更新日:2023年11月13日
天気の悪い日に車で走っていると、突然雷が落ちてくることもあります。
いつどこに落ちるかわからない雷は、突然遭遇するものです。
運転中に雷に遭遇していても、落ち着いて対処すれば問題ありません。
この記事で、車で運転中に雷が落ちてきたときの対処方法をご紹介します。
目次
車の中にいれば雷が落ちても安全
日本は夏の7~9月にかけて雷が発生しやすく、地域によっては春や秋でも発生します。
落雷は日本どこでもありますが、4~10月は太平洋側、11~3月は日本海側で発生しやすいです。
車を運転中の車内にいるときに、雷が落ちてくることもあります。
雷が車に落ちても、電気は金属部分に流れてタイヤから地面に逃げていきます。
そのために車内にいる人間は安全であり感電しません。
ただし車内の金属部やドアノブに触っていると感電するおそれがあります。
またオープンカーやバイクであれば、搭乗者に雷が直撃するかもしれません。
幌でできた屋根のあるソフトトップのオープンカーも、雷が直撃すれば車内の人物への感電は避けられないです。
金属の屋根のある車でも、パノラマルーフやサンルーフを取り付けているとルーフを通じて車内に雷の電気が伝わります。
車内にいたほうが安全
運転中に落雷があり、近くに避難できる場所がない場合は車内にいたほうが安全です。
雷は高い場所に落ちるので、車の外で立っていると直撃を受けるかもしれません。
車の中で待機して、雷がおさまるまで車内にいたほうが良いでしょう。
車に雷が直撃すると、ボディや窓ガラスに跡が残る場合もあります。
直撃しなくとも近くを通過すれば、電気系統に影響を与えるかもしれません。
そのために車の近くで雷が落ちたときは、時間のあるときに一度整備工場で点検してもらうことをおすすめします。
ちなみに落雷によってエンジンや電子機器はダメージを受けにくいですが、ETCはダメージを受けやすいです。
また雷によってボディに穴が開いたり、塗装が剥げると車両保険でカバーできます。
証拠を残すために雷で破損した箇所の写真を撮っておきましょう。
車に雷が落ちたときの対処方法
雷をいち早く察知しておけば、落雷が発生しやすい場所を避けられるかもしれません。
天気予報の雷レーダーを活用すると良いでしょう。
しかし運転中に雷に遭遇することもあります。
シチュエーションごとに、どのように対処すればいいのか見てみましょう。
近くに避難できる場所があるとき
雷が発生するかもしれないときに、頑丈な建物があればその中に避難します。
コンクリート製の建物は安全であり雷が落ちても大丈夫です。
また先にも記載の通り、運転中に雷に遭遇したら外に逃げるよりも車内にいるほうが安全です。
雷は高く突き出た場所に落ちやすい性質があります。
もしも車から降りて外にいるときに雷が発生したら、すぐ車内に避難しましょう。
田んぼやゴルフ場、砂浜など開けた場所では立っている人に落雷が直撃しやすいので、車が近くにあれば車内に逃げ込むようにします。
外にいて近くに建物や車がないときは、保護範囲に逃げます。
保護範囲は高い物体のてっぺんから45度の角度で4m以上離れた場所です。
開けた場所よりも保護範囲の方が落雷のリスクが低く、保護範囲内の高い物体が避雷針となる可能性があります。
ただし保護範囲にいても、落雷を受ける可能性はあるので必ずしも安全とは言えません。
保護範囲もないときは、体勢を低くした方が雷を避けられる確率が上がります。
車内で落雷に遭遇したとき
すでに記載の通り、車内で近くに落雷があったときは車の中で待機します。
金属部分やドアノブに触らずに、雷が収まるまで待ちましょう。
そして雷が去ったら、車を点検して破損した箇所がないか故障した場所はないか確かめます。
見えない箇所で破損や故障が発生しているかもしれません。
そのまま運転を続けても安全な場合が多いですが、雷の大きな音で驚かないようにして大雨による視界不良で事故を起こさないように注意してください。
運転を続けるならば、パニックにならないようにしましょう。
ただ雷が発生すれば大雨も降るかもしれないので、落石や土砂崩れも発生するために危険な場所には近づかないようにします。
そして落雷後は短時間で大雨が降り、河川増水や道路の冠水も起こるかもしれません。
1時間に50mm以上の雨が降る非常に激しい雨や猛烈な雨は危険です。
車内にいても危険なために、運転せず自宅や他の建物内にいたほうが危険がありません。
無理に運転すると、路面スリップで事故を起こす可能性もあります。
まとめ
日本ではいつどこで雷が発生するかわからず、車を運転中に落雷に遭遇するかもしれません。
車内にいるならばそのまま車の中で待機して、雷が去るのを待つと安全です。
外にいるときに雷に遭遇したら、建物や車など安全な場所に避難しましょう。
避難する場所がないときは、保護範囲まで逃げたほうが多少安全です。
もしも運転中に落雷が車に直撃したら、破損や故障が発生するかもしれないので万が一に備えて車を整備工場で点検してもらうほうが良いでしょう。