更新日:2022年12月29日
車のヘッドライトというと、夜間に前方を照らし視界を確保するのに重要なパーツです。
昔はハロゲンランプが主流でしたが、現在はHIDやLEDも使われるようになりました。
輝度や消費電力の面でメリットがあるので、HIDやLEDもライトに使われるようになっています。
もしもヘッドライトを選ぶとなれば、どれがいいのか3つの違いは何なのかわからない人もいるでしょう。
そこでこの記事で、3つのライトの違いをご紹介します。
目次
車のヘッドライトのHID・LED・ハロゲンの違い
現在の車のヘッドライトというとハロゲン、HID、LEDが主流です。
ハロゲンはフィラメントが発行するバルブタイプで、交換はバルブごと行います。
蛍光灯の白熱灯と同じようにフィラメントは通電して熱を持ち発光します。
白熱球と同じであるために熱を持ちやすく、ヘッドライトカバーなどにダメージを与えやすいです。
対向車にとっては眩しく感じることが多く、ヘッドライトの中では対向車に優しくないタイプでしょう。
HIDはHigh-Intensity Dischargeの頭文字を取っており、アーク放電で発光する仕組みです。
キセノンライトやディスチャージライトとも呼ばれています。
ハロゲンランプに比べて寿命が長く、明るさがあり省電力です。
点灯してから数十秒で白っぽく発光し、その様子が美しいと感じる方もいます。
LEDライトは家庭用の蛍光灯や電球にも使われており、発光ダイオードを使ったライトです。
3つのライトの中で一番寿命が長く、消費電力が少ないという特徴があります。
発熱が少ないためにヘッドライトカバーにダメージを与えません。
色の再現性が高いのでフォグランプにも使われます。
消費電力と寿命
ハロゲン、HID、LEDの消費電力と寿命は以下の通りです。
・ハロゲン : 消費電力60W、寿命600時間
・HID : 消費電力35W、寿命2,000時間
・LED : 消費電力28W、寿命30,000時間
消費電力や寿命のどちらを見ても、LEDが一番優秀です。
3つのヘッドライトの特徴
ハロゲンライトは昔から使われているヘッドライトですが、消費電力や寿命の面でデメリットがあります。
また熱を持つので、ヘッドライトカバーが黄ばみやすくあまりおすすめできません。
価格面では安いですが、特別な理由がなければHIDかLEDのライトを使うのが良いでしょう。
光量が多いHID
光量はワット数によってきまりますが、つまりライトの明るさではHIDが一番です。
同じワットのライトを使うとなれば、HIDが明るく感じるでしょう。
ハロゲンのように、眩しすぎるということもありません。
LEDも明るいですが、若干明るさではHIDに劣ります。
ただし耐用年数は2,000時間ほどと、もしも1日8時間ライトを使うとすれば250日しか持ちません。
つまりは1年持たない計算となり、新品を取り付けてから8ヶ月ほどで交換が必要です。
ライトが切れて片目だけになったような車も見かけますが、ライトが切れたままだと車検に通りません。
ちなみにヘッドライトのカバーが黄ばんで光量が足りない場合や、カバーが割れている場合も整備不良となり車検落ちです。
車検は2年または3年で1回あるので、HIDライトはそのとき交換が必要でしょう。
寿命の長いLED
ライトの中で一番寿命が長いのがLEDです。
パソコンや家電のスイッチや液晶にも使われており、消費電力が低いです。
使い方にもよりますが寿命は30,000時間ほどとなっており、仮に1日8時間夜間だけライトを点灯すると3750日も持ちます。
1日中点灯していても数年は持つでしょう。
そのために1度取り付ければ、長い間交換の必要がありません。
取り付け後は故障による消灯や、ヘッドライトのカバーの黄ばみと割れにさえ注意しておけば大丈夫です。
ときどき夜間点灯させてヘッドライトを目視で確認するのが良いでしょう。
ヘッドライトは青色だと車検に通りませんが、デイライトは青でも構いません。
そのためにデイライトに青色のLEDランプを使えます。
バックライトは赤色なので赤色のLEDでも良いです。
バックライトもLEDにすれば消費電力を抑えられるのでバッテリーの減りを少なくできます。
3つのライトの中でどれが良いかは、明るさや消費電力の他に価格もあるので予算と照らし合わせて選ぶと良いです。
やはり人としてはメンテナンスで消耗品を交換するとなれば、できるだけ出費は抑えたいものであり、使えればハロゲンランプの安物でも良いと言う人も多いです。
まとめ
ヘッドライトは昔はハロゲンランプが主流でしたが、今やHIDやLEDも登場しました。
選択肢が増えて消費電力や明るさの面で優秀なライトも登場しています。
消えると視界確保が難しくなり安全運転に支障を来すので、定期的に交換するようにしましょう。
もしもどのライトが良いか迷ったならば、専門店で相談してください。