更新日:2019年09月11日
駐車場に停められた両隣の車がピカピカだったとき、どうして自分の車にはツヤがないんだろうと悩んだことはありませんか?大切に乗っている愛車をいつもツヤツヤにしておくには、ちょっとした工夫が必要です。
ここでは、コンパウンドやスプレーを用いた車の艶出しのコツを説明していきます。
車の塗装面の艶出しをしたい!ワックスの選び方とスプレーの使い方
自分で車の塗装面の艶出しをする方法の一つがワックスがけです。カーワックスをおこなうと塗装にツヤが生まれるだけでなく、表面を保護することもできます。
DIYで失敗しないよう、正しいワックスの選び方を知っておきましょう。
ワックスの種類は目的や車体の色で選ぶ
ワックスと一言でいっても、固形・半練り・液体の3つの種類があります。
ツヤや光沢感がもっとも出やすいのが固形ワックスですが、コンパウンド(研磨剤)が含まれていないため、洗車をおこなってから使う必要があります。
車体の色が濃い色ほど、キズや目立ちやすく汚れが目立ちにくいという特徴をもちます。反対に、車体の色が薄いほどキズが目立ちにくく汚れが目立ちます。
その性質を考え、濃い色やメタリック系にはコンパウンド入りでないもの、薄い色にはコンパウンド入りのものを選ぶのがポイントです。
スプレー式ワックス(液体)の使い方
最近では、液体タイプのスプレー式ワックスを用いる方も増えています。スプレー式は洗車が不要なものもあり取り扱いが簡単です。
その反面、吹きかけたときに液だれが起きてしまうことがあるので、ワックスをかけたい部分を中心に30㎝四方に1回スプレーするようにします。また、ワックスを使う前にしっかりと振ることで成分の沈殿を避けてください。円を描くように塗るとムラになってしまうので、タテ方向やヨコ方向に塗るようにします。
スプレーし終わったらマイクロファイバークロスで拭き取りますが、このときあまり強い力で擦らないようにしましょう。超極細繊維のクロスを用いて鏡面仕上げをすると、より光沢を出すことが可能です。
車の艶出しをよりキレイに!コンパウンドでキズを除去する方法
知らないうちに付いていた車のキズを消したいときに役立つのがコンパウンドです。研磨粒子が含まれているため、コンパウンドを付けて塗装面を磨くことで表面が滑らかになります。
しかし、使い方を誤るとキズが広がる可能性があります。
深いキズはコンパウンドに向いていない
コンパウンドはあくまでも表面を研磨するためのものですから、車の下地層やボディにまで達している深いキズには対処できません。タッチペンなどでDIYも不可能ではありませんが、キズが広がる恐れもあるためプロに任せることをお奨めします。
コンパウンドで除去できるのは、塗装の浅い層(クリア層)や、その次のボディーカラーの層(カラー層)までとなります。水をかけて目立たなくなるキズはクリア層と判断でき、コンパウンドで十分対処できます。
カラー層のキズも一時的に消すことは可能ですが、クリア層がない状態のため、コンパウンドで磨いた後にコーティングやワックスをかける必要があるでしょう。
コンパウンドの使い方
コンパウンドを使う方法は3種類あります。スポンジを使う方法、マイクロファイバークロスを使う方法、そして専用の器具・ポリッシャーを使う方法です。
いずれの場合も、コンパウンドで研磨する前に洗車をおこなって、大きな汚れを取り除いてください。汚れが付着したままだと、細かな石や埃などの粒で別のキズができてしまいます。
水分を拭き取ったらコンパウンドを適量取って磨いていきます。スポンジやマイクロファイバークロスの場合は、キズのある個所を中心にタテ方向⇒ヨコ方向と直線的に磨いていくのがポイントです。
広範囲にわたる場合、小面積ごとに分けて繰り返す作業をおこないましょう。
仕上がりの良い車の艶出しを叶えるコーティングについて
車の艶を長期間保持するためには、ワックスではなくコーティングを施すのが良いでしょう。艶を出すだけでなく、塗装をキズや汚れから保護する効果も持ち合わせています。
コーティングは自宅ではできないというイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
コーティングは耐久性が高く上品な艶
ワックスをボディに塗ると車がピカピカになりますが、強すぎる光沢感が気に入らないという方もいるでしょう。さらに、艶出しの耐久性は低く1~3ヶ月程度です。
そしてワックスの落ち方は均一ではないため、こまめに塗り直さなければなりません。
一方、コーティングはワックスほど光沢感が強くありません。特にガラスコーティングはみずみずしい上品な艶感を出すことができます。耐久性はポリマーコーティングで最大半年程度、ガラスコーティングで3年程度です。
DIYも可能だが下地処理が必要
コーティングの施工は自分でおこなうことも可能です。ただし、長時間の作業が予想されるため、晴れた日の朝から始めた方が良いでしょう。
まずは下地処理です。車体の洗車から塗装面の鉄紛、水垢、水シミの除去をし、最後に脱脂作業をおこないます。下地処理はコーディングの仕上がりに大きく影響するため、省略することはお奨めできません。
その後、コーティングを均等に塗布しマイクロファイバークロスで拭き上げます。作業が終わったら24時間かけて塗装面を乾燥させてください。さらに、7~10日ほどかけてコーティングを硬化させましょう。
まとめ
コツさえつかめば、自分で車の艶出しをすることは可能です。しかし、やはりその仕上がりはプロには適いませんし、DIYは時間がかかります。
手間をかけず、よりキレイに仕上げたいのであれば専門家に任せるのがベターです。
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