更新日:2022年04月22日
車に取り付けて光を浴びると反射するのがリフレクターです。
どんな車にも取り付けるように決められていますが、規定があり規定内の範囲で取り付けます。
もちろん車検時にはリフレクターも検査するので、取り付け方によっては車検に取らないかもしれません。
この記事でリフレクターと車検の関係をご紹介します。
目次
リフレクターとは?
車のリフレクターは夜間に光を浴びて反射することによって、周囲に自分の車の存在を知らせます。
一般的には白色や赤色をしており、前方部、側方、後方部の3箇所に取り付けられます。
・前部反射器
・側方反射器
・後部反射器
取り付け場所によって、このように呼び方が違います。
ヘッドライトのように自ら光るパーツではなく、他車のライトなどの光を浴びて反射します。
反射板と似ている性質のあるパーツです。
ライトを点灯しなくとも光を浴びれば反射するので、夜間駐車場に駐めているときなどでも、他車のライトを浴びて車の存在を知らせられます。
道路運送車両法の保安基準の中で取り付けないといけないと決められています。
後部反射器はどの車でも取り付け必須であり、普通自動車にも備わっています。
前部反射器はキャンピングトレーラーなどの牽引される車に必要です。
側方反射器は長さ6m以上の普通自動車に必要であり、リムジンなどの長い車に取り付けます。
リフレクターの保安基準
リフレクターには、前部反射器、側方反射器、後部反射器とありそれぞれ保安基準が違います。
後部反射器
色 : 赤色
明るさ : 夜間に後方150mから照らしたときに反射器の反射位置を確認できる
形状 : 文字および三角形以外(O、I、U又は8といった単純な形の文字又は数字に類似した形状は、この基準に適合するものとする)
取り付け位置 : 上縁の高さが地上から1.5m以下、下縁の高さが地上から0.25m以上、最外縁は自動車の最外側から400mm以内、車両中心面に対して対称に取り付け、自動車の前方に表示されないこと
側方反射器
長さが6mを超える普通自動車、長さ6m以下の普通自動車の牽引自動車、長さ6m以下の普通自動車の被牽引自動車、そしてポール・トレーラに取り付けないといけません。
色 : 橙色(ただし尾灯や制動灯などは赤色でも構わない)
明るさ : 夜間に後方150mから照らしたときに反射器の反射位置を確認できる
形状 : 後部反射器と同じ
取り付け位置 : 上縁の高さが地上から1.5m以下、下縁の高さが地上から0.25m以上赤色の側方、反射器の反射光は自動車の後方に照射されないこと
前部反射器
色 : 白色
明るさ : 夜間に後方150mから照らしたときに反射器の反射位置を確認できる
形状 : 後部反射器と同じ
取り付け位置 : 上縁の高さが地上から1.5m以下、下縁の高さが地上から0.25m以上、最外縁は自動車の最外側から400mm以内、車両中心面に対して対称に取り付け、自動車の後方に表示されないこと
自発行式リフレクター
どのリフレクターも、夜間に150mの距離から確認できるように取り付け、反射部は大きさが10平方センチメートル以上なければいけません。
社外品のリフレクターの中には、LEDで発行するタイプもあります。
このようなリフレクターは、反射板の性能が保安基準に適合しているか確認しましょう。
またブレーキランプと連動して光らせるタイプであれば、ブレーキランプとしての保安基準を満たさないといけません。
社外品に取り替える場合は、特に保安基準を満たすか確認してください。
車検での注意点
リフレクターのサイズは10平方センチメートル以上あれば良く、前部反射器は白色、側方反射器は橙色、後部反射器は赤色であれば問題ありません。
反射しないリフレクターは車検に通りません。
リフレクターをLEDに交換して、反射しないようになると車検では通らないです。
光を浴びて反射するのがリフレクターであり、発光するだけのパーツはリフレクターとは認められないのです。
発光タイプだとエンジンをかけてバッテリーが動かないと光を出さないために、エンジンを切って停車したときはパーツを認識できません。
そのために、いつでも車を認識できるようにリフレクターは反射するタイプとされています。
リフレクターは、前方と後方は左右対称に取り付けないといけないので、2つずつ必要です。
バンパーなどを社外品に取り替えるとリフレクターがついていない場合があり、そのようなときは、サイズや色を満たすリフレクターを左右対称に取り付けます。
後方反射器は、車幅を知らせる役割もあるために、高すぎる位置や車の中心部分に取り付けず、車幅がわかる位置に取り付けましょう。
まとめ
リフレクターは他車のライトや街灯を浴びて反射し周囲に車の存在を知らせます。
自分の車のライトが点灯していなくとも反射し自車の存在を知らせる役割のあるパーツです。
保安基準で車に取り付けるときの色や形、高さが決まっているので、基準を満たすように取り付けます。
車検でも基準を満たすか見られるので、一度リフレクターが正しく取り付けられているか確認すると良いでしょう。