更新日:2023年11月3日
車は通勤や買物、旅行など多くの場面で活躍します。
快適に運転できれば良いですが、ときにはエンストすることもありえます。
エンストすればなにか対処しなければいけません。
どのような原因でエンストするのでしょうか?
この記事でエンストの原因と対処方法をご紹介します。
目次
エンストの原因
エンストとはエンジンストールの略語であり、ストールとは停止や失速という意味です。
操作ミスでない限り、多くは故障が原因でエンストします。
どのパーツが故障するかでエンストの仕方が違い、どのようにエンストするか見てみましょう。
点火系トラブル
車が引かれるように少しずつスピードが落ちてエンストした場合は、点火系トラブルを疑いましょう。
点火系の故障ではエンジン警告灯が点灯しますが、警告灯だけでは原因は特定できません。
エンストする直前の状態を見て、どこが故障したか把握できます。
点火系制御をしているコンピューターが故障すれば、着火できないためにスイッチが切れたように急にエンストします。
スパークプラグやイグニッションコイルなどの故障では、エンジン回転バランスが崩れるために振動が発生します。
エンジン出力低下の状態であるために、すぐ車を安全な場所に止めましょう。
燃料系トラブル
振動して少しずつスピードが落ちてエンストした場合は、燃料系トラブルを疑いましょう。
燃料噴射装置のイグニッションや、燃料経路の詰まりによる故障は、エンジン回転が不安定になるために振動が発生して少しずつスピードが落ちます。
登り坂や下り坂でエンストしたときは、燃料が偏っており、燃料ポンプが正常に働いていないので車が止まります。
一度燃料ポンプが正常に稼働しているか確認しましょう。
リアシート付近にある燃料ポンプから音がしない場合、または大きな音がする場合は燃料ポンプが故障している可能性が高いです。
燃料センサーが故障した場合は、燃料メーターが残量を計測できずガソリン不足になってエンストします。
燃料切れに気が付かずに、あるとき急に車が止まります。
燃料を入れてもメーターに変化がないときは、燃料センサーの異常を疑いましょう。
ディーゼルエンジンが燃料切れになった場合は、燃料経路の空気を抜かないと再始動できません。
制御系トラブル
アクセルペダルを踏んだときや戻したときのエンストは、センサー故障を疑います。
バキュームセンサーなどの制御系トラブルによるエンストです。
エンジン警告灯が点灯していれば、制御系トラブルでしょう。
エンジンに供給する空気量測定の制御系システムが故障すれば、燃料が正常に供給されずエンストします。
ホースからのエア漏れ
エンジンに空気を供給するホースがエア漏れしていれば、エンジンルームからシューという音がします。
やがて適切に空気をエンジンに供給できずエンストします。
シューという音が聞こえた場合は、ホースのエア漏れを疑いましょう。
その他の原因
以下のような原因でもエンストすることがあります。
・ハンドルロックがかかっている
・バッテリー上がり
・ガソリン切れ
ハンドルロックは、ハンドルを左右に回しながらエンジンキーを回せばロック解除できます。
バッテリー上がりでは、バッテリーを充電しましょう。
ガソリン切れだとガソリンを入れるか、JAFなどに牽引してもらいます。
エンストしたときの対処法
走行中にエンストしたときは、安全な場所に移動して車を停車させ、そしてロードサービスやJAFに連絡して車移動の手配を行います。
停止中にエンストした場合も、同じように連絡して車を移動させます。
もしも走行中にエンストしたならば、以下の手順で車を停車させましょう。
1、ギアをN(ニュートラル)に入れて停車させる
2、急ブレーキにならないようにゆっくりブレーキを踏む
3、ハザードランプを点けて周囲に異常を知らせる
4、ギアをN(ニュートラル)からP(パーキング)にする
5、パーキングブレーキをかけてエンジンを切る
ブレーキは力を込めてゆっくりと踏むようにします。
エンジンが泊まればブレーキ補助システム停止によりブレーキは効きにくいです。
普段のブレーキ操作の力では車が停止しないので、いつもより強く踏みます。
車を止めた後は、三角停止板や発煙筒を使い後続車に異常を知らせましょう。
もしも高速道路上でエンストしたならば、後続車の追突での怪我を避けるためにガードレールの外に避難します。
ロードサービスやJAFを待っている間も、自身の安全を確保するよう注意しましょう。
まとめ
車には様々なパーツが使われており、パーツの故障によってエンストする場合もあります。
エンストしたときは、どんな状態でエンジンが止まったか、そして異常を知らせるランプの点灯やパーツの異音がしないか確認しましょう。
車がエンストで停止したときは、安全な場所に止めてロードサービスやJAFを呼びます。
車の往来が激しい場所だと、三角停止表示板や発煙筒で後続車に車の異常を知らせましょう。