更新日：2019年04月30日

愛車を自分で塗装する、自家塗装にチャレンジしてみようと考えている方もいると思います。
ボンネットなど面積の広い部分はまだしも、ホイールやバンパー部分までキレイに塗るにはコツが必要です。
そのコツとはどんなものかをはじめ、車の自家塗装について詳しく見ていきましょう。

車を自家塗装する時の流れ

まずは自家塗装の際の流れを把握しておきましょう。
塗装自体はスプレーなどを使い、車に塗布していくだけなので単純そうに思えますが、なかなか大変な作業となります。
塗装前には下地処理も必要で、下地処理だけでもかなりの作業です。
下地処理の流れとしては、まずは水洗いで簡単に車の汚れを落とし、次にサンドペーパーなどで研磨、そしてカーシャンプーなどを使いながらボディの油脂を落としていきます。
さらに下塗りをし、必要な部分にマスキングをし、コンパウンドで磨いたりもしなければなりません。
これだけ多くの作業がありますが、これらはすべて下地処理の作業なので、まだ塗装の段階には入っていません。
下地処理がすべて終わったらようやく塗装に移ります。
塗装ではカー用品店などで購入した塗装スプレーを使うのが一般的な方法になるでしょう。
ポイントとしては下地処理を丁寧に行うことで、下地処理の丁寧さが仕上がりに影響します。
大変な作業ではありますが、下地処理は手抜きせずにしっかりとやっていきましょう。

ホイールやバンパーを自家塗装する際のコツ

自家塗装でネックになるのが、ホイールやバンパーなどの細かい部分の塗装です。
マスキングをしっかりしておけば他の部分は保護できますが、そもそもホイールやバンパー部分をキレイに塗るというのが大変です。
どちらも形が平坦ではなく、ムラなく塗るのはコツが必要です。
スプレーをなるべく均等に吹きかけるように意識し、全体に薄く徐々に塗っていきます。
コツといっても簡単な方法があるわけではなく、とにかく丁寧にやるしかありません。
ムラが出ないようにするには経験も必要なので、初めて塗装するという方は失敗してしまう可能性の方が高いかもしれません。
それだけホイールやバンパーを塗装するのは難しいものなのです。
最近では剥がせるスプレーというのも登場していて、乾くと塗装を剥がせるようになっています。
これだと失敗しても剥がせばよく、少しずつ重ね塗りするようなやり方で塗装していけます。
不安のある方はこうした便利なスプレーも使うのが良いでしょう。
いずれにしてもホイールやバンパーをキレイに塗るコツを掴むまでにはある程度の時間が必要となります。

自家塗装のメリットとデメリット

自家塗装の最大のメリットは、なんといっても費用を抑えられることです。
プロに車の全面塗装を依頼した場合、30万円前後の費用がかかるのが一般的です。
自家塗装する場合、必要なアイテムをすべて揃えてももっと少ない費用で済むことが多く、お金をかけずに塗装できることになります。
次にデメリットですが、作業が難しく時間がかかり、さらに仕上がりが美しくなるとは限らないことです。
仕上がりの美しさは塗装のテクニックにかかっていて、プロのような仕上がりにするのは非常に難しくなります。
しかも時間も手間もかかり、労力のいる作業です。
費用が安く抑えられるとはいえ、自分でやるのは大変で難しいと考えておきましょう。
自家塗装をするかどうかは、メリットとデメリットを比較して検討しなければなりません。

細かい部分まで塗装するならプロへ

ホイールやバンパーなど、細かい部分まで塗装したいならやはりプロにお願いするのがおすすめです。
たしかに費用は高くなってしまいますが、その費用に見合っただけの作業をしてくれます。
仕上がりも美しく、ムラのない綺麗な塗装が可能です。
自家塗装して失敗してしまえば、塗装をやり直すにしろプロに修正してもらうにしろさらにお金がかかります。
それならば最初からプロに依頼した方が結果的に安上がりになるケースもあります。
車体の1部分だけ、しかもホイールやバンパーではない塗装が簡単な部分だけというなら自家塗装も良いのですが、細かい部分も含まれる時はプロに依頼するのがベストでしょう。
それだけ難しい作業です。
塗装はただ塗れば良いだけと思われてしまいがちですが、実際にはとても神経の使う細かい作業です。
慣れていないと失敗することも多いので、無理をせずに専門家を頼るようにしましょう。

まとめ

車は必要な道具さえ揃っていれば自家塗装も可能です。
ですが自家塗装は大変で、失敗のリスクもあるため、安く済みそうで済まないことも出てきます。
特に細かい部分の塗装は非常に難しいので、自家塗装ではなくプロに塗装してもらうことを検討してみましょう。
その分費用は高めですが、自家塗装では実現の難しいハイクオリティな塗装を施してくれるので頼りになります。