてください。
タイヤの茶色い汚れの原因は?落としにスプレーを使っても大丈夫?
経年とともにタイヤのサイドウォール(側面)が茶色く変色してくることはよくあります。これは、タイヤのゴムに含まれている割れ防止の老化防止剤が表面に染み出してしまい、化学変化を起こしているのが主な原因です。
さらに、日々発生するブレーキダストが付着して錆びることも原因として考えられます。タイヤの茶色い変色を防ぐことは基本的に不可能ですが、タイヤワックスを使用して黒い艶を取り戻すことができます。タイヤワックスには水性と油性の二種類がありますが、ヒビや劣化が起きにくい水性を選ぶのが望ましいでしょう。
タイヤスプレーを使うと、タイヤの汚れ落としとツヤ出しの機能をもっているため見た目がキレイになります。しかしながら、タイヤを保護する老化防止剤まで落としてしまうため、本来はタイヤの洗浄は水だけでおこなうのが理想的です。
まとめ
タイヤの汚れは、走行距離にかかわらず絶対に避けられないものです。
頑固な汚れにならないよう、定期的に洗浄をおこなうなどの対策をしていきましょう。