更新日:2022年09月12日
車は鋼鉄でできているのでボディも錆びますが、下回りの方が錆びやすいです。
錆を放置すればパーツを劣化させ破損させるので、車の故障にも繋がります。
対策をすれば下回りの錆び防止も可能です。
この記事で車の下回りで発生する錆の原因と防止方法をご紹介します。
目次
車の下回りが錆びる原因
ボディよりも下回りの方が汚れがつきやすく錆びやすいです。
以下のような原因で錆びていきます。
・水や泥
・潮風
・融雪剤
車が道路を走ると水たまりで水や泥が跳ねて下回りに付着します。
付着したまま放置すれば、やがて酸化していき錆が発生するのです。
ドアやガラス部分にも水や泥はつきますが、下回りの方が地面に近くつきやすいのでより錆が発生しやすいです。
海沿いを走れば潮風が吹き、潮風には塩分が含まれているので雨水よりも錆を発生させます。
雪の降る地域で車を使う方は融雪剤に注意しましょう。
融雪剤には塩分が含まれるので、撒いている道路を走ると直に下回りに付着し錆を発生させます。
錆は車にダメージを与える
車の下回りでも発生したばかりの錆は影響はありません。
しかしそのまま放置しておくと、腐食が進みパーツに穴を開けます。
場合によっては下回りのパーツが故障するときもあり、ネジなどが錆びて取れればパーツが落下します。
パーツが劣化すれば車が正常に走行しなくなるかもしれません。
場合によっては事故を起こす原因になりかねません。
さらに錆は車の査定額を下げるので、売却するときに売値を安くしてしまいます。
錆を落とす方法
下回りに発生した錆は、落とせば車にダメージを与えません。
以下のような物理的な方法で錆は落とせます。
・ブラシやヤスリで擦る
・化学反応を発生させて落とす
・錆を黒錆に変える
ブラシやヤスリを使い、錆を擦って落とす方法があります。
ブラシはワイヤーブラシやスチールブラシなど素材の固いブラシを使いましょう。
ヤスリは大まかに錆を落とすならば金ヤスリ、細かい部分はサンドペーパーを使います。
ねじ穴などの細かく小さい部分はたわしを使うと錆を落としやすいです。
面積の広い錆は電動工具で錆を落とすと楽です。
錆取り剤を使用し、化学反応によって錆を落とす方法も使えます。
ヤスリなどで擦るとパーツを傷めるので、傷めず錆を落としたい場所に有効です。
錆取り剤を塗って数分放置し、拭き取るだけで錆が落ちます。
ただし場所によっては完全には錆が取れないので、サンドペーパーなどで擦る必要があるでしょう。
下回りを含め車で発生する錆は赤錆です。
赤錆は腐食が進むために放置すれば車にダメージを与えます。
熱するなどして赤錆を黒錆にすると、酸化膜となってそれ以上錆が進行しません。
例えば中華鍋は熱して表面を酸化させて黒錆にして、錆びないようにしています。
車の下回りも転換剤を使用して黒錆に変えると錆びなくなります。
下回りの錆をできるだけ落としてから転換剤を塗りましょう。
やがて黒錆に変化し、下回りが錆びなくなります。
下回りの錆落としは大変
下回りの錆を落とすとなればジャッキアップが必要です。
車のハブであればホイールを外せばいいのでジャッキアップせずとも錆落としができるでしょう。
アンダーカバーやドライブシャフトとなると、ジャッキアップして下から錆を取らないといけません。
人が入れるぐらい車を持ち上げないといけないので、一般の方がジャッキアップして錆を取るのは難しいです。
下回りの錆び防止方法
錆は発生してからでは落とすのが大変です。
錆び防止処理を施しておけば錆びないので、錆取りの手間がかかりません。
錆止めスプレー
手軽に錆を防止できる方法です。
カー用品店などに錆止めスプレーは売っており、錆を防ぎたい場所に吹きかけるだけです。
錆び防止効果としては何もしないよりはマシな程度です。
長期的な錆び防止効果は望めないために、応急処置として施すのが良いでしょう。
こまめに洗車する
水や泥が下回りについた場合や、融雪剤が跳ねた後などに洗車します。
こまめに洗車して汚れを取り除けば錆を防げます。
下回りの洗車はしにくいですが、以下の方法が使えます。
・ガソリンスタンドの下回り洗車を使う
・高圧洗浄機を使う
・ホースで下回りを洗う
自宅に高圧洗浄機がない場合は、ガソリンスタンドの下回り洗車や、洗車場の高圧洗浄機がおすすめです。
アンダーコート施工
ボディをコーティングして汚れから守るように、下回りもコーティングすれば汚れず錆び付きません。
車をジャッキアップすれば市販のコーティング剤を使い自分でもコーティングできますが、汚れ落としなどの下処理も必要で素人が行うのは難しいでしょう。
アンダーコート施工は専門業者に依頼してください。
コーティング効果が長持ちするようなコーティングを施してもらうと良いでしょう。
まとめ
車の下回りは地面で跳ねた水や泥がつきやすいために錆びやすいです。
錆が発生しても落としにくい部分であるために、普段から錆び防止を施しておくと良いでしょう。
こまめに洗車するのも錆予防となりますが、アンダーコート施工でコーティングすると錆びなくなります。
下回りもメンテナンスを怠らなければ錆を防止できます。