更新日:2023年02月9日
車のシートと言えば、布の他に本革のレザーシートもあります。
財布や靴などの革製品は使うほど味が出て深みが増しますが、車のレザーシートは使うほど擦れて黄ばみ汚れていきます。
シートをきれいな状態に保つには、日頃のお手入れが欠かせません。
この記事で、レザーシートのメンテナンス方法をご紹介します。
目次
車内は過酷な環境にさらされる
車の中は直射日光を浴びて紫外線の影響を受けて、ボンネットやシートは色あせしていきます。
また夏であれば50度以上の気温になり、冬は外気との温度差が激しいです。
さらに人が乗り降りすれば、シートは擦れていき、車内で飲食すれば食べ物や飲み物がシートに付着することもあるでしょう。
車を使う間はずっと過酷な環境にさらされるのです。
レザーシートは樹脂で覆われており、過酷な環境から革を保護します。
樹脂コーティングで汚れやダメージを受けにくくしているのです。
そのために人が乗り降りする際の摩擦や、雨のような水分、そして紫外線からのダメージを防ぎます。
しかしレザーシートは使っていくと擦れて樹脂はなくなっていき、色あせしてひび割れします。
そのためにレザーシートをきれいに保つにはメンテナンスが必要です。
レザーシートのメンテナンスの基本
メンテナンスの基本は柔らかいタオルで拭くことです。
マイクロファイバータオルのような布を用意し、水に濡らして固く絞り拭きましょう。
毎回でなくて良いので、汚れたときに拭くようにします。
汚れは放置すれば固まり、なかなか落ちない頑固な汚れになります。
固まって付着した汚れを落とすのは大変です。
無理に落とそうと力を入れて擦れば、シートを傷つけてしまいます。
汚れが目立つ場合は、専用洗剤や中性洗剤を使って拭きましょう。
汚れたレザーシートのメンテナンス方法
レザーシートのメンテナンスでは、以下の道具を用意します。
・掃除機
・マイクロファイバータオル
・専用クリーナー
まずは掃除機を使用して汚れを吸い取ります。
ハンドクリーナーを使うと楽に掃除できるでしょう。
汚れがついたままタオルで拭くと、汚れを引きずり樹脂コーティングを傷つけます。
掃除機でレザーシートの隙間や縫い目も掃除してください。
専用クリーナーで拭く
長い間お手入れしなかったり、またはデニムの色がついたりして水拭きだけでは落ちないときは専用クリーナーを使います。
専用クリーナーであれば、レザーを傷めることなく頑固な汚れを落とせます。
クリーナーをマイクロファイバータオルにつけて拭いてください。
クリーナーによって本革を保護する成分が浸透するので、樹脂コーティングが劣化した部分も保護できます。
ハンドルやシフトレバーなどもクリーナーで拭けます。
シートと一緒にお手入れすると良いでしょう。
レザーシートメンテナンスでの注意点
レザーシートは日頃からお手入れしていればきれいに保てて、汚れが目立つなら専用クリーナーを使いましょう。
ただしメンテナンスではいくつか注意点があります。
家庭用洗剤は使わない
家庭用洗剤はレザーを保護する効果はありません。
レザーシートは樹脂コーティングされているので、革の汚れを取る効果は薄く、使用するとレザーを変色させるおそれが高いです。
レザーシートのメンテナンスにはおすすめできません。
また除菌のためにアルコールを使用する方がいますが、レザーシートに使うとコーティングが落ちる可能性があります。
濃度の低いアルコールなら問題ないですが、除菌効果が薄まり、アルコール使用は避けた方が良いでしょう。
レザーシートの種類によっては水拭き厳禁
車のレザーシートにはアルカンターラやパチングレザーがあります。
これらのレザーシートは水拭きすると劣化するので止めましょう。
アルカンターラは起毛したレザーで、パンチングレザーは小さい穴が開いているレザーです。
もちろんどんなレザーでも先程記載の通り、強く擦ることは避けましょう。
レザーが傷つき破けるおそれがあります。
ヒビが入って破けたレザーは修復しないと元に戻らない
艶がなくなりヒビが入り、または破けているようなレザーシートは、専用クリーナーで拭いてもきれいにならず元に戻りません。
このような見た目でレザーの劣化や破損がわかる状態であれば、元のきれいなレザーにするには修復するしかありません。
破けていない状態であれば、塗料を吹き付けコーティング剤を塗れば自分で修復も可能ですが素人には難しいです。
下手に自分で行えば失敗し、余計にレザーの状態を悪化させかねません。
ボロボロになっているレザーシートは交換するか、専門業者に修復を依頼しましょう。
専門業者ならばシート全体がひび割れているような状態でも修復できます。
まとめ
車のレザーシートは使用していけば、やがて劣化していき汚れもつきます。
汚れたと思ったらこまめに拭いておけば、きれい麗な状態を保てます。
もしも汚れが酷くなって拭いても落ちないときは、専用クリーナーを使って拭きましょう。
ひび割れが発生するなど状態が悪化した場合は、修復しないと元のきれいな状態にはなりません。