更新日:2022年06月23日
多くの車は塗装しますが、塗装の1つにメタリック塗装があります。
アルミ片を混ぜている塗装であり、太陽の光を浴びるときらきら輝きます。
メタリック塗装も他の塗装と同じく、時間と共に自然に汚れて劣化するのでメンテナンスが必要です。
この記事でメタリック塗装を含めた塗装の種類と、塗装劣化防止の方法をご紹介します。
目次
メタリック塗装などの塗装の種類
一般的に車の塗装は以下のように層になって分かれています。
・下塗り
・中塗り
・上塗り
・クリア塗装
下塗りは下地部分であり、下地処理を行うことによって塗装を密着しやすくします。
ここは実際の塗装の色ではなく黒やグレーの色です。
中塗りは上塗り塗装を補強するために塗られます。
上塗りで実際のボディカラーの塗装を塗っていき、クリア塗装で上塗りを保護し艶を出します。
そして現在主流となっている塗装の種類が、メタリック塗装、パール塗装、ソリッドカラーの3つです。
メタリック塗装
塗料の中にアルミ片を混ぜており、シルバーメタリックやグレーメタリックなどの色があります。
アルミの粉が塗装の中に入っているために、光を浴びるときらきら輝きます。
またメタリックと名前がついている通り、金属のような質感のある塗装です。
艶を出すために、クリア塗装を行うのは前提とされてます。
パール塗装
塗料の中に雲母片を混ぜており、ホワイトパールやブラックパールなどの色があります。
雲母はマイカとも言われており、ブラックマイカなどマイカと名前がつくのもパール塗装の一種です。
半透明の層が何重にも重なって光が当たると各層が反射し、メタリックよりも高級感がでます。
上塗りまでだと雲母片で表面がざらざらであるために、パール塗装もクリア塗装を行うのが前提です。
ソリッドカラー
ホワイトやブラックなどと、単色の塗装です。
ただし最近は複雑な色合いのソリッドカラーもあり、メタリックやパールと名前がつかないボディカラーでも色が複雑です。
高級感や艶を出すために、クリア塗装を施す場合が多いです。
マット塗装
あまり見かけない塗装ですが、マット塗装も塗装の一種です。
艶消しを行った塗装であり、表面を粗く仕上げ光が反射しにくくなり高級感ある見た目になります。
マット塗装にするならば、艶消しクリア塗装を施すか、艶消し剤を混ぜた塗料を塗るかのどちらかです。
傷つきやすく汚れやすいために、こまめな手入れが必要で手間のかかる塗装です。
車の塗装を劣化させないコツ
塗装は以下のような外部からの原因によって劣化します。
・紫外線
・水垢
・鳥のフン
・花粉
・鉄粉
・汚れ
紫外線は塗装を劣化させる原因の1つであり、塗装が紫外線を浴びるとクリア塗装を劣化させます。
上塗りまで紫外線によって劣化すれば、塗装が色褪せ白い粉のようなものが発生します。
塗装につく汚れも劣化の原因です。
汚れが塗装につけば、温度変化により汚れが伸縮し塗装を傷めます。
水垢がつけば放っておくと塗装に穴が開くこともあり、鉄粉は塗装をサビさせ、鳥のフンや花粉は塗装を溶かします。
塗装を劣化させないようにするならば、塗装を何かで守り紫外線や水垢がつかないようにすれば良いです。
カバーをかける
手軽に塗装を守れる方法が、車用のボディカバーをかける方法です。
屋内ガレージに止めても紫外線や雨から守れますが、屋外に止めるならばボディカバーが有効です。
ただし車を止めるたびに、ボディカバーをかけないとならず手間がかかります。
カバーをかけるのが面倒なら、簡易ガレージを設置した方が良いでしょう。
コーティングする
車をコーティングすれば、コーティング被膜が塗装を覆い紫外線や雨、汚れなどが直接つかないようにできます。
ワックスも同じような効果がありますが効果の持続期間が短いために、コーティングがおすすめです。
ガラスコーティングなどだと効果が長く続きます。
DIYでもコーティングでき、初めてのコーティングならば業者に任せた方が失敗なくできるので無難です。
洗車する
付着した汚れを放置すると塗装が劣化するので、こまめに洗車すれば塗装劣化を防げます。
汚れとしては泥や砂の他に、鉄粉やタールもあります。
これらも付着したら専用のクリーナーを使って洗って綺麗にします。
機械洗車機も使えますが、時間があれば手洗い洗車した方が塗装を傷つけずに洗えます。
どうしても塗装が劣化し、剥げたり色褪せたりすることもあります。
劣化した塗装は自然には回復しないので、劣化したら再塗装をおすすめします。
再塗装では密着性を高めるために、一度研磨して車の塗装を落としてから下地処理をして新しく塗装を行います。
ちなみに、パール塗装やメタリック塗装の方がソリッド塗装よりもお金がかかります。
まとめ
塗装にはメタリック塗装、パール塗装、ソリッド塗装とあります。
それぞれで塗装の仕上がりが違い見た目が違います。
最近の車は、上塗りを行った後にクリア塗装をするのが普通であり、艶や輝きを出すために行います。
紫外線や水垢で塗装は劣化しますが、劣化が酷いと再塗装した方が良いです。
車の塗装を行うならば、プロの業者に依頼してください。