更新日:2022年05月16日
車は塗装されているために簡単に錆びることはないですが、飛び石での傷やボディを擦ったりして塗装が剥がれると錆びていきます。
ボディやその他のパーツは鉄でできているために、一度錆びればサビが広がります。
発生したサビは塗装やボディにはよくありません。
この記事で、車に発生したサビは塗装やボディにどんな影響を与えるか解説します。
目次
車のボディにできるサビの原因
酸素と水分が化学反応を起こすと、鉄の表面が腐食しサビが発生します。
大量の水分が鉄に付着しなくとも、空気中の酸素と水分だけで鉄は錆びていきます。
基本的にサビを防ぐならば、鉄を塗装するなどして空気と水分に触れないようにします。
車の塗装は美観を保つほかに、サビを防ぐ意味もあるのです。
車のボディに発生した傷を放置しておけば、そこからサビができてきます。
傷としては、ひっかき傷、こすり傷、ヘコミ傷などです。
どれもボディに対して外からダメージを与えることによって発生します。
大きな傷であれば修理するでしょうが、小さい傷であれば目立たないためにそのまま放置することも多いです。
そのような小さい傷でも、時間が経つとやがてサビが発生し、ボディ深くまでサビが浸透していることもあるのです。
また雨が降れば傷部分雨水が入り、そのまま放置すれば余計にサビができやすいです。
塩害や融雪剤もサビの原因
サビは空気や雨以外でも発生します。
塩害もサビの原因となっており、海水に含まれている塩分が風に運ばれ車に付着するとサビを起こします。
海沿いを走った場合や、海の近くに停車すると塩害で車が錆びます。
冬に使用する融雪剤もサビの原因です。
融雪剤の成分には塩化ナトリウムが含まれており、高濃度の塩です。
道路に撒いた融雪剤を車が跳ね上げると、車体の下回りを錆びさせます。
車の塗装とサビの関係
ほとんどの車のボディは、鋼板と言われる鋼鉄の板でできています。
鋼鉄は鉄であるために空気が触れれば、自然と錆びていきます。
車のボディはサビを防ぐ意味でも塗装を行いますが、実は塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3層で構成されます。
・下塗り : 塗装の下地
・中塗り : 色合いを引き立たせる
・上塗り : ボディの色を作る
さらに車には上塗りの上にクリアー塗装を行っており、傷や汚れから塗装面を守る部分です。
ボディの塗装では、下塗り部分でサビを防ぎます。
そして下塗りを保護するために中塗りがあり、塗装の色合いを引き立てる意味合いもあります。
サビを放置したときの車への影響
サビは放っておいても自然にはなくなりません。
発生したサビを放置したままにしておくと、サビの進行スピードは速いために、徐々に塗装やボディを浸食させます。
放置しておけば、最終的にボディに穴が開きます。
下回りは走行に関するパーツが多く集まっている部分であり、サビが発生すれば場合によっては走行に支障を来します。
最悪の場合にはハンドルを取られて事故に繋がるために、サビと言って甘く見てはいけません。
サビは取り除けばそれ以上ボディは錆びないので、小さいサビでも発見したら取り除きましょう。
サビ部分の補修方法
日頃からこまめにメンテナンスを行い、塗装にサビが発生していないか確認していけば、サビが発生してから早い段階で対処できます。
サビの範囲が広いほど補修費用は高くなり、ボディに穴が開いたならば板金処理が必要です。
小さいサビであれば、DIYでも補修可能です。
補修の流れは、サビを落として塗装するだけであり、以下の道具を用意してください。
・サビ落とし
・パーツクリーナー
・タッチペン
最初にサビ取りを行います。
サビ部分にサビ落としを塗り、数分放置してからティッシュなどで拭き取ってください。
発生したサビが完全になくなるまで、何回かサビ落としを塗って拭き取ります。
完全にサビが落ちたら、塗装部分の油分を落とすためにパーツクリーナーを吹きかけて、ティッシュなどで拭き取ります。
油分が落ちたのを確認してから、最後にタッチペンで錆びた部分を塗って塗装を元に戻しましょう。
油分が残ったまま塗装を行うと、塗装がボディに密着せずにやがて剥がれます。
必要であれば、サビ落としでサビを取り除いた後にサビ止めを塗っても構いません。
サビ取りを業者に依頼する
DIYでサビ取りを行いタッチペンで塗装したときは仕上がりが悪いです。
以下のような場合は、業者にサビ取りを依頼するのをおすすめします。
・綺麗に仕上げて欲しい
・下塗りを行ってから塗装して欲しい
・サビが大きい場合
小さいサビはDIYでも補修できますが、大きなサビはDIYでは無理です。
特にサビが進行しボディに穴が開いたような場合は、自分で修理するのは難しいために業者に依頼することになるでしょう。
まとめ
車のボディは鉄でできているために、塗装が傷つき鉄部分が空気に触れると錆びていきます。
サビを放置するとやがてボディに穴が開くので、早めに対処して補修しましょう。
小さいサビであればDIYでも補修可能ですが、大きなサビとなると自分での補修は難しいです。
自分で補修ができないと思うときは、業者にサビ部分の補修を依頼してください。