更新日：2018年02月10日

日々、数多くの車両のコーディングに携わるプロの研磨士として、コーディングにかんする相談や悩みにお答えしています。「メルセデスベンツにコーディングは必要なのか？」というお問合せをいただいたので、自分なりの見解をまとめました。参考にしてください。

■メルセデスベンツのブランドと歴史

メルセデスベンツが誕生したのは1926年。カール・ベンツが創業したベンツ&シー社と、ゴッドリーブ・ダイムラーとヴィルヘルム・マイバッハによるダイムラー社が合併して生まれました。社名は創業者カール・ベンツとダイムラー社の支援者である、エミール・イェリネックの長女の名前が由来となっています。 合併当時はスペイン語の響きが流行しており、メルセデスはスペイン語で【優美】という意味を持たれていたことや、「ダイムラー」という硬い響きよりも女性の名前の方が多くの人から愛されるのではないかという思いから、メルセデスベンツというブランド名になったといわれています。

近年メルセデスベンツでは「A」「B」「C」「E」「S」のクラスを元にSUVを意味する【GL】やロードスターを意味する【SL】、クーペを意味する【CL】といった、明確なクラスがあります。加えて、パワートレインの種類により圧縮天然ガス車は「c」、ディーゼル車は「d」、電気自動車は「e」、燃料電池車は「f」、ハイブリッドカーには「h」と分かれていて、四輪駆動車モデルは今まで通り「4MATIC」のサブネームが付いています。

■メルセデスベンツの塗装強度は最高峰

ラグジュアリー感や安全性能もさることながら、メルセデスベンツの場合、塗装の強度がずば抜けて高いのが特徴です。塗膜が厚いといった方がわかりやすいでしょうか？ 基本的な塗装では、下塗り・中塗り・上塗りの３工程の塗装と何回かのクリア塗装で重ねられています。 国産車では3～5層が主流ですが、メルセデスベンツの塗装は7層コートになっています。 また塗装工程では、ボディカラーがパール⇒メタリック⇒ソリッドの順で強度が下がるといわれています。 しかしメルセデスベンツの場合、基本的にコストよりも耐久性を重視しており、クリア層の膜厚が違うことから、塗装劣化の耐久性に非常に優れているのです。 私は研磨士として現場にいることもあり、メルセデスベンツの塗装を研磨をするたびに、傷の消え具合や測定器の結果など、他の車両との明らかな違いを目の当たりにしています。

■メルセデスベンツにコーティングは必要か

クリア層の塗膜が厚いため、コーティングをせずともある程度の品質の維持は可能です。 ですが、やはり何もしないままでいると、いずれは黄砂や花粉・そのほかの有害物質の影響で、本来の色にくすみや色ボケが出てくるようになります。それを防ぐには、やはりコーティングするのがベストです。更なる艶感と防汚性が一段と高まるからです。 これは現場で様々な車種を扱っている私個人の所感ですが、メルセデスベンツにガラスコーティングを施工した際の経過を見ると、他のメーカーにガラスコーティング施工した場合よりも、コーティング自体の持続耐久性があるように思います。

■メルセデスベンツのコーティング費用は？

溶剤の種類や店舗によって価格帯の違いがあり、車種によっても変わります。そのため、一概にいくらとは言えませんが、耐久性が2年ほどのコーティング剤で言えば、A/Bクラスで70,000～100,000円、C/Eクラスで90,000～140,000円、Sクラスで120,000～160,000円、G/Vクラスで180,000円～220,000円の施工店が多いです。 価格も大事ですが、車両の状態や保管環境に応じた溶剤の選択と、施工環境はとても重要です。

ユナイトでは車種・使用状況・車両状態・予算といった様々な角度からお客様のニーズを伺って、ベストな選択を提案することを心がけています。通常の専門店よりも多くのコーティング剤を取り扱っているのは、高品質の施工を第一に考えている証ともいえます。

施工においても特殊機材を各種完備しており、各種溶剤の特性を考慮した万全の環境です。コーティング後の洗車やメンテナンスなど施工後のサービスも多く、施工して終わりではなく、その後のよき相談相手としても安心して付き合える専門店です。 メルセデスベンツにおいてはトップクラスに入るほどの施工実績があるので、もし迷っていたり、価格や状態チェックの相談などあれば、気軽に問い合わせてみることをおすすめします。

■まとめ

メルセデスベンツのエンブレム「スリーポインテッド・スター」は「陸・海・空」を意味します。これは、どこの場所においても企業や製品が優れており、頂点だということを強調している象徴からきているものです。そんな最高級の車ですから、いつまでも輝いていてほしいですよね。もちろん費用や予算も重要ですが、なによりも大切な愛車を丁寧に扱ってくれる、良心的な施工店を選ぶことがもっとも重要です。