更新日:2022年03月9日
車のヘッドライトは夜間前方を照らすのに使いますが、時間と共に自然と黄ばんできます。
黄ばめばライトが暗くなり走行しにくくなり、場合によっては事故を起こす危険があります。
安全な走行のためには、ヘッドライトの黄ばみは除去しておきます。
この記事で、ヘッドライトの黄ばみの原因と除去方法をご紹介します。
目次
ヘッドライトの黄ばみの原因
ヘッドライトの素材は一昔はガラスでしたが、現在は樹脂が使われています。
時間と共に黄ばみますが、ヘッドライトが黄ばむ原因は主に以下の通りです。
・樹脂の劣化
・紫外線や熱によるダメージ
・小石や洗車での傷
耐久性や透明性、そして破損時に飛散しにくいために、ヘッドライトの素材は樹脂です。
ポリカーボネイトという素材ですが、劣化すると黄ばみやすいという特徴があります。
樹脂は紫外線を吸収しやすく、そのために直射日光を受けると紫外線により樹脂の透明度が低下していき黄ばんでいきます。
ヘッドライトはコーティングされていますが、時間と共にコーティングは剥がれ、より紫外線でダメージを受けやすくなります。
熱によるダメージも黄ばみの原因です。
ヘッドライトのバルブは点灯すると高温になり、この熱でヘッドライトが黄ばみます。
走行時の小石やゴミによる傷、洗車時の線傷なども、ヘッドライトの樹脂を劣化させるので黄ばませる原因です。
ヘッドライトの黄ばみを放置するとどうなるか?
ヘッドライトが黄ばめば、点灯しても十分に明るくないので夜間に走行すると前が見えにくいです。
場合によっては前方障害物を見落として、事故を起こす可能性もあります。
十分な光量がないと車検に通らないので、黄ばんだヘッドライトでは車検を通過できません。
ヘッドライトは、寿命がくるとバルブを交換すれば光量が復活し明るくなります。
しかし黄ばみが酷いと、バルブだけではなくヘッドライト全体を交換しないとならないので、高い費用を払っての交換が必要です。
バルブだけ交換するよりも、ヘッドライト丸ごと交換となると高額なお金がかかります。
ヘッドライトの黄ばみ防止方法
ヘッドライトは紫外線でダメージを受けて黄ばむので、直射日光の当たらない場所に駐車して車を保管すると、黄ばみの進行を遅らせられます。
日光の当たる場所に車を駐めるとなれば、紫外線カットの保護フィルムを貼っておけます。
また、紫外線防止のためにコーティングするのも1つの方法です。
ヘッドライトは薬品への耐久性が低いために、洗車時のクリーナーやワックスが付着すると黄ばみの原因となります。
洗うならばヘッドライト専用のクリーナーを使います。
ヘッドライトの黄ばみ除去方法
ヘッドライトの黄ばみは洗うか、または磨けば取れます。
黄ばみが酷くない場合は洗えば綺麗になり、黄ばみが酷いと磨かないと綺麗にはなりません。
洗って黄ばみを除去する
ヘッドライト専用のクリーナーがあるので、それを使って洗います。
用意するものは以下の通りです。
・専用クリーナー
・マイクロファイバークロス
・ウエス
最初にカーシャンプーでヘッドライトを洗います。
次に、マイクロファイバークロスに専用クリーナーをつけて、ヘッドライトを少しずつ磨いていきます。
塗装面にクリーナーがつかないように注意し、塗装面は養生しておくと余計な部分を洗う可能性をなくせます。
専用クリーナーでヘッドライト全体を磨いたら、最後は綺麗なウエスで拭き上げます。
磨いて黄ばみを除去する
ヘッドライトの黄ばみを本格的に落とすならば磨きます。
以下の道具を用意してください。
・耐水ペーパー
・コンパウンド
・マスキングテープ
・マイクロファイバークロス
・スポンジ
・コーティング剤
最初にカーシャンプーでヘッドライトを洗います。
塗装面を磨いて塗装が剥がれないように、磨く必要ない部分はマスキングテープで養生します。
コンパウンドをクロスにつけて、少しずつ磨きます。
広範囲を一気に磨かず、小さい範囲を少しずつ磨いていくのが、酷い黄ばみを除去するポイントです。
一通り磨いた後は、ヘッドライトを水ですすぎタオルで乾拭きします。
磨いた後は、ヘッドライトのコーティングが剥がれているので、コーティング剤を使用してコーティングするのを忘れないでください。
長時間効果の続くコーティングを行うと、ヘッドライトが黄ばみにくくなるので、ガラスコーティングがおすすめです。
業者に黄ばみ除去を依頼する
ヘッドライトは洗ったり磨いたりすると黄ばみを取れます。
人によってはこのような自分で黄ばみを除去する時間がないでしょう。
そんなときはプロの業者による黄ばみ除去がおすすめです。
業者に依頼すれば自分で黄ばみ除去する手間が省け、プロの技術により酷い黄ばみでも落としてくれます。
お店によってはコーティングまでしてくれるので、ヘッドライトの黄ばみ除去からコーティングまで一括して任せられます。
ヘッドライトの内側まで黄ばんでいると、一度ヘッドライトを取り外して磨かないとなりません。
自分で取り外して磨くのは大変ですが、業者ならばこのような作業もしてくれます。
まとめ
ヘッドライトは紫外線や傷によって黄ばんでいき、時間と共に自然と黄ばみます。
黄ばめば暗くなるので夜間の走行がしにくくなり、黄ばんだヘッドライトでは車検に通りません。
黄ばんだときは、専用クリーナーで洗ったりコンパウンドで磨いたりすると黄ばみを除去できます。
自分で除去する時間がない方は、プロの業者による黄ばみ除去を検討してください。