更新日:2019年06月24日
車のガラスを磨く時に、メラミンスポンジが便利だと言われることがあります。
車の掃除グッズとして定着してきたメラミンスポンジですが、本当にガラスを磨いても良いのでしょうか?
また、汚れをしっかり落とせるのでしょうか?
ここではメラミンスポンジを使った車のガラス掃除に関する注意点などを紹介します。
車のガラスに付いた水垢をメラミンスポンジで掃除する場合
まずメラミンスポンジとは何なのかということから見ていきましょう。メラミンスポンジはメラミン樹脂が使われていて、スポンジは細かい網目で構成されています。この網目で汚れを削り落としていくようなイメージです。
洗浄力が高いと言われ、実際にメラミンスポンジを使うと水垢をはじめとした汚れがよく落ちます。つまり車のガラスに付いた水垢を掃除するには最適なアイテムの1つと言えるのです。
ただし注意しなければいけないこともあります。汚れを削り落とすと紹介しましたが、これはつまりガラス面を薄く研磨し汚れを落とすという意味です。研磨剤を使っているのと同じイメージで、メラミンスポンジを使いすぎるとガラスを傷つけてしまう恐れがあります。
削っているから当然と言えば当然なのですが、メラミンスポンジを使う際は力を入れすぎないなど、慎重に磨いていきましょう。水垢をしっかりと落とすことができ、便利ではありますが、同時にガラスにダメージを与えてしまう可能性もあるのです。
特に撥水加工が施されたガラスの場合、メラミンスポンジを使うと撥水効果が失われてしまうことがあります。それは、撥水加工の膜まで削れてしまうからです。
ガラスに対してメラミンスポンジを使うのは、撥水加工されていない状態のみと考えておくと安全です。
車のガラスのウロコ取りにメラミンスポンジは使えるのか?
車のガラスにはウロコ状の汚れが付くことがあります。これは雨水などに含まれるミネラルやカルシウムが固まったもので、落としにくい汚れの1つです。しかしメラミンスポンジであれば、こうしたウロコ汚れもしっかり落としてくれます。ウロコ汚れを削り、綺麗にしてくれる仕組みです。
メラミンスポンジに水を含ませ、ウロコを優しく拭いてあげるとそれだけでもウロコ取りが可能で、比較的簡単にガラスの洗浄ができるでしょう。ですが先程も紹介したように、メラミンスポンジはガラスそのものを傷つけてしまうこともあります。
ウロコの付いてない部分は磨かないように気を付けるなど、最新の注意を払いながら使っていきましょう。
でないとせっかく綺麗なガラスに傷ができてしまうリスクが生まれます。
車のガラスに付いた油膜はメラミンスポンジで落とせる?
水垢やウロコを落とせるように、油膜もメラミンスポンジで落とせます。他の汚れと同様にガラスを傷つけないようにだけ注意しながら、しつこい油膜汚れをメラミンスポンジで削っていきましょう。
メラミンスポンジは水を含ませて拭くだけで良いので難しい作業もなく、誰でもすぐに油膜の洗浄が可能です。デメリットもあるものの、非常に便利なアイテムなのは間違いなく、使い方にさえ注意していれば役立ってくれるはずです。家庭に1つ用意しておくと、手軽に車を掃除できて助かります。
撥水加工のガラスには使えませんが、そうでないなら活用することで愛車のお手入れが楽になります。
車のボディにメラミンスポンジは使わないこと
メラミンスポンジは車のボディを磨くのには適していません。車のボディには塗装をはじめ、コーティング剤などが塗られていて、メラミンスポンジでこれらを削ってしまう恐れがあるからです。
ガラスの撥水加工と同じことです。撥水加工の膜であれば、最悪でも撥水性が失われてしまうだけですが、ボディの塗装が剥げるようなことがあれば車は大きくダメージを受けます。そのためメラミンスポンジはガラスに対してのみ使い、車のボディには使わないようにしましょう。
実際に市販されているメラミンスポンジの注意書きなどを見ると、車の外装には適していないなどと書かれていることがあります。原則としてメラミンスポンジはガラスにしか使わないアイテムだと認識しておきましょう。
このようにメラミンスポンジは便利ですが、同時に車を傷つけるリスクも持っています。不安がある場合は、プロに依頼して汚れの洗浄をしてもらいましょう。
プロなら車にダメージを与えることなく、汚れだけをしっかり落としてくれるので安心です。
メラミンスポンジを購入するよりも費用は高くなってしまいますが、手間もかからず安全に掃除ができて愛車のお手入れ方法としては最適です。
まとめ
メラミンスポンジは車のガラスの掃除にも使えます。
しつこい汚れも落とせるので効果的と言えますが、傷が付く、塗装や皮膜が剥げるといった危険もあります。無理をせずにプロに依頼する方法も有効なので、どちらが良いかをしっかり考えておきましょう。
基本的にはプロに任せてしまった方がトラブルがなく、車も綺麗な状態にできます。
自分で作業するのは手間もかかるため、多少高くなってもプロに任せた方が何かと楽で愛車も効率よくお手入れできます。