更新日:2023年06月16日
冬に必要となるのがスタッドレスタイヤ。
ノーマルタイヤに履き替えた夏は不必要となります。
通常スタッドレスタイヤは数年使えるために、使わなくなったら保管するという方は多いでしょう。
ただゴム製であるので、正しく保管しないとタイヤは劣化し性能が落ちます。
この記事でスタッドレスタイヤを自宅で保管する方法をご紹介します。
目次
スタッドレスタイヤの適した保管環境
スタッドレスタイヤは使い方にもよりますが、3~4年の寿命と言われています。
それ以上年月が経つと、ゴムが固くなり性能が下がります。
これは製造されてからの年月であり、購入からの年月ではありません。
保管するときも環境により劣化を早めるので、適切に保管しましょう。
以下の環境で保管してください。
・風通しが良い場所
・屋外ならカバーをかける
屋内で保管するならば、日陰で風通しが良い場所にスタッドレスタイヤを置きます。
直射日光が当たる場所では紫外線でタイヤのゴムが劣化します。
また風通しが悪く熱がこもりやすい場所だと、熱によってゴムが劣化していきます。
屋外で保管するときは、カバーを掛けるようにして直射日光が当たらないようにしてください。
スタッドレスタイヤの保管方法
使用したスタッドレスタイヤは、路面の泥や化学物質が付着しています。
そのまま保管するとゴムが劣化するので、保管前に水洗いして綺麗にしてください。
保管するときにタイヤワックスを塗る必要はありません。
タイヤのゴムに悪影響を及ぼす成分が含まれるので、使用しないときは水洗いして乾かし、そのまま保管します。
水分が残ったまま保管すると、ゴムが劣化しホイールが錆びるのでよく乾かします。
ホイールのありなしで保管の仕方が違う
保管前に少し空気を抜くと、タイヤにかかるストレスを軽減できます。
タイヤの形を保てる程度に空気を抜き、適正値の半分ぐらい空気を減らせば十分です。
スタッドレスタイヤだけ保管するときは、タイヤを立てて保管します。
横にして重ねて保管すると、下のタイヤが重みで潰れて変形します。
余裕があればタイヤラックを使うと良いでしょう。
横に4つ並べて保管しても良いですが、場所をとるのでおすすめできません。
ホイールを付けて保管するときは、横にして置きます。
立てて置いておくと、ホイールの重みで地面に接しているタイヤ部分が変形します。
ただし横に重ねて保管すると、サイドウォールに負担がかかってタイヤを傷めます。
タイヤラックを使ったほうが良いでしょう。
保管サービスを使う
もしも自宅にスタッドレスタイヤを保管できるスペースがないならば、保管サービスを利用するのも1つの方法です。
カー用品店が行っているサービスで、スタッドレスタイヤを運搬して倉庫に持っていき保管してくれます。
タイヤの劣化がなく盗難の心配もなく、使うときになったら自宅に持ってきてくれます。
利用するには基本料や月額料が発生します。
スタッドレスタイヤを破棄したほうが良いケース
たとえ3年経っていなくとも寿命がきているならば、スタッドレスタイヤは保管せず破棄しましょう。
新シーズンになったら新しいスタッドレスタイヤを購入してください。
以下の状態になっていると破棄します。
プラットフォームが露出
スタッドレスタイヤの溝には、ところどころにゴムの出っ張りがあります。
プラットフォームと呼ばれる部分で、タイヤの摩耗具合を把握できます。
プラットフォームの出っ張りは、溝の底からタイヤ路面まで半分のところまであります。
つまりプラットフォームがタイヤ路面と同じ高さになっていれば、溝は50%摩耗しているということです。
凍結面でスリップしやすくなっているので、プラットフォームが露出したスタッドレスタイヤは破棄しましょう。
ひび割れている
亀裂が大きいときやひび割れが多いスタッドレスタイヤも破棄します。
ひび割れや亀裂があると、走行中にバーストするかもしれず危険です。
使用期間が短くても、ひび割れや亀裂があるとゴムに寿命がきています。
タイヤが変形している
タイヤが偏摩耗しており変形していると、グリップ力が落ちてスリップしやすいです。
縁石にぶつけるなどして、サイドウォールに変形しているとバーストしやすいです。
このような変形したスタッドレスタイヤは、使用すると事故を起こすかもしれないので破棄します。
もちろん寿命がきたスタッドレスタイヤも破棄したほうが良いです。
スタッドレスタイヤは製造されると徐々にゴムが硬化します。
固くなったゴムはタイヤの性能を落とし、スリップしやすくなるので使わないようにします。
まとめ
スタッドレスタイヤは数年使えるので、シーズンが終わり使用しなくなれば保管すると良いでしょう。
保管の環境や置き方でタイヤを劣化させるので、適切な環境で保管するようにします。
屋内ならば通気性の良い場所、屋外はカバーを掛け、どのような場所でも直射日光が当たらないようにします。
保管する前には水洗いして綺麗にして、よく乾かしてください。